~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

障害って…

2014-04-28 20:10:35 | 日記
妊婦さんの「新出生前検査」のことを聞くと、何か心が重くなる

私です。

検査をして胎児に障害があると分かった妊婦さんは、5人のうち

4人が中絶するそうです。

きっと中絶を選択したお母さんもお父さんも、悩んで悩んで悩み

抜いてのことだと思います。

私の知り合いは、お腹の赤ちゃんが18トリソミーと分かっても

出産を決意しました。

赤ちゃんは、10日間お母さんとお父さんのもとにいて、天に

召されていきましたが、あの清らかな葬儀は今でも忘れられません

たった10日でも、その存在は永遠です。

ダウン症の子供の笑顔は、神様からの贈り物のように思えます。

お腹の子に障害があると分かった時、親は育てていけるだろうか

という不安で一杯になると言ってました。

本当にそうだと思います。

先日、障害をもった青年の葬儀に行った時、障害のある40代の

娘さんを持つお母さんが、1日でも長く私はこの子より

生きなくちゃいけないの。この子を置いて先に逝けないのと

言ってました。

子供に先立たれる苦しみを知っている私は、複雑な思いで

年老いたお母さんの話を聞いていましたが、お母さんの思いも

理解でき、何も言えませんでした。

どうしたらいいんだろうと思っていたら、「障害を持って

いても、心配なく生きていける社会にすればいい」と

言っている専門家の言葉に、ハッとしました。

そうだ、そうなんだよ!

神さまが、なぜ障害をもった子供を与えるか、それは

とても深い意味があることだから…

「4分の1の奇跡」の本を思い出しました。

医学の進歩から、胎児の障害がもっともっと分かるように

なったら、障害をもった子供は生れてこなくなるので

しょうか…

それは、私達にとってしあわせなことなの?

障害があっても幸せに生きていける世の中をつくる

ことなんだ!

こんな当たり前のことに気がつかなくなっている

現代人は、効率ということに心の一部が麻痺させられて

大切なことが分からなくなっているのかもしれません。

18トリソミーで亡くなった赤ちゃんは遺してくれた

清らかな生と死を、私はいつまでも忘れないと思います。



コメント (2)
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