月収が14000円くらいの若者が1個20000円以上するものを持っている!? という現象が起きています。そう、ケータイです。
フトラ・ウポトレバ(つまりはセコ・ハン=中古)だったら3500円くらいで手に入ります。もっと安いのはいらなくなった古い機種のケータイを友達からもらうとタダ、もしくは交換電池代15レバ(1000円チョッと)くらい。でも、私が日本で最初に買ったPHSよりデカイ機種です。そんなモン、若い子達が持ちたがるワケありません。最新のカメラつきだったら日本のケータイと同じくらいの価格になります。もちろん「新規契約で電話機本体無料」なんていうサービス合戦みたいなものはブルガリアにはありません。
ブルガリアで携帯電話を持つのは外国人の私にも超カンタンです。電話機があれば、電話機に入れるSIMカード(最近シムロックなんて言葉でよく聞かれますね、あれです。)というものを買います。ポダラク(おまけ)の帽子やかばん、ウィンドブレーカーなんかがついて約20レバ(1400円)。写真のものは私が買ったときのものです。赤いリュックがついてきました。が、あまりに若者(子供?)向けで使っていません。でも街でおじさん、おばさんが使ってるのをよく見ます・・・。ちなみにグローブルという携帯電話会社ですが、今はロゴが変わっています。
そしてもうひとつ、バウチャル(だったかな?チョッと発音がアイマイですみません)つまりプリペイドカードも買います。5レバ(350円)からありますが、40レバ(2800円)のものだとおまけであと6レバ分くらい余分に利用できます。ただ、このプリペイド式携帯、通話に使うと1分70円くらいかかり不経済。で、これをみんな通話より安いSMS、つまりメールで使うのです。若い人の間では横向きのいわゆるアスキーアート :-) とか :-p とかもはやっています。 バスでも通りでも歩きながらでもどこでもみんなメールしています。日本と同じだ!!
前のアパートの同居人サショーは動画も撮れるケータイ(NEC製)を持っています。私が日本から持ってきた、日本の携帯(システムが違うのでここでは使えない)を見て、それよりもすすんでいるので満足そう。
でも、なんでも修理大好き廃物再生利用大好きのブルガリア人。私が持ってきた携帯を見るとどうにかして使えないかと考えてしまうようです。
一度、ドイツ人のルベンのケータイのモニターが汚れているのを見てブルガリア人のイヴァンが 「きれいにしてあげるよ」と、突然ケータイの上のふたをパカッと開けました。中の機械が丸見えの状態でハンカチでフキフキ。そしてパコッとふたを閉めました。ルベンも私もアゼン!
「ふただけほかのと取り替えたりするからこういうの慣れてるんだ」とイヴァンはニッコリ。おお~っ。思わずハクシュ~っ。そして彼は「(わたしの)そのケータイもここで使えるよ。直してあげようか?」
う~ん、「できちゃうかも!?」と思えてしまうのでした。何せここはブルガリアですからネ。(でも電波や携帯のシステム自体がヨーロッパと日本では違うのでさすがにこれは無理です。だってSIMカードを入れるところがないんだもん! 最近の海外携帯ではOKですが、先ほどのシムロックの問題が出てきますよね。でも、これを何度言ってもブルガリア人は信じてくれません・・・)