~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

それだけで充分

2013-12-14 23:00:16 | 日記
今日は、初女先生は長野大学での講演会でした。

私の大好きな先輩が、講演会に申し込んでいたので、先生に

少しでも時間をとって頂き、会えるようにと考えていました。

大変な状態にある方ですが、初女先生と出会えたことが支えとなり

状況は変わらないけれど、前を向いての一歩を踏み出されています。

8月にイスキアに一緒に行った時に、あまりに表情が明るくなって

いたので、初女先生が別人かと思ってしまったくらいです。

置かれている状況は変わらないのに、初女先生との出会いで

心の有り様が大きく変わったのです。

その方から、「行きの車の中から涙涙で、一人でお会いするのは

恥ずかしくて、講演会の終わった後に並んで、握手をして

お話できました。」と、メールがきたので、私が先生に会える

ようにお願いしていたの…と言うと、「先生はわかって下さって

また青森にいらっしゃいと言われました。」と、お返事が

きました。

それを読んで、あー先生は全てお見通しなんだなーと

思いました。

Mさんがどんなに大変であるかも、どんな思いで会いに

来たかも、みんな分かっていらっしゃるんだ!と思いました。

初女先生にお会いして、手を握って頂き、一言二言

言葉を交わす、そのことが困難な中を進んでいく力と

なってくれるのです。

「青森にいらっしゃい…」その一言が、心のふるさとと

なってくれたようです。

私は「また、一緒にイスキアに行きましょう。」と返信

しました。



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前を向いて進む

2013-12-13 22:42:54 | 日記
気がつけば、年末がそこまで来ています。

初女先生の講演会の後、バタバタと時間が経っていきます。

あの初女先生と共に、ゆっくりと流れた時が随分前のことのように

思われますが、あの時間に今の私が裏打ちされているように

思えます。

初女先生は、休むことなく行動されています。

静かな先生のどこにあれほどのエネルギーがあるのでしょうか…

先生を羽田にお見送りする時、真っ直ぐ前を向いてゲートに

入って行かれる先生をみると、あー先生は前を見て進ん

いるなーって思うんです。

生きてると、いろんなことが次々起こって来るけれど

それでも、前を向いて進んで行きたいなーと思います。

初女先生は、「行動して下さい」と、よく言われます。

行動するは、前を向いて進んで行くと言うことだと

私は思っています。

先生は「神の計らいは限りなくというけれど、神の計らいには

いいことも、悪いこともあるのよ」と、言われています。

いいことがあっても、悪いことがあっても前を向いて

歩いて行く…

出会いや気づきが、その足取りをよりしっかりさせてくれる!

