「わっかい娘が、ウッフン…」なんて歌がありましたね… 「黄色いさくらんぼ」、昭和34年のヒット曲だそうで…(古っ!!)でも、いまだにインパクトのあるこの歌詞、宣伝や替え歌で使われたりしますよね。山口県に住んでいたことのある私、地元では有名な「星野哲郎大先生」の作詞と聞いてなおビックリ!
パザールにおいしい果物があふれるこの季節、ジェンスキー・パザール(地元民はキルコフと呼んでいる)やリューリンのパザールでもプラスコヴィ(桃)、プペシュ(メロン)、カイスィー(あんず)、それから最近はディヴィ・ヤボルキ(野りんご?)などが所狭しと並んでいます。キロ単位で買い込んで朝ごはんにしたり、ジャムやコンポートを作ったり… 最近は「1レバ分ちょうだい!!」と言って買うようにしています。これだと小銭を出さなくていいし、売り手のおじさんおばさんたちもはかりの準備ができているようで、嫌がらずに売ってくれます。
チェレシ(さくらんぼ)は友人アンゲルおじさんのところで取り放題で食べられるので買わな~い!! ということでヴィシュニ(サワーチェリー)を買ってみよう!! チェレシとは違うさわやかな酸味が心地よい…はずでしたが、今回のは酸っぱすぎ!! 歯が浮きそう…朝ごはんにするのはあきらめて、砂糖漬けに。これにブルガリア産のブランデーを入れて「チェリーブランデー」ならぬ「ヴィシュニブランデー」にしちゃおう!
それから、去年までは市場であまり見なかったもの。それが「べリ・チェレシ」つまり「黄色いさくらんぼ」ならぬ白さくらんぼです。友人たちの間では「こう見えても甘くておいしいのよ!!」色がつきそこなって黄色いんじゃなくて、こういう品種らしい… 試してみようかな?と、ジェンスキーパザールに行くと、ありましたありました!! キュステンディル産の白さくらんぼ、1キロが1.4~1.6レバ(100円強!!)。普通のさくらんぼとあまりかわりません。
食べてみると… さわやかに甘~~い!! そしてぷちっとした歯ざわりがなんともいいですね~。これはハマるかも!!
ともかく、ブルガリアでは、サクランボ、カイスィー、スリーヴァなどが、安価にどばっと一時期にまとめて市場に出回るので楽しいけど、その時期にあわてて買い込んで、砂糖漬けとか作るのが面倒でもあった。スリーヴァでは、前に述べたように、梅干しが作れるけど、結局それほど食べなくて・・・無駄!
サクランボは、買うとすればやはり大粒の北米種のもの。甘さとか、満足度が違うと思う。ベーリ・チェレーシは、日本のサクランボのように、少しお上品な、甘さ控えめのような。美しいけど。
Divi Yabqlkiは、何だったか覚えがないです。どういう味の、どういう果物なのかな??
Pqpeshは、日本で売っているメキシコ産のハニー・ヂューメロンと似ているけど、むしろ味は金瓜に近かったような気もする。
ともかく、バルカンの夏は果物たっぷり、しかも安いから、スイカやメロン、黄桃など、楽しめますよね。羨ましい!!
ディヴィ・ヤボルキ、ただ単にそこら辺になってるりんごのことです。あちこちにりんごの木があって・・・ でも、わざわざそんなりんごで作った「りんご酢」が健康にいいと言って売られていますよ!
昔、日本の農協関係の人が来て、ブルのリンゴを見て、まともな手入れも何もしていないから、見ていて腹が立つ。俺が来て手入れの仕方とか教えたら、本当においしい、大きいリンゴになるだろうに。と言っていた。
でも、社会主義時代には、手入れをよくしても値段が高くなるわけでもないし、単に労働の無駄。1kg○○レヴァという世界だから。
それに、古いリンゴの品種ばかりで、日本の富士とか、甘くておいしい品種がなかった。今では、ロンドンなどでも、富士が売られているけど、日本より小粒で、中国産と書いてあったりする。
そういえば、最近日本で買っているメロンは、メキシコ産のハニジューメロン。半分で180円だけど、甘くておいしい。しかし、ベラルーシで食べた、中央アジア(ウズベキスタン産らしい)のメロンは、それこそ蜜の味だった!
そうそう、ブルガリアの養蜂家が作る蜂蜜は、あじが良くて低価格で、すばらしいですね。去年までで、ブル産蜂蜜を食べ尽くしてしまった、残念。