~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

大変の続き

2013-03-14 22:33:14 | 日記
「大変」という言葉を使いたくないの、と言ったKさんからメールが

来ました。

「大変」「疲れる」はなるべく口に出したくないの、何故かというと

話したその言葉を一番先に聞くのは自分の耳だから…

聞いていると、どんどんそっちの方向にいきそうだから…

単純なんです。

と、書いてありました。

そうか、口から出した言葉を一番先に聞いているのは、自分の耳

なんですね。

当たり前のことなのに、ハッとするのは、自分が気がついて

いなかったからかもしれません。

初女先生もどんなに忙しくても、「忙しい」とは言いません。

先生から頂くFAXには、忙しいという字はなく

「混雑」しています。と書いてあります。

先生は「忙しいという言葉を、なるべく使わないように

しています。

「忙」という言葉は「こころを亡ぼす」と書くことから

わかるように、「忙しい」と思って口にすることは

決して望ましいことではないと思うからです。

と、書いておられます。

こんなふうに、自分は口にしない言葉を、意識して持って

いた方がいいような気がします。

自分に対する、ちょっと戒めとなる言葉を…

そういえは、初女先生も「私って、単純なのと、言われて

います。
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大変を楽しむ

2013-03-12 23:21:14 | 日記
昨日、スタッフのKさんと話してした時、「私、大変って言葉嫌いなの

だから使わないようにしているの」と言われました。

確かに、いつも黙って黙々と働いてくれているkさんから、私は

「大変」という言葉を聞いたことがありません。

「大変でしょ?」と聞いても、「全然、私大変なんて思ったこと

ないわ」という返事が返って来るのです。

その言葉に、私はどれ程救われたことか…

講演会のスタッフは、みんな参加費を出してやってくれて

いるのです。

いつもぎりぎりでやっているので、私たちスタッフの参加費が

入らないと、赤字になってしまうのです。

お金を出してのボランティアスタッフなので、大変でないわけが

ないのですが…

kさんは、大変なんて思ったことないわと言ってくれるし

Nさんは、大変だけれど楽しい!と、手作りで色々作って

くれました。

みんな、大変を楽しんでいるように働いてくれました。

このチカラに支えられて、私はやってこれたんだなーと

昨日、Kさんと話していて心から思いました。

それなのに、私は今回スタッフのみんなに「大変だけれど

やりたい!という方に来てほしい」などとメールを送って

しまったのです。

Kさんに、「何かあったの?」と言われ、ハッとしました。

ここに集まってくれる人達は、大変を楽しんでくれるんだ!

