EU加盟以降、ソフィアの街には外国人が増えた気がします。特にアジア系!! もともと共産圏だったこの国にはベトナム人、中国人は多くいたそうですが、最近はホントに多いな~。1970~80年代に重工業で栄えた工業都市ペルニックにはベトナム人がたくさんいて、ビル1棟丸ごとベトナム人・・・なんてところがいくつかあったとか。今でもそこは「ベトナムスキ・ブロック」と呼ばれています。(今はベトナム人はぜんぜん住んでいないのに・・・ あと、「クビタンスキ・ブロック」なんてのもあります。これはキューバ人が住んでいた建物。)
そういうアジア系外国人が多く住み働いているのが、ご存知(?) イリヤンツィという総合卸売市場周辺。そしてそこではアジア人の客を見込んだ商売も盛んなので、そちらをよく利用しています。だってアジア系の食材なら中華料理や日本(風)料理に使えるんだもん・・・ 海外在住日本人としては、日本食材や日本食材に応用できるものが手に入るかどうかは本当に大問題なのです!! 地元で手に入るものをいろいろ利用して日本っぽいものを作るの、楽しいけど、結構大変でうまくいかないことも多いんだよなァ~・・・
最近見つけたのがベトナム食材店。店の外を通ったとき、たくさんの乾麺を見つけ、誘われるように入ってみました。オオオ~っ♪ 以前はペルニックの「Tマーケット」でもいつでも買えたフォー、最近売ってなかったんだよね(喜) 店に入ってみると、中には乾麺だけでなく、冷凍の貝、エビ、ニョクマム、さらにはチンゲン菜、そして里芋!! フィリピンでは「ガビ」といって甘く味付けしてコンデンスミルクをかけて食べる里芋、ベトナム人も食べるのかな? それに、もち米も!!(喜) で、今回はフォーと里芋、それにもち米を購入!里芋で「鶏レバーと里芋の煮付け」なんていいよね~。もち米はおはぎにしようか、それとも麹作りに使おうか・・・ でもあまりに高価で貴重なので大切に使わなくっちゃ!!! (もち米は1kg4レバ、里芋にいたっては1kg7レバ!! ひょえ~っ!!)
そして、その市場からすこし先に行ったところに、カシミリアンクイーンさんに教えていただいた中国人がやっている豆腐屋さんがあります。この豆腐屋さん、毎日豆腐ともやしを作り、売り切れたらその日は店を閉めるというお店で、最近は10時開店、11時には完売になるので10時ジャストに行くようにしています。中国人家族+トルコ系ブルガリア人(雇われている)だけの小さな工場。そこの近所にはヒュンダイの事務所(工場?)もあるので、韓国人もよくそこで見かけます。すでに顔なじみになっちゃいました!!
イリヤンツィの市場で働くブルガリア人は中国人のことをどう思っているのかな? 買い物に行って、私がブルガリア語をしゃべる日本人だと分かると気軽に会話になります。
「たくさんコレギ(同僚)に中国人がいるよ。でもすごく「ストランノ」だね。」
「ストランノ」とは英語で言うところの”strange”ということ。たとえばランチタイムにブルガリア人はカフェなどに行き、たっぷりゆっくり休みますが、中国人はイリヤンツィでは中華レストランで「弁当」(!!)を買ってきて(どこかで作って持ってきてくれるのかも・・・)食べながら仕事を続けます。お客が来ると、もぐもぐしながらお箸で商品を指差しながら説明します。そんな習慣一つとっても大きな違いが・・・
「ヤポンツィ(日本人)もキタイツィ(中国人)と同じなの??」 ウ~ム・・・ 日本人がイリヤンツィで働いていたらブルガリア人とも中国人とも違うだろうな~。でも、ブルガリア人からは東アジア系の人々はとにかく違っていて面白いらしいよ!!