毎年の私のパターンで行くと、1月2月は
冬眠に入ったかのように動きが悪くなり、3月の
声を聞くと、そろそろと動き出すのですが、
今年は、暮れから不思議なことがあり
わくわくした気持ちで新しい年を迎えました。
今日は、12月にお嬢さんを亡くされた友人から
電話があり、「直さんに是非読んで欲しい
本があるの。亡くなった娘がこの本に出合わせて
くれたと思うの」と、明るい声が聞こえて
きました。
お母さんをこんなに元気にしてくれる本は
天国の娘さんからのプレゼントだと私も
思いました。
そして、私も早速その本を注文しました!
「喜びから人生を生きる」という本です。
何気なくつけたテレビで、坂本龍一の映画を
やってました。
坂本さんが、津波を受けたピアノを弾いて、
津波が自然の調律をしてくれ、とてもいい音だ
と、言われてました。
それを聞いて、あ~坂本さんらしいな~と
思いました。
私たちは、こういう感覚を失っているなと
つくづく思いました。
坂本さんは、アフリカを訪ね「アフリカから
人類は誕生し、30人くらいの家族で
言語もひとつ、神話もひとつ…から始まり
僕達は、辿って行けばアフリカで生まれたんだ」
と、言ってました。
その視点に立てたなら、争いは無くなるはず…
南極にも行き、地球温暖化を肌で感じていて
坂本さんの言われていることが、ひとつひとつ
頷けました。
もう、自分たちだけの幸せを求めている
時代ではなくなっていることを感じました。
気づいた人が、あっという間に繋がって行く
そういう流れを感じます。
初女さんが「これからは、展開ではなく融合なの
私には見えるの、みんなが融合して進んで
行くのが…」と言われていたことが現実に
なって来ているのかもしれません。
新しい年が光の中にあるように思えるのは
私だけでしょうか…
すっかり風邪をひいて、お正月早々寝込んで
しまいました。
寝ながら、ぼ~っとする頭で初女さんのことを
あれこれと思っていたら、森のイスキアの台所が
浮かんできました。
初女さんが、そこに立つと空気が一変するのです。
初女さんが真剣に食材と向き合って、
調理をしてる時、神聖な張り詰めた空気を感じ
声を出すこともはばかれるものがあり、
みんな黙って、初女さんのされることを見て
いました。
一緒に調理をする時も、その雰囲気に包まれるのを
感じていました。
初女さんは、食材を生かす料理の達人なのに
どうしていつも、あんなにも真剣なんだろう…
お米の水加減を見るときは、初女さんの真剣さに
横に居て息を止めてしまうほどでした。
拒食症で、何年もご飯を食べたことがないと
言っていた人が、美味しい美味しいとおかわり
するのです。
初女さんのおむすびで、自殺を思い留まった
青年の話は、柳田邦夫さんの本の中にも
書いてあります。
初女さんの作る料理は何が違うのかな~と
そんなことを思っていたら、いきなり
「魂に響く味なんだ」ということが浮かんで
きました。
初女さんのあの真剣さは、食べた人の魂まで
届くお料理を作る真剣さだったんだ。
自殺を思い留まった青年の魂に、初女さんの
おむすびが響いたんだ!
初女さんは、食べ物程ストレートに人に伝わる
物はないと言われていました。
自分は、なんとぼんやり調理をしているのだろう
その上、少しでも手を抜いて楽が出来ないかと
思ったりして…
布団の中で反省をしていたら、息子が湯たんぽと
薬草茶を持ってきてくれました。
風邪が治ったら、心を込めて美味しいものを
作ろう…
『人に接するときは
その人がいちばん望んでいることはなんだろう
と考えますが、ごはんを炊くときも同じです。
そのお米にいちばん合った水加減にしたいから
炊飯器の目盛りには頼りません。
水に浸したお米を手に取り
じーっと観察していれば
お米が望む水加減がわかってきます。
「皮むき器でシャーっとむけば早いのに」
と言われるけれど
にんじんも痛いんでないかと思うから
にんじんの姿にそって包丁でそーっと
むくんです。
佐藤 初女』
新しい年の幕開けが、あまりにも衝撃的で
体がついていけなかったのか、すっかり風邪を
ひいてしまいました。
昨日は「笑えるのは人間だけ」という言葉を
聞いて、そうなんだ!と思いました。
人間以外の生きものは、声をあげて笑うってことは
ないかもしれません。
笑いとは、人間だけに与えられたものなのかも
知れないと思うと、笑うことの意味が深く
感じられました。
村上先生は、笑うことで眠っている遺伝子が
目覚めるということを言われていました。
私が、新春に頂いた言葉は「何があっても
わらっていなさい」でした。
どこかで聴いたことがあるな~と思ったら
朝ドラの『まんぷく』で、主役の福ちゃんが
大変な時に、この言葉を言われてました・
昔から「笑う門には福が来る」という言葉が
あるということは、日本人は笑いのチカラを
知っていたってことでしょうか。
今年も、この瀕死の地球に何がおこるか
わかりません。
でも、ひとり一人が自分のことのように
もう少し地球に思いを寄せたら、
きっと違って来ると思うのです。
そして、辛いことがあっても笑ってみたら
どこからか、光が射してくるような気がします。
みんな、もっと笑おうよ!
新しい年が始まりました!
昨夜は、Y先生と紅白も観ず11時近くまで
初女先生の話や、深い話をしていました。
そして、やっとわかったのです。
初女さんが言われていた、ひとり一人の中に
いる神が…
いや~15年くらいかかりました~
Y先生から、観念を捨てなさいと言われました。
観念があるから入って来ないんだと…
そう言えば、初女さんも観念がない方でした。
観念がいかに心を不自由にしているか、
そんなことを考えたことがなかったので、
何だか解き放たれた気がしました。
今年は「魂に響くこと」を自分の
真ん中に置いて、行動していきたいです。
目の前に光が射してきたような気がします。
新しい年は、光の中にあるんですね。
その光は、誰にでも注がれているってこと!
「今を生きる」ということの尊さ!
『私はなんにも心配していないの。
今を生きているから。
心配する人は必ずといっていいほど
先のことばかり考えますが
先の見えない未来のことに
あれこれ心を惑わしても
不安が募るばかりです。
今ほど確実なものはありません。
今に感謝していると、
とても自由な気持ちになり
一歩一歩確実に進んでいけるように
思います。
佐藤 初女』