
ブルガリアの代表的な食べ物にシュケンベ・チョルバというのがあります。どうも語源はトルコ語のようで「臓物のスープ」といういたって単純な名前なのですが。
牛の胃腸は1Kg200~300円。とても手軽な食材です。
にんにく、キャベツもとてもおいしいので、九州人としてはもつ鍋をつくるしかないでしょう。と食材集めをはじめました。が、ニラがありません。
春の間は、「きっと夏になれば・・・」と思っていたのですが、夏が来てもやっぱりない。
マリさん(日系人です)に、「リーク(ニラの英訳のつもり)はないの?」と聞くと、
「あら、そう?よくパザールで見かけるけど・・・」
それでまた探したけどやっぱりない。大型スーパーにもない。なぜだろう?
ブルガリア語の辞書を引くとリークは「プラス」と書いてあります。
「え?! プラスってねぎじゃん?!」
そうなんですよ。こちらでプラスというと日本でいうところのねぎやわけぎの総称なんです。まさしく「ねぎ」なんですよ。

仕方がないので、ニラの代わりにねぎでやってみました。最後のちゃんぽん麺の代りにバミセリ(細いスパゲッティ)を入れてるけど、それはまだだいじょうぶ。でも、ニラの入っていないもつ鍋はやっぱりもつ鍋ではないぞ(激!!)
でも、味は博多のもつ鍋に匹敵するうまさです。
「思えば遠くへ来たもんだ、ふるさとはなれて?年目
思えば遠くへ来たもんだ、このさきどこまでゆくのやら・・・」(ほんとはそんなにたってないケド。)
武鉄の歌を口ずさみながら懐かしい味を堪能するのでした。
ところで、このブログを見ている翻訳をなりわいにしておられる方、お願いがあります。
外国人の友達に「リークって、どんな野菜?」ってたずねてみてください。わけぎとニラを目の前にならべて。どっちを指差すでしょうか?
ニラのことはギリシャ語ではなんと呼んでいますか?その名前でこちらでも通じるかもしれませんね。
リークは日本ではポロ葱とかポワローって呼ばれるものですね。
ギリシャではプラサですから似てますね。白葱を巨大にしたような太い(細いのもあるけど)もので、主に煮込みに使います。
青葱はこちらではクレミダキと呼びます。これは生で薬味に使ったり、普通の日本の葱のように使ってます。
ニラはあまりないですね。たま~に市場で見かけますがショボショボだし、鮮度も悪いので買ったことないです。