先週の土曜日。同じブロックに住む友人たちが食事に呼んでくれたときの会話。
「今日、地下鉄の工事をしていた部分が開業したんだって。これができたらムラドストのほうに行きやすくなるわ!!」
そうなんだ・・・ 今月の前半にそっち方面に言ったときは、まだ工事が終わってない感じだったし、リューリンから地下鉄に乗ったときには何のお知らせもなかったのに。でも、この会話で鉄心をそそられてしまった私。さっそく全線走破!! にとどまらず、(「鉄の巨匠、「横見さん」みたく)「降りつぶし」に挑戦!! まあ、5駅、5kmだから、たいしたことないけど・・・
まずは終点の「ムラドスト1」駅。ペルニックに引っ越す前にはこのすぐ近所に住んでいたのですが、そのときとはガラリと様子が変わっています!! 以前は新しい建物はほとんどなくて共産体制然の建物が林立していたのに、今はそのすき間にたくさんの新しいビルが・・・まさに「雨後のキノコ」!!(ブルガリアでは「雨後のタケノコ」の代わりにこう言います。) 安くて庶民的だった市場もなんだかきれいになってるし、近所にはケンタも。でも一番目立つのは「カジノ」かな・・・日本のパチンコ屋みたいなモンです・・・
では、全線走破! もう一方の終点「スタディオン(スタジアム)・バシル・レフスキ」へ。最近は「スイカ」のようなカードを持っている人も多いのですが、入口の自動改札機でどう通っていいのかまごまごしてる人も見かけます。駅前は結構大きな広場。開業式典にはたくさん人が来たみたい。ソフィアの中心方面に行くにはトラムに乗り換えです。
それから引き返してムラドスト1駅のひとつ手前、「ムサゲニッツァ」駅。奥のほうにムラドスト駅の前の建物が見えます。以前はここ、橋だけがあって線路の部分を歩いて渡ったものでしたが・・・ 今回開業した部分、どの駅も結構明るくてきれい!
その次の駅はストゥデンスキグラッド(学園都市)の入り口、「Г.М ディミトロフ」駅。道路を挟んで両側に駅舎。このあたりは地下鉄工事とストゥデンスキグラッドやKAT(ブルガリアの車検場)に行く車でいつも渋滞だった・・・ 地下鉄工事が終わって東西方向の車の流れはよくなったけど、結局混んでるのは南北方向。あんまり効果、ないかな? この駅を出るとまた橋の上を通るのですが、プラスチックの覆いが被されていて車窓は見えず・・・
そして日本大使館の最寄り駅になる「ジュリオ・キュリー」駅。この風景、読者の皆さんの中にはなつかしく思われる方もおられるのでは? 以前JICAが入っていたオフィスビル、「インタープレッツ」の目の前です!そこからもう一度地下にもぐって、どんどんと下る感じで終点の「スタディオン・バシル・レフスキ」駅に帰ってきました。
途中の駅できちんとしたスーツを着た女性が電話で、「今から地下鉄に乗るから、セルディカ(スベタ・ネデリャ教会やスベタ・ペトカ教会、ツムのあるソフィアの中心の駅)で会いましょう。両方とも同じくらいの距離だから同じくらいの時間に着くわよ。」と、ソフィアの反対側にいる人と話している様子。でも、まだセルディカまでつながってないのになあ・・・と思っていたら、すぐ近くに立っていたおばさんたちから「2つ先のスタディオンのところで終わりよ」と言われていました。駅にある地図には、いかにもつながっているように書かれていますが実はまだ工事中・・・ 今の地下鉄「東西線」が十分に機能してムラドスト方面の渋滞が減るのはこの残りの区間がつながってからでしょう。(予定は今年9月。) いまのところ日本からの旅行者にはこの地下鉄、あまり縁がないかも。なんせ空港にも街の中心にもつながってないから。
それからその地図にもかかれてたし、ニュースでも言ってたけど、街を南北に走る路線が2012年までに完成するらしい・・・ 確かにソフィア中央駅のところでも工事はじめてたなあ・・・ スベタ・ペトカ教会のところの工事ももしかしたらそれを見越した工事なのか、まだまだガンガン工事を続けているみたい。大成建設が請け負っているせいか、日本語の表示も見かけます。(ブルガリア人の作業員、読めねーだろー・笑)だけど・・・ ホントに完成するのはいつになることやら。今回開業の区間でさえももう何年か前には開業してるはずだったのに。なにせ「ブルガリスカ・ラボタ」ですから!!