息子を亡くした後、深い悲しみや苦しみがあっても、前を向いて

歩いて行きたいと思いました。

その思いが、初女先生との出会いに繋がったのです。

初女先生の「動の祈り」の行動を見ながら、

前を向いて進んで行きたい…







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大きな字

2013-12-11 10:42:24 | 日記
書の作品を書く時、必ず一字大きな字を書きます。

私はまだ全紙には書きませんが、それでも畳み1畳近い大きさの

紙に書きます。

墨はたらいに入れ、たっぷりと墨を含ませた筆で、全身をつかって

書くのです。

私の場合は、地からのエネルギーと自分の内なるエネルギーを

頼りに書いていくのですが、見事に思うようにならないのです。

その思うようにならないことが、書き続ける魅力になっています。

思うようにならない面白さです。

出来あがった作品を見ると、がっくりするのですが、

それでも、やーめた!とはならず、次こそと思うのです。

今回の「母」は、初女先生のような母をと思ってはいたのですが

全く違う、母になってしまいました。

自分の中に、こんな母があったかと驚いたほどです。

母性溢れる初女先生のような「母」は一生かかっても

書けないかもしれませんが、それでも「母」を書いて

いきたいなと、思いました。

書展に来て下さったkさんが、母ではなく、母ちゃんねと言ってました。

Kさんのブログです。ここです
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素敵な空間

2013-12-09 20:49:54 | 日記
書展も残すところあと1日となりました。

同じ先生から習っているとは思えない、個性豊かな作品ばかり

でも、作品はそれぞれなのに、ばらばらの感じがしないのです。

学んでる核の部分が作品の中に貫かれているからでしょう…

訪れた方が皆さん、とても雰囲気の良い会場だと言って

下さいます。

私も3日連続で通っていますが、とっても居心地がいいのです。

何だか、生きている私たちだけじゃなくて、亡くなった方も

集まってきているような気がするのです。

このギャラリーの裏には、元オーナーのOさんの遺影が

飾ってあるのです。

ギャラリーのオーナーって、お金持ちが余ったお金で

やっていると思っていた私の考えを覆したOさん!

食べることを削っても、芸術を愛していたOさん!

