何か田舎くささ漂う首都の北部、ナデジュダ区・・・ ここで友人たちに何かともらう「スラトコ」(=甘い、の意、スィーツ?)つまり甘味はジャムのことです。
皆、フルーツの季節になるとすっごく一生懸命ジャムや野菜類の保存食をつくります。さっすがにもうソフィア市内でどこでもスーパーがあって、冬でもサラダで食べられる野菜が売られている昨今、蒙古の保存食づくりの習慣はすたれつつあると思ったのですが、そこは首都の田舎村、ナデジュダ!! 昨年の夏、友人の御年80歳のターニャはその保存食づくりで大きな鍋を誤ってひっくり返し、足に大やけどを負いました。って、そこまでやんなくてもターニャんちの真ん前に大きなドイツ系スーパー「リドル」があるってのにっ!!
このジャムの類、「ウチの庭の木からとれたいちじくで作ったの~」的なのは抜群においしいっ!! 風味も素晴らしいものがとても多いのでいいんですよね~。よく高速道路から一本入ったいわゆる「旧道」沿いで自家製野菜と、こういうビン詰めのを売っているオバちゃんたちから買うこともできます。
スーパーでも、このテのジャムは「コンフィチュール」とシャレた名前で売られています。甘さ控えめで、極甘好きブルガリアのおばあちゃんたちの手作りと比べるとおとなしい印象です。よりブルガリア土産っぽいジャムを、と言われるなら「バラジャム」と「シプカ(=ローズヒップ)」ですけど、コレはかなりもらう人の好みによるかなぁ・・・福岡のおみやげでいう「に0かせんぺい」みたいな・・・(笑。ワタシは好きだけど・・・)
あと、甘いものでいうとはちみつもおススメです。今ちょうど今年のはちみつが出てきていて、これはスーパーではなくパザールで買うのがおすすめですよ~っ!! 採取された花の種類もわかります。香りが全然違って面白いですヨ!! ハーブティーとセットにしておみやげにしたら女性に喜ばれそう。
甘いお菓子でブルガリア名産・・・これがちょっとムズいっ!! ロクム、ハルヴァなどあるのですが、これはブルガリアというよりトルコからバルカン地方全体にあるものなので、ブルガリアみやげっていうとね~!! でもまァ、ロクムでいうと、このゼリーのような求肥のようなお菓子、ブルガリアでウェハースにはさまってるのがあって、コレはワタクシおススメですね~。
中でも「ヘリ」というのはおいしいっ!! そして超極甘です。濃い目の紅茶と会いますよ~!!
ああ、このパザールにたくさんの果物が並ぶ季節、おばあちゃんたちは競ってスーパーで砂糖を10kg単位で買っていきます。「さァ~いっぱいつくって孫たちに配るわよ~っ!!」 あっ、ブルガリアに来られた際にはぜひ、生の果物も楽しんでくださいネ!! ソフィアではぜ~ったいに「キルコフ」つまり「ジェンスキー・パザール」を歩いてみてください!! キロ売りなので1個2個では売ってくれないけど、大きなトマトなら4,5個だから食べちゃえる範囲だし、もし「1キロは多い!!」と思われるなら、「ポロヴィンカ(=500g)」って言ってみて!! でも買物してる時や歩いてる時に手荷物には気を付けてネ。