おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

みんな熱いゼ!! ジャンキで手作りラキヤの季節。

2010-08-11 14:29:33 | ブログ

またまた庶民の町、ソフィア市リューリン。ウチの建物の周りには何だか知らないけど果物の木がたくさんあります。チェレシ(さくらんぼ)、ヤボルキ(りんご)、ビシュニ(サワーチェリー)などなど・・・ そして一番多いのがジャンキ!! スモモやあんず、プルーンみたいなのの仲間のような果物です。

Janki2010 この木、本当にそこいら中にあって珍しくもないので、生った実はみ~んなぼたぼた下に落ち、通行人に踏んづけられて汚れて、発酵して臭くなる・・・ という存在でしたが、今年の夏は様子がちょっと違う!! リューリンだけでもバケツを持ってジャンキを集めている人がいーっぱい!! おかげで歩道が潰れたジャンキで臭くなることもなくていいゾ!! でも、どうして?

友人のレニ曰く、「また、みんな、ラキヤを手作りするようになったのよ。最近市販されているラキヤの質がものすごく落ちてネ。」 へえ~、そういえば最近お店でラキヤを買ってなかったから気づかなかったけど、そうなんだー。

工場で、醸造用アルコールが添加された、モノによっては身体に悪いものも多いとか。そういう質の悪い飲み物で酔っ払っていると、「変な咳をするようになり、しまいには肝臓がやられて、死ぬ」んだそうです。むかし磯野さんのお宅を題材にしたお話の中で、カツオ君が書き初めに「メチール」と書いた、なんてお父さん思いの息子だ・・・というものがありましたが・・・ それを見るとこの映像を思い出してしまいました

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ブルガリアにとって兄貴のような国、ロシアの人たちも、何が何でもアルコール好きのようですが、ここブルガリアも負けてません。でも、農薬も何も使われていない自然の果実から自分で作るラキヤならまだ身体に良さそう。飲用に30~40%くらいのものを何十リッターか作り、最初に出てくる50%以上の強いものは薬用に一ビンくらい取って置くんだそうです。子供が風邪をひいたとき身体に塗ったりするんだそうですねー。

Janki2010intheyardラドミル在住の友人のサショーやゲオルギは、自宅の庭にジャンキの木があり、砂糖を大量に買い込んできてラキヤ作りに着手。ゲオルギは「もう三回大きな樽(ブルガリア語でビドン)で仕込んじゃったよ。」だって。サショーには7歳と5歳の子供がいるのですが、「今年作るラキヤはかめに入れて庭に埋めておくんだ。二人の子供の結婚式に封を開けるように取って置くんだ!!」 庭に埋められた熟成されたラキヤは、まったり、こっくりとしてと~ってもオイシ~!! わ~!! いいなっ!!

今はジャンキですが、このラキヤ、甘味のある果実なら何でもできます。クルシ(洋ナシ)、プラスコビ(桃)、カイシー(あんず)などなど・・・ そして秋にはもちろんグロズデ(ぶどう)!! これが一番一般的です。何とこれはワインを2回作って、その後のカスを蒸留するとか・・・ 何ともエコでリサイクル、しかもおいしい・・・

でも、今から一生懸命ジャンキでラキヤを作ってるって言うことは・・・ ぶどうのラキヤだけじゃ足りなくなるってことかな?

コメント (4)
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