今年もこのシーズンがやってまいりました!! 庶民の街リューリンのコーペラティヴニヤ・パザールの周りにはいくつも地方で収穫したぶどうを売る出店が立ち並び、人々がワインを仕込むためにビドン(樽)を持って買いにやってくる季節!! ちょうどそんな時期にワタシが買い物をしていると友人のサショーじいちゃんと出会いました。
「ワインを仕込むのに店を回ってるんだけど、いいのがないんじゃよ」・・・ ロム(ドナウ川流域)にセロ(田舎)を持っているサショーですが、最近は心臓や足が悪くてぶどうの手入れや収穫に行けなかったらしい。でも、やっぱりワインを仕込むんだ・・・ その後何日か経ってまた会ったので聞いてみると、どのお店がいいのか、そしてどの品種を買ったらいいか教えてくれました。サショーによると、「メルロー」(赤ワインでは有名な品種ですね!)とディミャット(ブルガリア固有種で、白ワイン用のぶどう)を混ぜてつくるのが良いとの事!! そうかっ!! 早速やってみよう、と修理明けで帰ってきたムルティプラちゃんで出かけました。
今回もいつもどおり、市販のミネラルウォーターのペットボトルを利用して作るのですが、これまでやってきたのとは違うことをいくつか試してみます。まずはその1
買ったお店で「挽いて」もらおう!! 去年はお店で買ったブドウをウチに帰ってはさみで軸を切り落として取り除き、お鍋に入れて潰したのですが、けっこうメンドくさいし、何より手が痛くなっちゃった・・・ どうせ買ったお店で機械で挽いてもらってもタダなんだからこれを使わん手はナイっ!!
その2、去年までは砂糖を入れていました。が、特に去年は失敗!! スパークリングワインの出来損ないを作ってしまったので今年は「無添加」!! (ちなみに去年のヤツ、1年間飲まずにファンタのペットボトルで寝かせておいたのですが、開けてみると・・・ あれっ、噴き出さない!! 1年かけてビンの中の糖分を全部分解したようです・・・ やっぱりシャンペンを造るのも大変なことなのねぇ・・・)
メルローはまだまだどこの店にも売っていましたが、デミャットはもう時期が終わりかけてかなりの店ではもう扱っていません・・・ 車がなくって買い物に行けなかったのが悪かった・・・ でも、どうにか市場の中でまだ在庫があるお店を見つけました!! そのお店では、
「ウチの店でブドウを1トン(!!)買っていったお客さんがいたのよ~!! うちではかぼちゃやりんごもやってるけど、ブドウが一番儲かるわネ」・・・ 1トンのブドウ。1kgあたり50ストティンキとして500レバ!!! これでどれくらいのワインやラキアができるのでしょうか? 今年のブドウは最高の出来らしい!! ウチのワインの出来はどうなるでしょうね?!