ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

趣味(落語と本)の話と大好きなうどんを中心に、ごまめになってもいちょかみで幅広くお届け

クランクアップ~なべとびすこ

2023-04-15 07:07:07 | 本の少し

☆☆☆☆

この前お伺いした「牛と街灯・3」で買った歌集の中の一冊。「暇活」で時々ご一緒したことのある、なべとびすこ、さんの歌集。独特の視点からのユーモアが滲みだす。

精巧なシナリオなのにアドリブを入れてしまってつくる台無し

香車のまま終わればかっこよかったね後ろに引くことなんて覚えて

今なんでなんで泣いているのかわからない煙と湯気の違いはわかる

絡まった糸をゆっくりほぐしたいのに指先がうまく使えない

まるくなることを覚えるのがおとなならもう覚えなくてもいいや

ヒーローの才能がない 空を飛ぶときの背骨のひどい弓なり

明日の服なんて考えたことねえよ earth music&ecology

まだ僕に馴染んでいない革靴が馴染む頃には見れないさくら

靴ずれを経て大好きな靴になる よくケンカした子と飲みに行く

フェスだけ堂々と履く半ズボン生きてるだけで恥ずかしいのに

鳥貴族にラムネサワーがなくなって 僕を残して消えないでくれ

▢実祖父母/▢勤続五年以下 五千円の弔意金で買う雨傘

君の言う「いろいろあって」のいろいろのひとつを聞かせてくれてよかった

洗うのを忘れた絵筆が固くなる 連立方程式が解けない

愛をしたことがないので友情を愛のカテゴリーに入れている

▢死にたくない ▢死にたい (※複数選択可) ご協力ありがとうございました。

面接でも本当のことを話したいおこがましいとわかってるけど

向いている仕事かどうかわからんが仕事のほうを向こうと思う

祝日に出勤するたびにちょっとだけ好感度が薄くなる

              「クランクアップ」なべとびすこ

 

 

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ごまめ自家製パスタ・861~2023.04.14

2023-04-14 12:12:12 | パスタ・焼きそば・皿うどん

ごまめ自家製パスタ・861~2023.04.14

“茄子としめじのミートスパゲッティ”

今日は久しぶりに4人分をつくる、大きな鍋でたっぷりのお湯で茹でたパスタは旨い。茹でるパスタの量、茹でるお湯の量、いずれにしても麺類は茹でる時に踊ったら美味しくできる。

ソースも大事だが、パスタの茹で具合が大事と再認識した本日のパスタでございました。

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聞く技術 聞いてもらう技術 ~東畑開人

2023-04-14 08:08:08 | 本の少し

 

☆☆☆

広告って恐いですね。新聞にこの本が大々的に広告。「夫が聞いてくれない」「親が、上司が何もわかってくれない」「妻の言っていることがわからない」「子どもが、部下が何を考えているか理解できない」「何度も何度も言っているのに、あの人は全然聞いてくれない」・・・こんな「聞く」の不全が起きているとき、是非「聞いてもらう」との循環を試してほしい。

〈対話が難しい時代のベストセラー〉・8万部突破、新書大賞20235位、各紙大反響、この煽り方に、まんまんと引っ掛かりましたな。

聞く技術、聞いてもらう技術、「聞くこと」がいかに大事だということはわかりましたが、この本を読んだからといって、すぐさま実行、役に立つとは思えなくてガッカリ・・さて、どうしたものかと悩みますな。

①、この踊らされたブックカバーの広告。

②、それを外した、いつものブックカバー。

①、この踊らされたブックカバーの広告。

②、それを外した、いつものブックカバー。

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天球図譜~金川宏

2023-04-13 07:07:07 | 本の少し

 

☆☆☆

 

天球図譜~金川宏

つづいて、金川宏さんの第二歌集「天球図譜」。

金川宏さん35歳の1988年の発刊。第一歌集から5年後なんですが、少し我が世界に近づいたようでおます。

季節は「秋」、場所は「地下街」「地下鉄」そして「書店」「職場」へと、動物も「ウサギ」「カナリヤ」と小さく身近なものに、音楽も出てきて「テレマン」「サティ」「スカルラッティ」と調べが優しく、日常の日射しを感じる世界へと少しだけ変化、少し馴染みやすくなりましたが・・・・。

でも、この後、金川宏さん、30年間沈黙に入られるんですよね。

なお第三集「揺れる水のカノン」は2023.01.07のプログに既にあげております。

金川宏

1953年 和歌山市に生まれる。現在も在住。

1975年 コスモス短歌会に入会。3年間在籍。

1983年 第一歌集「火の麒麟」

1984年 同人誌「誌法」創刊。1990年終刊。

 