今回の私たちの書展をOさんが、一番喜んでくれてると

感じるのです。

亡くなる数カ月前に、お寺でやった書展に来て下さった

Oさんが、私が書いた「今を生きる」をいい作品だと

言って下さいました。

それはきっと、今を生きるという言葉が、病を抱えていた

Oさんの心に響いたのだと思います。

ギャラリーにいると、Oさんの温かい笑顔に包まれている気が

します。

偶然にも、私の作品の「母」と「創」が向き合うように

展示されているのです。

今を生きるいのちと、召されたいのちが交われる場所

まるで、森のイスキアの「小さな森」のよう…

だから、訪れた人が居心地がいいって言ってくれるのですね。

私の作品はまだまだですが、この空間の中で目に見えない

親子の絆を見たような気がしました。

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再びの生

2013-12-08 22:04:27 | 日記
一昨日、信号を渡った処で「山崎さん」と呼びとめられました。

夕暮れの中で、その人の顔を見ても一瞬分からず、誰?と

思った時に、私が会いたいと思っていたMさんだと分かったのです。

初女さんのポスターを見て、講演会に申し込んで来てくれた方です。

ポスターを見て来てくれたのはMさん一人だったので、

貴方の為にポスター作ったんだね、話したくらいでした。

私が、声を掛けられた瞬間分からなかったのは、Mさんの顔に

生気が溢れていたからです。

Mさんは「私、お米研ぐのって嫌だったんですが、初女さんの

研ぎ方だと、いいなーと思って、時間かかって大変だけれど

ご飯炊いて、お出汁取ってお味噌汁作ってます」と、

言うのです。

そう話してくれる彼女の明るい表情を見ていて、私は

やっぱり「食はいのち」だと思いました。

美味しいと思って、ちゃんと食べていると、いのちが喜び

体も心も生気があふれてくるのだと…

Mさんは講演会の後、再び三浦海岸を訪れたそうです。

裸足で砂浜を歩いたと言うMさんの話を聞いて、思わず

「わー、ガイア(映画)の初女先生みたい!」と言って

しまいました。

私は、Mさんの話を聞いて、人は気づきによって変わる

ことが出来、いつからでも生き直すことができるのだと

思いました。

子どもを亡くし「死ぬ楽しみが出来ました」と

言っていた私が、イスキアを訪れ初女先生と2日間過ごし

帰るときには、いつの日か息子の死を感謝を持って

受け入れることが出来ると思ったのは、初女先生との

出会いで、再びの生が自分の中に立ちあがったからだと

思っています。

Mさんと立ち話で、ご飯の炊き方やおむすびの話を30分

近くしていました。

今度、ゆっくり会いましょうと約束して、別れる間際

Mさんが「私、今 図書館で借りた初女さんの本を返しに

来た帰りだったんです。」と、言われたので何だか

この出会いが、偶然ではなく「おむすびの祈り」によって

結ばれた出会いのように思えました。

初女先生の講演会をさせて頂いた幸せを噛みしめながら

私は、自転車を走らせました。
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どこへいくのか…

2013-12-06 23:18:14 | 日記
この国はどこへ行こうとしているのか…

特定秘密保護法案が成立しました。

なぜ、今このような法を作る必要があるのだろうか…

11年前に亡くなった父が、だんだん戦前の日本になって来ると

本当に心配していました。

今、この法案のことを知ったら、父は何というでしょう…

作家の浅田次郎氏は「法律は人間より寿命が長い。

後世どのように拡大解釈され、悪用されるかに議員は責任を

持てない。民意に反して強行するのは、未来に対する反逆だ」と

言っています。

この法案によって、私達の知る権利・もの言う自由が奪われて

行く社会になっていかないだろうか…

法律は人間の寿命より長いということは、私たちの子や孫が

この法案に縛られていくっていうことになります。

映画監督の高畑勲さんは「安倍首相は私たちをどこへ連れて

行こうとしているのでしょうか。

この政権を生みだしてしまったのが、他ならぬ私たち国民で

あることにがくぜんとせざる得ない」と言われています。

あの東日本大震災で立ちどまり、本当に大切な事は何か

ということを見つめたはずなのに、時間が経ったら

経済優先の、もと来た道を選んでしまいました。

経済が幸せをもたらしてくれると思いこんで…

アベノミクスの言葉に、浮足立って…

この国はどこへいこうとしているのか…
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一生もの

2013-12-05 23:24:39 | 日記
今日は書展、「明日展」のオープニングでした。

「母」と「創」を出しましたが、まだまだです。

息子の名前を書きたい思って始めた書ですが、「創」も「母」も

難しくて、書き続けなければと思いました。

でも、習字が大嫌いだった私を「書」の世界に誘ってくれたのは

創です。

初女先生との出会いを与えてくれたのも創です。

不思議です。創は亡くなってもういないのに、私に一生ものの

大切なものを与えてくれているのです。

そして、私を支え続けてくれています。

こうしてみると、死とは一生の別れなどと考えてしまうことは

あまりに単純な気がします。

私と創との関係は、息子が生きていた時よりのずっと

深い処で繋がっている気がします。

息子が与えてくれたものに支えられ、私は幸せを感じ

生きています。

これが息子と共に生きているということなのかも

しれません。

姿かたちを追い求めると、いないという現実に

心が奪われ、悲しみに引きずられてしまいますが、

見えない事がいないことではないってこと…

書の先生が、私の「創」と「母」を見て、

「創君がお母さんを支えてくれているのね。」と

言われました。

そして、「創君が笑っているような作品ね」と…

その言葉を聞いたら、涙が出ちゃいました。

「母」と「創」は一生ものの課題です。

でも、こうやって書きながら息子を身近に感じて

それもまた幸せの時間です。

ボクネンさんが「幸せの方が一杯あるんだよ。」と

言っていたことが、本当だと心から思えました。



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子どもだってわかるんだ!

