12月31日に用事があってソフィアに行きました。休日なので車はスーイスイッ♪どこも渋滞がありません。ただ、お店はどこももう閉まっていました。大好きなダンキン・ドーナツも・・・ 閉まっている(涙)。日本だったら年末年始もやってるのに・・・。
用事を済ませる前にチョッと時間があったので、どうしても確認したいことがあって、ソフィアの町の中心部に行きました。旧共産党本部のうしろにある市民庭園のところは「カウントダウン・パーティー」の会場になっていたのです!テレビ局の放送車や出演者の控えのバスなどが入り、照明や音響の打ち合わせにステージ・リハーサルの真っ最中でした。(フェンスにはこんな表示も。ビンや傘なんかはわかるけど、ピストルはねえ・・・ でも、だれもチェックしてないよ。)
リハーサルを横目に見ながら「ナツィオナーレン・テアトル(国立劇場) イヴァン・ヴァゾフ」のほうへ。というのは、そこに野外スケートリンクがあるのです。かわいいスケートリンクですが、子供も大人も楽しそうに滑っています。「よかった~、見つけられて。ここにあったのね。」入場料、貸し靴ともに3レバの計6レバ。90分総入れ替え制らしいので正確に入れ替え時間に行くほうがいいようです。冬じゅうやってるのかな?それともプラズニッツィ(祝日)の間だけ?(スケート好きだから見てるだけでウズウズしてきますね~。)
にしても若い人たちは、とにかくウキウキ・ワクワク気分のようです。何となく新しいものを予感しているのでしょうか?それとも何か特別に目標でも持ってがんばろうとしているのでしょうか?明るい笑い声が響いています。
カウントダウンの会場に戻ると、マイクを持った、おそらくディレクトール(監督)が、ステージ上にいるムジカンティ(演奏家たち)にゲキを飛ばしていました。思い通りに行かないらしく、ほとんどキレかかっています。
「オイ!! マイクはもっとないのか?! あるだろう!?」 「そっちじゃない!!! そこだ!」
そしてペヴェッツ(歌手)たちとの音合わせ。何人も歌うようで混乱しています。
「フリスト!!! 早く出て来い!!」(ステージからは「フリストはここにいるけど、今は出れないよ・・・」という声が・・・)
「ルミャーナ! ルミャーナ!! どこだ?!」
やっと出てきたペヴェツァ、ルミャーナは音合わせを始めます。さすが、こういうところに出てくる歌手はうまいよなあ~。と、彼女は、
「チョッと~、これじゃ自分の歌っている声が聞こえないワ!! 私のマイクの音量を上げるか音楽の音量を下げるかしてちょうだい!!!」
すると、このディレクトール、ブチッとキレて、「まったく、どいつもこいつもオレにコマンドバ(命令)しやがって!!」
そしてこのごちゃごちゃ混乱したステージはそのままゴチャゴチャ、ガヤガヤと最後の通し練習に突入していきました。本当にこのイベントはまとまるんだろうか? まあ、EUに入ってもブルガリア人はブルガリア人だからな~。このまとまらなさがなくなることはないんだろうなあ~。でも、そのユルさが、ブルガリアのなんともいいところなんだけど・・・。
ちょうどそのステージの後ろにはEU加盟までのカウントダウンの時計が残り「1」を表示していました。EUの基準をいっぱいこれから批准していかないといけないけど、「求められたことをキチッとする」のって・・・ ブルガリア人の苦手分野かも。でも、がんばれ!!! もう後には戻れないゾ!