1988年 第二歌集「天球図譜」

2018年 第三歌集「揺れる水のカノン」

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ごまめ自家製うどん・860~2023.04.12

2023-04-12 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん

ごまめ自家製うどん・860~2023.04.12

“カレーうどん”

昨日のカレーを活かしての、“カレーうどん”今日はカレーがたっぷりあったので、和出汁は少なめにしてカレーのとろみを活かしてこってりのカレーうどんに。薄揚げと青ネギはもちろん足しましたで・・・。

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「近くの教え・23」~2023.04.12

2023-04-12 08:08:08 | 街で

「近くの教え・23」~2023.04.12

いまが大事。新鮮な今日。イタリア語で「Fresco Oggi」ですよね。

 

誰にも明日の

保証は無いのに

明日もあるさと

思っている

今からが肝心

 

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火の麒麟~金川宏

2023-04-12 06:06:06 | 本の少し

火の麒麟~金川宏

☆☆☆

岸和田の「岸城短歌会」の先生として指導していただいている、金川宏さんの歌集。

1983年発行、今から40年前、二十歳から二十九歳にかけての三百三首を収めたらている。

正直言って書店でみても決して買うことのない、私にとっては、難解で遠い作風。

歌は、季節は「冬」、一日の「黄昏」「夜更け」、「月夜」に「闇」、お天気は「曇天」に「雨」、そして「沈黙」に「眠り」、なんて静かに沈んでいるのだ・・・・。

私には耐えられない世界が、じっとりと続く・・そんな金川宏さんの第一歌集でおます。

 

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ごまめ自家製うどん・859~2023.04.11

2023-04-11 12:12:12 | うどん・蕎麦・そうめん

ごまめ自家製うどん・859~2023.04.11

“きざみけいらんうどん”

温かくなってきましたが、お腹の調子がいまひとつなんで、「けいらんうどん」を、いま写真を見ておろし生姜を上に載せるのを忘れてましたな、この頃ちょっとしたポカが起きています、要注意でおます。この“きざみけいらんうどん”お腹にやさしいおうどんでおました。

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坐らぬ禅~ひろさちや

2023-04-11 11:11:11 | 本の少し

 

☆☆☆☆☆

久しぶりに星5つの本に出合う。

星5つとは、もう一度読み返したく必ず近くに置いときたい本です。ということはこの本、図書館の本なので、買わなければということでBOOKOFFで新刊ですが買うことに・・・。今月本代で6000円使っているだけに痛いが・・でもどうしても買うことに・・・。

気になるところがいっぱいなので、手元に来れば付箋ではなく、マーカー引きまくって禅のお言葉、わがものにしたいですな・・。

 

 

 

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ごまめ自家製パスタ・858~2023.04.10

2023-04-10 12:12:12 | パスタ・焼きそば・皿うどん

ごまめ自家製パスタ・858~2023.04.10

“ボロネーゼパスタ”

レトルトでは一番のお気に入りか、NISSINのもちっと生パスタシリーズの“クリーミーボロネーゼ”を食べる。電子レンジに入れて5分で出来上がる。この平麺がお気に入り、たっぷりの“パルミジャーノチーズ”をふりかけて食べましたで・・・。

 

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ふたりをつなぐもの~田中章義

2023-04-10 10:10:10 | 本の少し
☆☆☆
 
短歌シリーズ第4段。立て続けに歌集を読んでますが、一番言葉づかいが似てるので親しみを感じたが、じっくり読むと少し違和感というかずれを感じる、田中章義さんの歌。
 
気になったうたは
手の届く距離の短さ・あたたかさ リモコンばかりの部屋でお思えり
留守番電話の点滅ランプ 帰りたての我にじゃれつく仔犬と思う
幸せは目に見えなくて目に見えてオムレツの上のケチャップの顔
ほんとうは自分がいちばん知らなくてきみを見るときのこの目の動き
せつなさに耐えきれなくてアクセルを踏めばせつなさも加速しており
てのひらをはみ出す部分 孤独とはいつでも我らの目に見えるもの
月も星もない場所は今日も名を持たずまとめて呼ばれており暗闇と
行く場所より大事なものがあることを言わずにそっと拾ったどんぐり
「おやすみ」という語も果実この言葉言えるまでに要る時間の長さ
 
 
 
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笑福亭鶴二・春の独演会~2023.04.09

2023-04-09 21:21:21 | 笑福亭鶴二
笑福亭鶴二・春の独演会~2023.04.09
 
鶴二さんの独演会、今回も繁昌亭なので所狭しと二階席まで満員御礼。お顔を存じ上げてる鶴二さんファンも多く、開演前に多くの方にご挨拶させていただく。
 
一、桂文五郎・・・・「商売根問」
達者ですな、文五郎さん。鳥捕りの部分だけで十分楽しい噺に。鳥がこぼれ梅食べて酔って歌い出すところだけでも、今風の歌を挟み込みオリジナル性抜群、堂々とした落語の基礎の上に若さの溌剌さを加味、他の古典もどうアレンジされるのか、文五郎さんの高座たのしみですな。
 
二、笑福亭鶴二・・・「蛸芝居」
 
鶴二さんの、「蛸芝居」。踊りの素養がるだけに、身のこなしがなんとも綺麗、鶴二さん。そして、お連れさんが思わず「鶴二さん、綺麗な手」と感嘆。見れば色白でシュッとしていて女の人みたいなお手。すべてが品の良い、「蛸芝居」でおました。
 
三、桂福團治・・・・「長屋の花見」
 
上方落語、最長老の重鎮、福團治さんの登場。よろしいな水墨画みたいな落語。無駄がなく墨一色ながら、濃淡とぼかしだけで落語の世界を描く。
 
上方では「貧乏花見」ですが福團治さんのは江戸の「長屋の花見」。いちばんの違いは江戸のは大家が行こうとしぶる店子を連れ出すが、上方は長屋の連中が自主的に花見でも行こうと、あの「気で気を養う」、あのハチャケルのは「貧乏」とついてるだけ上方が上、ここら、あたりが噺の骨組みがちょいと違うようでおます。
 
でも、今日は思い出に残る「長屋の花見」、福團治さんでじっくり聴かせてもらいましたで。
 
四、鶴二&福團治・・「対談」
 
若い時に、よく福團治さんに可愛がられた鶴二さん。九州などの地方の仕事にいつもお誘いを頂き同行。そのエピソードはどれも、鶴二さんをオモチャに、それが嫌みやなしでやっぱり可愛いんですな。我が弟子には厳しい福團治師匠、「鶴二は一門やないから・・、そんな風にほたえてたら、師匠(春団治)に怒られるやないか」・・・そういう芸人の遊び心をキッチリお教え願ってるんですな。
直接師匠(松鶴)とのご縁は短かったようですが、福團治さんをはじめ、鶴二さんの周りにはたくさんの師匠がおられるんですな。周りの師匠の方々や兄弟子に愛されるって大事なことですな。
 
そんな、ほのぼの対談でおました。
 
五、笑福亭鶴二・・・「らくだ」
 
よろしいな本日の「らくだ」、大ネタの匂いがせずに気楽に聞ける「らくだ」に豊熟。
最初に鶴二さんの「らくだ」を聞いたのが12年前の「新丸八寄席」。あの時、演じる鶴二さんも聞く私たちも、凄いネタとなぜか身構えていた「らくだ」。今回で鶴二さんの「らくだ」、数えてみるとなんと9回目でおます。でも、聞く度ごとに新鮮、・・・落語というものは不思議、ワインみたいなもので上手に保管しとくと、時がどんどん熟してくれるんですな。
 
五年後、十年後の鶴二さんの「らくだ」大いに楽しみですな。
 
笑福亭鶴二・春の独演会
2023年4月9日(日)午後6:00開演
天満天神繁昌亭
 
一、桂文五郎・・・・「商売根問」
二、笑福亭鶴二・・・「蛸芝居」
三、桂福團治・・・・「長屋の花見」
中入り
四、鶴二&福團治・・「対談」
五、笑福亭鶴二・・・「らくだ」
 
 
 
 
 
 
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たん・たんか・たん~美村里江

2023-04-09 09:09:09 | 本の少し
 ☆☆☆
 
短歌週間、第三弾。図書館で新刊入荷で短歌があれば、滅多にないので優先的に予約。店頭で買う時はパラパラとめくって、気に入った歌があれば買ってるんですが・・・。この本、店頭でさて買ったかどうかはわかりませんな・・それぐらい、私とは波長の違う歌が並ぶ。
 
その中でも、気になったお歌は・・・
猫柳蕾を集めたポケットに手を入れ柔かさと冬を味わう
春が来て温もり匂い立つものは良い香悪い香どちらも嬉し
ヘッドホン転がり外れ鳴り響くトッカータとフーガ昼下がりのバス
何しようなんにもせずともいいのよね朝食だって林檎とグミだけ
さっぱりと誰にも会わぬ五月晴れカップ焼きそばにこってりダイブ
雨が好き雨が好き婆婆になる所存でも亡くなる日は曇りがいいね
 