私は、心から働いてくれるスタッフに、何という失礼な

メールを送ってしまったのでしょう…

ボランティアは楽しまなくっちゃと、言っていた人がいました。

生きて行くって、大変な事が沢山あるけれど、大変を楽しむ

そんなチカラを持っていたら、人生がずっと楽しく豊かに

なるなって思えました。

そういえば、初女先生から「大変」って言う言葉を聞いたことが

ないかも…



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今日という日

2013-03-11 22:38:17 | 日記
あの大震災から、今日で2年が経ちました。

遺族の方の3回忌という言葉に、関連死を含め2万人以上という

壮大な犠牲者の一人ひとりの死が、立ち上がって来るようです。

何の被害も受けていない私が、あの日を語ることははばかれる

けれど、2年前の3月11日が、私の中でも消えない記憶として

残っています。

あの日は金曜日でした。

作業所で障害者の人達と作業をしていました。

Y君は疲れやすいので、横になって休んでいました。

そのY君が、地震に一番先に気づいたのです。

地震だという、呟くような彼の声を聞いてまもなく、今まで

体験したことのない、あの大きな揺れが来たのです。

「机の下にもぐって」という私たちの声に、Mさんがパニックに

なり、椅子に座ったまま動いてくれない…

寝たきりのY君を動かすこともできない…

動揺と、混乱の中でY君の小さな声が聴こえて来たのです。

「逃げて下さい。逃げて下さい。」という声が…

貴方を置いてなんて逃げられない!と、言いながらどうすることも

出来ず、幸い地震は収まったのです。

私たちの作業所は、耐震など何もなく、強風でも家が揺れる

そんなところです。

だから、自分で体を動かせないYさんの言葉は、覚悟が

ないと言えない言葉なんです。

自分を助けてほしいと言わず、逃げて下さい!と言った

19歳の彼を思うと今でも、胸が熱くなります。

今、彼は2年前よりもっと動けなくなっています。

3月11日は、私にとっていのちを考える「いのちの日」です。

前に進みたいと言っている被災地の人に、私たちは何が

出来るだろうか…

  「遺体写真二百枚見て水を飲む、喉音立てずに

       ただゆっくりと 」



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日本のかたち(さよなら原発に参加して)

2013-03-09 22:11:57 | 日記
今日は、初めて「さよなら原発」の集会に参加をしました。

明日は木更津まで行くので、本当は家にいるつもりでしたが、

友達からの集会のお誘いメールのことを、息子に話すと

原発反対何て言っても人がこないよ。と言われ、これはいかん!と

奮い立ったのです。

「さよなら原発」の呼びかけ人の大江健三郎氏は、

この国はあったことをないことにすると言っていました。

確かに、放射能は出続けているのに、廃炉への工程もその通り

いくのかどうかも分からないのに、政府が終息宣言をした時には

耳を疑いました。

そして、今は公然と再稼働を言いだしているのです。

まさに、ないことへの道のようです。

原発事故の後、原発がないと電力が足りなくなると言われた

計画停電、あれは何だったんでしょう。

原発がないと、生活がこの国が成り立たないという刷り込み

だったのでしょうか…

原発の下に活断層が見つかると、活断層だと認めない動きが

出てくる…

本当にこの国は、あったことをなかったことにしてしまうのかも

しれないという気がしてきました。

 先日、テレビで戦争孤児のことをやっていました。

戦争孤児は戦争が終わって、戦争が始まったと…

戦争で親を失った子供達は、浮浪児と呼ばれ路上生活をしていて

ものすごい差別をうけたそうです。

当時、戦争孤児だった老人が、国は何もせず、10歳前後子供たちが

自己責任で生きていかなければならなかったと言っていました。

私は、今日「さよなら原発」の集会で福島の方々のお話を聴き

この戦争孤児の自己責任を思い出しました。

自己責任、これもこの国のかたちかもしれない…

福島から来た4人の子供のお母さんが、原発から50キロの所に

住んでいたのに、事故が起こるまで原発のことを何も

知らなかったと言っていました。

そして、どうかここに来てない人に、若い人達に原発のことを

伝えてほしいと、祈るように言っていました。

今日は、大江健三郎氏はみんなと渋谷まで歩くと、スニーカーを

履いて来ていました。

さよなら原発の呼びかけ人は鎌田慧さん澤地久枝さん落合恵子さん

瀬戸内寂聴さん等、一番若い人が62歳の坂本竜一さんとのこと…

集会に集まった人達も、原発社会をつくってしまった反省のように

中高年の人達が圧倒的でした。

私の友人は、自分の為じゃない、子どもや孫の為に行動してるの

と、言っていました。

本当に若い人達に伝えなくては、あったことをなかったことにし

弱い人達に自己責任を押し付ける、この国のかたちにはまって

しまうと、危惧を覚えました。

集会の司会は、ガイアシンフォニー2番のナレーターをした

女優の木内みどりさんでした。

初女先生に主人と子供に食べさせたいと、先生のぬか床を

もらっていかれたという木内さん。

木内さんの明るさと元気にチカラをもらい、私たちは青山

表参道を「原発はいらなーい」と言ってみんなで歩きました。

フクシマを福島にする日まで、諦めない!

諦めたくない!

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おむすびメモ帳

2013-03-07 22:48:40 | 日記
10日は森のこだまさんの所のコンサートで、タイトルが洒落ていて

「パリで会いましょう」です。

当日は、パリのようにコンサート会場にマルシェがでるそうです。

こもれびさんも、マルシェを出しませんかと言われ、「ハイ!」

と、返事をしました。

さて、返事をしたものの売る物がないことに気がつきました。

なければ作ればいい!これが「こもれびのチカラです」

私の職場の障害者の作業所では、一冊一冊手作りでメモ帳を

作っています。

職場のみんなに「おむすびメモ帳を作りたーい!」と言ったら

デザインしてくれる人、型を作ってくれる人が初女先生の

おむすびの写真を見ながら見本作ってくれました。

今日は、障害者の人がみんなで「おむすびメモ帳」を作って

くれました。

Mさんはやる気満々で、力一杯の筆に型が破れてしまい

ました。

Oちゃんは、仕事、仕事!と言って職員が「ちょっと休もうよ」と

言うと、仕事をすると言って泣きだしてしまいました。

そんなこんなで、皆のチカラが合わさって、おむすびメモ帳の

表紙が出来あがり、明日は製本して袋にいれてもらい完成です。

ふきの葉っぱにのった、まんまるおむすびです。

ささやかだけれど、心のこもった「おむすびメモ帳」

パリの木更津マルシェに並べまーす。

このメモ帳も人と人を繋いでくれそうな気がします。

3月10日、パリで会いましょう…

限定1日の「森のこもれび」店がオープンします。

かわいい「おむすびメモ帳」販売しまーす。

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背中を押されて

2013-03-05 20:33:09 | 日記
初女先生の講演会を今まで、4回やってきましたが、毎回これが最後

という思いでやってきました。

もうこれ以上できない、という全力投球でやってきたので…

だから、講演会が終わった後に直ぐには動き出せないのです。

自分の中に、大変だけどやりたい!という思いが沸々と

湧き上がって来て、初めて動きだせるのです。

今回は、気持がちょっと大変で、この沸々が起こって来ても

なかなか一歩が踏み出せませんでした。

でも、川越での初女先生のすごいエネルギーと思いの深さを感じ

ついに一歩が踏み出せました。

昨日、イスキアの事務局である先生の弟さんに電話をして

日にちを決めました。

その時、「直さんのところは、印象的だったみたいだよ。

夜も良かったって言っていたよ。また、忙しくなるね」と言う

お言葉を頂き、姿勢を正された思いがして

「はい、一生懸命心を込めて準備をします。宜しくお願いします」

と、直立不動で言ってしまいました。

特に、また忙しくなるね。と言われたことが嬉しくて、何だか

背中を押されたようで、気持ちがシャっきりとしました。

さあ、真っ白な気持ちで歩きだそう

やっと、最初の一歩を踏み出せました!



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初女さんの声聞けば…

2013-03-04 19:44:53 | 日記
昨日の夕方、初女先生のラジオの番組があると連絡があり、慌てて

あちこちに知らせました。

三浦の講演会の参加者には、いきなりメールでお知らせしました。

きっと驚かれたことと思います。私の名前なんて忘れていると

思うので、「8時から初女先生のラジオ放送があります。山直」

なんて、支離滅裂なメールを送ったのですから…

いよいよ時間になり、先生のお声が聴こえてくると、それだけで

なぜかドキドキしてしまいました。

先生のお話は、いつどこで聴いても姿勢を正される思いがします。

先月お会いしているのに、ラジオから聴こえて来るお声を耳に

すると、懐かしくて懐かしくて…

初女先生の懐に包まれているようでした。

今日、パソコンのメールに昨日の放送を聴いたという方から

嬉しいお便りが届いていました。

 「傷つけられたり、裏切られたりした相手を許さなければ

ならないのでしょうか?という質問に、初女先生は

「許さなくちゃと思わなくていいのではないですか。

そのままにしておけば」とおっしゃったのが新鮮でした。

クリスチャンは7を70倍するまで許しなさいと、教えられて

いるので、先生のお答えも当然許すように言われるものだと

思ってました。

先生は違うんですね。何だか嬉しかったです。

肩の荷が軽くなる気がしました。」と書いてありました。

私も、この方と同じ驚きをしたことがあります。

分かち合いの時に、お子さん二人を自死で亡くされた

お母さんの書かれたものを読まれた時、私はキリスト教は

自殺は罪深いこととしているので、先生は何と答えるのだろうと

思ってました。

そうしたら先生は、「お子さんが望んでしたことですから、

お母さんは自分を責めないで、子どもさんが望んだように

生きて行って下さい。それが供養になるんです」と

言われたんです。

私はこの時、本当に大きな深い愛を初女先生に感じました。

キリスト教の教えからみれば、相反する答えかもしれないけれど

この先生のお言葉によって、このお母さんはどんなに大きな

支えを得たか…

7の70倍も許すなんて、考えただけでもしんどい事です。

そのままにしとけばいい…それも先生の愛と知恵ですね。

私は放送中、ラジオの前で正座をして、先生の前に

坐っているような、そんな気持ちで聴いていました。

初女先生をお側に感じた、素敵なひな祭りの晩となりました。

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この一冊

2013-03-03 13:15:38 | 日記
昨日から読みだした本を、先ほど読み終えました。

「歌に私は泣くだらう」という、歌人河野裕子さんのご主人で

生物学者でもあり歌人でもある、永田和宏さんが書かれた

河野さんの闘病記です。

河野さんが癌になり、亡くなるまでの10年間をお二人の歌と共に

綴られたものです。

私は息子の亡くした後、息子の死を受け入れることが出来ず、

死についての書物や色々の方の手記を読んできましたが、

この本には、今までにないものが貫いていました。

読んでいて、悲しみではない涙が溢れてきました。

それは、感動と言う言葉ではくくれない、もっと静かな深い

ものです。

癌の宣告を受け、術後河野さんがその人格自体が壊れていく

ような状態が続き、夫である永田さんは苦しみ、変貌する母に、

苦悩する父に苦しみながら、寄り添おうとする娘と息子

しかし再発し、いのちの期限がつきつけられた時に、実に澄んだ

心となり、最後まで歌を詠んだ河野さん

   手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りない

                  この世の息が

河野さんが死の前日に詠んだ、最後の歌です。

この本を貫く「愛」の深さに、読んでいる私も心が洗われた

よう思いがしました。

  のちの日々ながく生きてほし 

      さびしさがさびしさを消しくるるまで

                 河野 裕子










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春一番が届きました

2013-03-01 22:25:09 | 日記
今日から3月と思ったら、早速春一番が吹きました。

ふわーっと春がやって来た、そんな気がしました。

仕事が終わり、家に帰って来ると「春一番」が届いていました。

高山千代美さんの新しいCDが、春を運んで来てくれたようです。

可愛いタンポポの写真が、微笑んでくれているようで、

聴く前から嬉しくなってしましました。

CD曲はすべて高山さんの作詞作曲で、千代美さんの思いが

真っ直ぐに伝わってきます。

 「幸せだから笑うんじゃなく、笑顔でいるから幸せになる」という

高山さんの言葉が、まさに彼女の歩んできた道だなーと

心から思いました。

そう、どんな時にも高山さんには歌があり、笑顔があります。

その笑顔と歌が、より深くなったと感じられることが

とても嬉しくて…

どんなに寒い冬でも、冬の後には必ず春が来る!

何があっても春が来る!信じて進んで行こう…

千代美さんの歌を聴いていると、そんな力が自分の中に

立ちあがってくるのを感じます。

春が必ず来るように、どんな時にも希望はあると…
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