2013-12-04 14:07:05 | 日記
今朝、6時のニュースに和食は日本文化であると、短い特集が

ありました。

和食をユネスコの世界遺産に登録しようという、流れにありますが

それと同時に、子ども達に伝えなくては日本料理の板前さんたちが

本気になって取り組んでいるのです。

京都の小学校で、板前さんがお出汁をとり、子ども達に味見を

させたのです。

今、子どもの好きな物はハンバーグ・カレーが定番の上位を

占めているので、なんの味付けも無いお出汁の味が小学生に

わかるだろうかと思ったのですが、味見をした途端、

子ども達の顔がパーっと明るくなって「美味しい!!」と

どの子も言うのです。

そして、一人の男の子が「家ではだしパックでとってるけど、

本格的な出汁の取り方が、時間をかけて美味しいものを

作るのだとわかった」と言ったのには驚きました。

初女先生の聞かせたい!と思いました。

子どもだって、お出汁の味が分かるんだと嬉しくなりました。

去年の講演会の後、「ちゃんとお出汁を取ったお味噌汁、

凄く美味しかったです。今まではだしの素でしたが

これからは、お出汁を取ります。」というメールを

何通ももらいました。

初女先生のおむすびを食べられた河合隼雄先生が、

「おむすびは文化です」と言われたそうです。

今日の朝の番組も、「日本文化を継承する」という取り組で

小学校で出汁をとったのだそうです。

コンビニやインスタントで育っている今どきの子供も

本物は分かるのだと嬉しくなりました。

今日の「朝一番のお味噌汁」に、ちょっと気合いが入った

私でした。
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お出汁の味

2013-12-03 23:19:57 | 日記
今回の講演会でお味噌汁を担当したスタッフから、深い気づきの

メールが届きました。

私も、出汁を取るということから大切な気づきを頂きました。

結婚してからずっとだしの素は使わず、毎日お出汁をとって

きたのに、私は刻々と変わる出汁の味も知らなかったのです。

先生は煮干しを見て「この煮干しは小さいから浸す時間は

短くていいわ」と言われ、昆布を少し食べて分量を決めたそうです。

私は、今まで煮干しと昆布を入れて何分というようにして

出汁をとってきました。

ところが、途中で何度も出汁の味をみてみると、煮干しの方が

強くなったりと、昆布と煮干しの調和がとれていないことが

初めてわかりました。

煮出す時間でしか、出汁をみてなかったのです。

それで、お出汁をちゃんと取ってます!なんて言っていたのです。

もしかしたら、人の話を聞くと言うことも、私はお出汁と

同じことをしていたかもしれません。

心から聴いてないのに、聞いた気になっていたのではないかと…

 調和を取ったお出汁のお味噌汁は本当に美味しかったです。

お味噌汁担当のスタッフも、帰ってお味噌汁を作ったら

お嬢さんが「美味しい!」と言ってくれたそうです。

心を尽くすとはどういうことか、初女先生のお出汁が

教えてくれました。

「朝一番の美味しい味」のお味噌汁が、やっと出来るように

なりました。

一生ものの教えを頂きました。

初女先生、有難うございまーす!
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泊りは深いね!

2013-12-02 21:30:03 | 日記
今回の講演会で、宿泊は3回目となりました。

3回全部出席されている方もあり、本当に有難いです。

参加された方が、若い人が多いので驚きましたと、言われて

ましたが、9年前に初女先生の講演会を東京で開催した時は

若い人は数えるほどでした。

以前は、初女先生にお話を聴いてほしいと言う方が多かったの

ですが、今は自分の生き方を求めて先生の講演会に来る方が

増えているようです。

宿泊の講演会は、言葉では伝えられないものも感じて

頂けるのでないかと思いました。

先生が「泊りは深いから…」と言われるのですが、今回は

本当にその深さを感じました。

先生との写真をパソコンで送りましたら、心響くメールが

何通も届きました。

嬉しさの倍返し頂いたようです。

皆さん、深い感動をなかなか言葉に出来ないと言われて

います。

普段見落としている、とても大切な事に気づいたという方も

いらっしゃいました。

先生の「動の祈り」を直に感じたからでは、ないでしょうか

皆さんが、本当に深いところで感じ、受けとめて下さったことを

初女先生は分かってらしたようです。

だから、先生は感想や分かち合いの質問を3回も読み返え

されたんですね。

皆さんのメールにより、私は再び深い感動の余韻に包まれて

います。

息子が講演会の後、初女先生の本を読みたいと言い出したのも

嬉しいことです。

感謝を超えての幸せを、確かに感じることが出来ました。

  「ある線までは誰でもやれること

    そこを一歩超えるか超えないかが

     人のこころを響かせるものになる」

            佐藤 初女

先生の「動の祈り」の真ん中を貫いている、この言葉が

私の心にも響いています。     






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