あまりにも、歌の雰囲気が違いに戸惑う。でも本でも(P24)、作者が言っておられるように、「変わらないこと」は歌にとって嘆くことではないと。本音の自分を探り当てられた時こそ至宝というか、歌風という「顔」は一つのほうがいいのと。
 
まあ、自分に合った歌人の歌に親しみつづけますわ。
 
 
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「牛と街頭・3」~2023.04.08

2023-04-08 16:16:16 | 短歌
「牛と街頭・3」~2023.04.08
 
今日は、大阪、庄内の「牛と街頭」さんへ。大好きな千原こはぎさんがゲストでお越しになるトークイベントに参加。沢山の私版の歌集も販売されてるとか、楽しみに行ってきました。
少し奥まった処にあって、尋ね尋ねてようやく着くと、狭いながらも普通の本屋では見れない私家版歌集でいっぱい。迷いながらも、やはりお会いしたことのある方を中心に5冊購入。
 
トークイベントは、歌集の出版について、①出版社を通してか②自らの私家版出版化の違いをこまごまと説明。そこで湧き上がった課題に、◉歌集はひとり(本人)の一人称でなければならない。短編集のごとく各項でキャラクターが替わるのは良しか否か。◉私家版歌集と言えども一定の水準以上でなければならない、いや玉石混淆もありではないか。◉売れる歌集、多くの人に読んでもらえる歌集を、いや自分が詠いたい歌を歌集に。
 
私家版は自己責任だけに、しがらみもなく、自由に作れる、それは従来の歌集の枠を飛び出すこともできて、本のレイアウト、装丁、紙質、表紙、すべてにわたって自分の好みが全面に出せる・・それだけに作る時は大いにこだわりたいですな。
 
「牛と街頭・3」~トークイベント~
2023年4月8日午後3:00~
犬と街頭
 
牛隆佑×千原こはぎ
 
 
①、「牛と街頭・3」~トークイベント~
 
②、三日店長・歌人牛隆佑さん
 
③、牛さん
 
④、お薦めの本もたくさん
 
⑤、全て私家版、沢山集まった歌集
 
⑥、牛と街灯(犬と街灯 私家版歌集の本棚)
 
⑦、集まった、私家版歌集
 
⑧、本日、ごまめが買った歌集
・なべとびすこ『クランクアップ』・谷じゃこ『クリーン・ナップ・クラブ』・宇野なずき『花で汚れる』・若杉有紀『Gateway Drug』・尾崎飛鳥『こい、きおく。』
 
⑨「牛と街頭・3」2023.04.07~09
 
①、「牛と街頭・3」~トークイベント~
②、三日店長・歌人牛隆佑さん
 
③、牛さん
④、お薦めの本もたくさん
⑤、全て私家版、沢山集まった歌集
⑥、牛と街灯(犬と街灯 私家版歌集の本棚)
⑦、集まった、私家版歌集
⑧、本日、ごまめが買った歌集
・なべとびすこ『クランクアップ』・谷じゃこ『クリーン・ナップ・クラブ』・宇野なずき『花で汚れる』・若杉有紀『Gateway Drug』・尾崎飛鳥『こい、きおく。』
⑨「牛と街頭・3」2023.04.07~09
 
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わたしの嫌いな桃源郷~初谷むい

2023-04-08 08:08:08 | 本の少し
 ☆☆☆
 
1996年生まれの若手歌人の歌集。
 
すこしだけ開いてる窓から吹き込んだ雨が濡らしている扇風機
海へ行く道を勘だけで当てている海じゃなくても良かったけれど
本当に言葉っぽいのはどちらかというと夢。 だからはんこを押してください
眠れずに見ていた扇風機が止まりぼくは簡単に途方に暮れる
あやとりをしたいけれども糸がないことばの代わりに糸をください
贈り物を夢の中では買っていて、それをいま持っている 両手で
本当のことを言わなかった朝 昼 梅ソーダ飲みながら考えた
いま地震が来たらひとりで死んでしまう土曜日地震は来ませんでした
感情の誤読も愛になりとして。なにもかもを、なにもかもを許した
電話をすれば出るだろうけど 電話をすればあなたの声がするだろうけど
知らない町でパン屋を探すなきゃないでよかったけれどパン屋はあった
その顔じゃまぶしいのかわたしを好きなのかわからない夜の自販機の前
けっきょく電話は書けなかった。愛は滅びずに朽ちていくだけ
これが最終問題です。最後の最後の最後に残るものはなーんだ?
 
 
 
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