おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

EU入ったら何をする?③

2007-01-09 19:24:11 | ブログ

ズドラーバなシュコーダ・フェリシアに乗るようになってからは「いつ止まるか?いつ動かなくなるか?」といった心配をしなくてもよくなり、ホッと一安心。チェコのほうがブルガリアよりも寒いからか(シュコーダ=チェコ製)、朝の始動も一発!!

ディーゼル車(87年式フォード・シエラ)に乗る友人、ステフチョからある日電話が。「どうしたの?」「車のエンジンがかからない!」

ディーゼル車は基本的に寒さに弱いらしく、彼にとってはユウウツな季節です。そんなことでウチの車にステフチョと頻出のバリュを乗せて、隣町のラドミルに行くことになりました。話題はやっぱりEUのこと。

「EUに入ったら、ギリシャに行くのにゼレナ・カルタが必要なくなるんだ。」(ゼレナ・カルタ=グリーン・カード。外国を走るのに必要な自賠責保険のようなものです) オオ~ッ、これはうれしい。ペルニックからギリシャ国境までたった2時間!! 車でギリシャに行きやすくなるな~。

「ただ、セルビアやマケドニア、トルコはEUじゃないから、今までどおりゼレナ・カルタが必要なんだ。」 最低でも150レバ(1万円以上)かかるそうです。オーストリア方面にセルビア経由で行こうとすると、これを払わないといけません。(ルーマニア経由だったらいらないけど。)

いや~、しかし、ギリシャが身近になってうれしいなあ~。バリュの奥さん、エメは海が大好きで、昨年は黒海沿いのブルガスまで実のお姉さんと行き、一人300レバ「散財」したと言っていました。もしかして300レバも使う気ならギリシャに行ったほうがいいんじゃない? 車一台、ガソリン代をシェアして・・・ それにギリシャ北部だったらブルガリア語もけっこう通じるし、友人でも住んでいたら泊めてもらって・・・ なんてしたら、もしかして遠いブルガス(450kmくらい?)に行くのと同じくらいの金額で済むかも・・・ なんて夢が広がります。

それに、このバリュとエメには世話になっていることもあり連れて行ってあげたいなあ~。ペルニック生まれ、ペルニック育ちのこの二人を外国に連れて行ったらなんて言うだろう!? ソルン(テサロニケ)なんてとてもきれいだし、大都市だからきっとビックリするだろうなあ~。「ガンコ者」の多いペルニックの人たちには特に世界を広げてほしいなあ・・・

でも、このギリシャとの国境地帯、実はまだ民族問題がくすぶっています。このギリシャ北部のブルガリア系住民、マケドニアのブルガリア系住民・・・ ブルガリア人の中にはこれらの人たちが「自分たちはブルガリア人だからブルガリアに帰属したい」といって欲しいと思っている人たちも多いのです。それが証拠に「BMRO」(ブルガリア・マケドニア解放戦線)なんて物騒な名前の政党も・・・ MSN毎日インタラクティブニュースによると、最近ブルガリア政府は、親や祖父母に一人でもブルガリア人がいれば二重国籍を認めるという政策をとっているようです。 逆にギリシャは旧ユーゴスラビアのマケドニア共和国に「マケドニア共和国」という国名を使うことを許していません。ギリシャはEUに加盟していますからEU諸国も同じ見解です。「マケドニアはアレクサンドロス大王の国、つまりギリシャだーっ!!」というわけです。

Zapadhabulgariapackage Zapadhabulgaria2 ブルガリアも負けてはいません。最近まである会社のパンのパッケージには、いろいろな国の国旗とともに、その国で「パン」のことを何と呼んでいるかが書かれていました。マケドニア国旗のところには「マケドニア」ではなく、「旧ユーゴスラビアのマケドニア共和国」でもなく・・・「西ブルガリア」という国名が・・・ はあ?何これ?? と思ったものです。しかし、12月の末にこの会社のパンを買うと、その「西ブルガリア」のところが削除されていました。(マケドニアと書かずに消した!!)Zapadhabulgaria1

かつて「ヨーロッパの火薬庫」といわれたここバルカン半島。今でも結構火がくすぶっていて、また爆発しないで欲しいと思います。ちなみにブルガリアの二重国籍の件、5ユーロ(800円くらい)だそうですが、どなたか両親か祖父母にブルガリア人のいる方、試してみませんか? (っても、いないか、日本には・・・笑)

コメント (5)
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