知ることがバリアフリーの第一歩。世界中の人が正しい知識を持てば、多くの人が楽になると思える2冊です。
・『増補改訂版 色弱の子を持つすべての人へ 20人にひとりの遺伝子』
栗田 正樹 著
北海道新聞社
・『CUD カラーユニバーサルデザイン』
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)著
ハート出版
色弱の人は、日本人男性の20人に1人。女性の500人に1人。
たとえば、40人学級のクラス、20人の男の子がいたら、色弱の人が1人はいるかもしれないということ。
「そんなにたくさん?」と思いませんか?
今は教職過程でも、このことを学ぶのでしょうか?私は今回この本を手に取るまで「色弱」について本当に少ししか知識がありませんでした。
息子のお友達に色弱の子がいるという話を聞いたのが先月だったのですが、つい最近、図書館で『色弱の子を持つ全ての人へ』を見つけました。読んでみて、自分の知らないことが多いことに気付かされました。
夫も息子も読んで、「わが家にも1冊あってもいいね」という話になりました。
いわゆる「普通」の色覚を持つ私たちは、自分たちの見えている色が相手に伝わらないことを「可哀想」「残念」と思ってしまいがちです。どれだけ、彼らの色覚が独自・独特で、豊かな明暗とコントラストを持つ世界であるか、実際には分かっていないからなのだと思います。
「違う」でも「すごい」「面白い」。そう認めあって、工夫して、不便をなくしていけたらいいですね。
『色弱の子を持つ全ての人へ』の良いところは、字も大きくて、写真やイラストも豊富なところ。
「どんな場面で困る?」や「こう見える」だけでなく、「こうすれば見やすい」という情報があるのが嬉しいです。
とくに、良かったのが「小学1年生のクラスで」という節。
養護の先生が子どもたちに伝えた内容が、本当に素晴らしかった。これはこのまま、娘に伝えるときに引用できました。
学校でも家庭でも、色弱のお友達がいる子どもに、こうやって伝えられたらいいですね。
『CUD カラーユニバーサルデザイン』は、「こう見える」の実例が豊富な1冊です。
そして、「改良の仕方」「色弱者にも分かりやすい色」のページは、実際にこれから非常に役に立つと思います。
巻末の「『CUDチェックリスト」には、公共機関の人だけでなく、広報の人、教育関係の人に分かりやすい「色使いのチェックポイント」が記載されています。(「印刷物・展示」「施設整備」「教育現場」など)
下記リンクにも、いろいろな情報があります。
自分は知らなくても困らないかもしれない。でも、困っている人がいるなら、その不便さを減らしたい。
そう思える自分でいたいですし、そう思える子どもたちでいてほしいなぁと思います。
<関連サイト>
・CUOD NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
・NPO法人 北海道カラーユニバーサルデザイン機構
<関連記事>
・『色弱の子どもがわかる本 家庭・保育園・学校でできるサポート術』 - MOONIE'S TEA ROOM
・『増補改訂版 色弱の子を持つすべての人へ 20人にひとりの遺伝子』
栗田 正樹 著
北海道新聞社
・『CUD カラーユニバーサルデザイン』
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)著
ハート出版
色弱の人は、日本人男性の20人に1人。女性の500人に1人。
たとえば、40人学級のクラス、20人の男の子がいたら、色弱の人が1人はいるかもしれないということ。
「そんなにたくさん?」と思いませんか?
今は教職過程でも、このことを学ぶのでしょうか?私は今回この本を手に取るまで「色弱」について本当に少ししか知識がありませんでした。
息子のお友達に色弱の子がいるという話を聞いたのが先月だったのですが、つい最近、図書館で『色弱の子を持つ全ての人へ』を見つけました。読んでみて、自分の知らないことが多いことに気付かされました。
夫も息子も読んで、「わが家にも1冊あってもいいね」という話になりました。
いわゆる「普通」の色覚を持つ私たちは、自分たちの見えている色が相手に伝わらないことを「可哀想」「残念」と思ってしまいがちです。どれだけ、彼らの色覚が独自・独特で、豊かな明暗とコントラストを持つ世界であるか、実際には分かっていないからなのだと思います。
「違う」でも「すごい」「面白い」。そう認めあって、工夫して、不便をなくしていけたらいいですね。
『色弱の子を持つ全ての人へ』の良いところは、字も大きくて、写真やイラストも豊富なところ。
「どんな場面で困る?」や「こう見える」だけでなく、「こうすれば見やすい」という情報があるのが嬉しいです。
とくに、良かったのが「小学1年生のクラスで」という節。
養護の先生が子どもたちに伝えた内容が、本当に素晴らしかった。これはこのまま、娘に伝えるときに引用できました。
学校でも家庭でも、色弱のお友達がいる子どもに、こうやって伝えられたらいいですね。
『CUD カラーユニバーサルデザイン』は、「こう見える」の実例が豊富な1冊です。
そして、「改良の仕方」「色弱者にも分かりやすい色」のページは、実際にこれから非常に役に立つと思います。
巻末の「『CUDチェックリスト」には、公共機関の人だけでなく、広報の人、教育関係の人に分かりやすい「色使いのチェックポイント」が記載されています。(「印刷物・展示」「施設整備」「教育現場」など)
下記リンクにも、いろいろな情報があります。
自分は知らなくても困らないかもしれない。でも、困っている人がいるなら、その不便さを減らしたい。
そう思える自分でいたいですし、そう思える子どもたちでいてほしいなぁと思います。
<関連サイト>
・CUOD NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構
・NPO法人 北海道カラーユニバーサルデザイン機構
<関連記事>
・『色弱の子どもがわかる本 家庭・保育園・学校でできるサポート術』 - MOONIE'S TEA ROOM