~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「親友」

2019-09-20 21:07:02 | 日記

今日も友達が手紙を送ってくれました。

心響いた言葉を書き写して、分かち合って

くれるのです。

メールでもなく、コピーでもなく手書きで…

その手紙を貼っていったら、厚い大学ノート2冊に

なりました。

今日の言葉も心に留まりました。

「親友」についてです。

若い頃は、この”親友”ということに、ジタバタ

していたような気がします。

送ってもらった言葉を読んで、何だかストンと

きました。

       親友

 大抵の人は、親友をほしいと思っています。

 若い頃には、友達の間ばかりでなく、

 親や先生との間でも同じですが、自分が理解され

 愛されることばかり要求して、その要求が

 満たされないと「わかってくれない」などと

 言いたくなるものです。

 しかし反対に自分が相手をそんなに

 よくわかっているだろうか、そんなに深く

 愛しているだろうかと考えてみたら、

 その要求は全く無理であることがわかるでしょう

 つまり人間というものは、どんなに親しくても

 別人は、やはり別人であって、何から何まで

 理解し合えるものはないことを知らなければ

 ならないのです。

 私はそういうことに気づいた時(それは大人に

 なってからですが)それまでの自分本位の

 勝手な考えをとても申し訳なく、恥ずかしく

 思いました。

 そして、誰に対しても、そのような欲張った

 要求を持たなくなったら、急に友達がとても

 親しく感じられるようになりました。

 それからは、特別な親友というものを求める

 気がなくなり、誰でも親しくしてくれる人は

 みんな有難い友達だと思うようになりました。

 物や金をむさぼるのも浅ましい根性ですが

 人の心をむさぼるのも同じことだということに

 気づかなければならないと思います。

 心の安定は何事によらず、与えられたもので

 満足してむやみに、むさぼらないことに

 よってのみ得られます。

         和田重正 あしかび全集より

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする