昨日から読みだした本を、先ほど読み終えました。
「歌に私は泣くだらう」という、歌人河野裕子さんのご主人で
生物学者でもあり歌人でもある、永田和宏さんが書かれた
河野さんの闘病記です。
河野さんが癌になり、亡くなるまでの10年間をお二人の歌と共に
綴られたものです。
私は息子の亡くした後、息子の死を受け入れることが出来ず、
死についての書物や色々の方の手記を読んできましたが、
この本には、今までにないものが貫いていました。
読んでいて、悲しみではない涙が溢れてきました。
それは、感動と言う言葉ではくくれない、もっと静かな深い
ものです。
癌の宣告を受け、術後河野さんがその人格自体が壊れていく
ような状態が続き、夫である永田さんは苦しみ、変貌する母に、
苦悩する父に苦しみながら、寄り添おうとする娘と息子
しかし再発し、いのちの期限がつきつけられた時に、実に澄んだ
心となり、最後まで歌を詠んだ河野さん
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りない
この世の息が
河野さんが死の前日に詠んだ、最後の歌です。
この本を貫く「愛」の深さに、読んでいる私も心が洗われた
よう思いがしました。
のちの日々ながく生きてほし
さびしさがさびしさを消しくるるまで
河野 裕子
「歌に私は泣くだらう」という、歌人河野裕子さんのご主人で
生物学者でもあり歌人でもある、永田和宏さんが書かれた
河野さんの闘病記です。
河野さんが癌になり、亡くなるまでの10年間をお二人の歌と共に
綴られたものです。
私は息子の亡くした後、息子の死を受け入れることが出来ず、
死についての書物や色々の方の手記を読んできましたが、
この本には、今までにないものが貫いていました。
読んでいて、悲しみではない涙が溢れてきました。
それは、感動と言う言葉ではくくれない、もっと静かな深い
ものです。
癌の宣告を受け、術後河野さんがその人格自体が壊れていく
ような状態が続き、夫である永田さんは苦しみ、変貌する母に、
苦悩する父に苦しみながら、寄り添おうとする娘と息子
しかし再発し、いのちの期限がつきつけられた時に、実に澄んだ
心となり、最後まで歌を詠んだ河野さん
手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りない
この世の息が
河野さんが死の前日に詠んだ、最後の歌です。
この本を貫く「愛」の深さに、読んでいる私も心が洗われた
よう思いがしました。
のちの日々ながく生きてほし
さびしさがさびしさを消しくるるまで
河野 裕子