暑いですネ~!! 最近本当に夕立もあまり降らないソフィア・・・ 夏バテでダウン気味。ふぅ~、すこし「夏休み」が必要みたい。暑くて夜眠れないし(朝方になると涼しくなるので、そこから眠くなり、一日中眠い・・・)、胃腸に力が入らないので気合も入らない・・・
夏といえば、海!! 黒海沿いのリゾートはどこもハイシーズン!! でも、地元民に友人の多い私には、「バンガロー、一人一泊6レバ」、「一部屋3つベッドがあって、一泊20レバでキッチン、きれいな庭付き」なんて魅力的な情報が集まる集まる・・・ でも、結局、ウチのラジエターに問題があったシュコーダ・フェリシアちゃんで何百kmも行かないといけなくて、疲れる・・・ もっと近くで車じゃなくて行ける所はないかな~?
と思ってたら! そうだ!! 海じゃないけど温泉はどうだ!? ブルガリアは温泉のあるところは必ずプールもあるしネ!キュステンディルがいいなっ!! だって同時に乗り鉄もできちゃう♪ 何でもキュステンディルまでの路線、開業100周年だそうです。古い路線だからトンネルも少なく結構クネクネと行くんだろうなあ~。
というワケで、キュステンディルに決まり!! 最寄り駅の「ザハルナ・ファブリカ駅」(ちなみに某「地球のXき方」では「西工場駅」になってるけど、「ザパドナ」=西じゃなくて、「ザハルナ」=砂糖です・・・)から、イモムシのようなシーメンス製のディーゼルカーに乗り込みます!! 列車は120%の乗車率!! 自分の「セロ」(田舎、もしくは別荘)へ行くお年寄りや、リュック&登山靴でウキウキのハイカー? そういえばキュステンディルの近くにもヒジャ(保養地)があってそこは結構いいらしい。もう車内は大騒ぎ・・・ 特にセロに行くらしい爺さんたち!! 車内に、自分の別荘のどこかを修理するらしい長~~い資材を持ち込んで、もう気分は「遠足に行く小学生」みたいです(笑)。
ゼーメンというところを過ぎると突然山の中へ。オオ~っ! なかなかすごい景観!! 山が長い間風雨に浸食されてごつごつとした岩が頭を突き出しています。ブルガリアでは「ベログラチック」が有名ですね。実はブルガリア国内各地に「ピラミディ(=ピラミッド)」とか言って観光地化されていますが、列車内からそんな風景が見えるとはスゴイ!!
キュステンディル駅までとうとう乗車率は100%を切ることなく、ずーっと立ったままの人もいました。到着と同時に、普段は暗~い顔のブルガリア人も、このときばかりは明るくパーッと散って行きました。さすがに「スキップスキップらんらんらん♪」・・・とまでは行かないまでも・・・
いつもは車で来るので気づかなかったけど、キュステンディル駅から街の中心まで歩行者専用道路になっていて、こんもりと木が茂り、いい影を落としています。とおり沿いには博物館やカフェ、お店が並んでいます。
目的のホテル「ストリモン」は街の中心を流れる川にかかる橋を渡ったらすこし歩行者専用の通りから外れますが、すぐに見つかりました。20mくらいある結構大きなプールに、36度と45度の温泉(ローマ風呂)。サウナや水風呂もあり、まるで日本のちょっと小さめのスーパー銭湯みたい!でも、温泉は本物で、とくに45度のお風呂はまさに日本の温泉気分です。(水着着用だけど・・・) プールのみの使用は10レバ、温泉のみの使用は15レバ。今日はコンビネーションで25レバで十分楽しみました!! 冬なんかは温泉だけの利用でも十分楽しめそう・・・ (ちなみに屋外プールもありますが、なんともとってつけたようなプールで・・・ (ちなみにここのホテル、マッサージやツアーなど色々なプランがあるようです。温泉利用も宿泊してもお徳かも。)
帰りはどうしても景色や前面展望(!)をのんびり見たくて1等車に・・・ といっても2等車との値段の差は2レバ。プールでビールを飲むのをケチってちょっとしたゼイタク。ちょうど「湘南新宿ライン」でグリーン車に乗るような・・・ このディーゼルカー、1等と2等があるから「キイロ」?でも、座席は日本の通勤列車みたいなモンだから、日本で言うなら「ハ」だろうし・・・ それに1等も「ロ座」とは言い難い・・・ だってイス、2等車と同じだモン・・・小さな木のテーブルとコート掛けが付いていて、1+2シートだけど。そう考えると「キロハ」でしょうか?(笑) 1等の切符を見せて席に座っていると、一般のお客さんは乗ってきませんが、それでも小さな1等室はほぼ満員・・・ 車掌と国鉄職員・・・ そうか・・・ブルガリア国鉄の1等車はお客のためのものではなく「身内」のためのものだったのね・・・(笑)