息子が家を出て、お弁当作りがなくなり朝の時間が
空いたので、毎朝30分正坐を始めました。
4月から始めたので5ヶ月が経ちました。
何も期待せず、ただ坐っています。
友人が送ってくれた和田重正先生の文章を読み
坐るということの意味に、驚きました。
正坐
バケツの濁り水を動かさずに、静かに置いとけば
自然に埃が沈んで水は澄んでくる。
人間もガサガサしていると心の中がひどく濁って
ものが正しく見えない。
頭ものぼせてよく働かなくなってくる。
この濁りをとろうとして、色んな方法を講じても
ますます濁りを増すばかりだ。
ただ黙って教えられた通り坐っていると、
自然に濁りがとれて心が明るく、目がよく見え
頭も軽く働くようになるものだ。
どうしようとも思わずに、一切成り行きに
まかせて放っておきさえすればよい。
自分で鎮めようとしなくていいのだから、
これほど楽なことはない。
こんな楽なことを毎日実行していると、
いつの間にか心が澄んで頭が良くなるのだから
面白い。
一年も続けていれば、誰でも見ちがえるほど
心が澄んで軟らかく、また頭もよくなって
くるだろう。
そして、それが必ず顔にあらわれる。
和田 重正