日常一般

日常生活にはびこる誤解、誤りを正す。

僕の信仰告白-2 洗礼式を終えて

2013年08月21日 | Weblog
僕の信仰告白2-洗礼式を終えて
 この深夜祈祷会に参加でき、僕の祈りを述べる機会を与え賜うた神に感謝します。
8月4日(日)は、僕の洗礼式であった。4人の人と一緒だった。加藤牧師と岩崎長老の2人が僕を導いてくれた。バスタブに身を沈め、立ち上がる。それは、十字架と、葬りと、復活の儀式だという。この儀式によって罪びととしての僕は死に、霊的な誕生を遂げるのである。僕は変えられ、神の僕(しもべ)となる。そして「命の書」に名が刻まれ、永遠の命を得るという。岩崎長老は、かつてこう云った「洗礼式が終わった時、すがすがしく、幸せな気分に恵まれる」と。しかし、僕はそうではなかった。牧師によって水の中に頭をつけられた時、耳の中に水が入り、しばらく不快な気分に襲われた。その気持ちは「すがすがしい気分」とは程遠かった。洗礼式が終わった時点で牧師はその感想を述べよと云われた。「救われるべき人々の一員になったことを感謝します」と述べたが、それは本心では無かった。云うべき言葉を形どおり云ったまでに過ぎなかった。実際には何か変だと思った。自分が変わったという実感は無かった。耳の中に水を入れ、不快感を与えたのは、神の御技ではなかったのか。それは僕の信仰に対して“NO”と応じたのではないか?それを考えると不安だった。しかし、僕は神の導きによって洗礼を受けたのである。“NO”である筈は無い。それなら、何故?洗礼など受けなければ良かった、とも思った。洗礼は僕の期待を裏切ったのである。期待が大きかっただけに落胆も大きかった。YESでもなければNOでもない。神の意志は何処にあるのか?
しかし、聖なる人は言う「神が全てを成す。人は何もできない。神の御恵みが誰に下るかは、神に属することであって、一方的に神によって選ばれた人に下るのである。人が望んで得る事は出来ない」と。人は他律的にそれに従う以外にないのである。
 それは目に見えない神と、目に見える人間との断絶を意味している。人間にとって絶対的強者である神は、人の上に君臨し、神の前では絶対的弱者である人は、この神の意志をその智慧と努力によって知ることは出来ない。神は人知を超えた存在なのである。
では人は何によって救われるのか?
人は恵みを期待して神に祈ってはいけない。報いがどうであれ、全能なる神を心に抱いて、信じ、敬い、神の聖なる言葉を聴かなければならない。祈らなければならない。その結果として神からの救いがある。それが神と人との間の契約である。それは相互的な契約では無く、一方的な契約である。
加藤牧師は言う。「神は人の祈りに対して3つの応えを用意している」と。一つはYESであり、2つ目はNOである、全能なる神にも出来ないこともある。恐らくそのNOは、悪霊から出た祈りであろう。それに対してはNOと云わざるを得ない。そして第3の応えはWAIT(待て)である。神は
YESと応える前に、人に試練を与えるのかもしれない。旧約聖書「ヨブ記」の中で、神はヨブに数々の試練を与え、その信仰を試された。ヨブはその財産を失い、子供たちは奪われ、その身は病に冒された。しかし死だけはまぬかれた(それは神の意志であった)。ヨブはその試練の中で、死すら望む。旧約の神は時に残酷無慈悲である。しかし、ヨブはその試練に耐え、神への信仰を崩すことは無かった。その結果、神は最終的にはヨブにYESを与えたのである。神の恵みが現れ、病気は治り、財産は増え、子供にも恵まれ、めでたしめでたしである。神は人のために人をつくったのではない。自分のために人をつくったのである。これがWAITである。
僕が洗礼式の後に感じた不快感は、このWAITであったのかもしれない。洗礼さえ受ければ救われるという考えは、せっかちであったであろう。神に近づく道は狭き門である。恵みがあろうとなかろうと、全能なる神をひたすら敬い、信じることが要求されるのである。ひたすら祈ることである。そして「悔い改める」ことである。そうであれば、神の霊的な声が僕に下されるであろう。その事によって僕の心が満たされ、豊かになり、すがすがしい気持ちに浸ることが出来るのである。その気持ちが現れるまで僕は待ちたいと思う。そして待つことを僕は喜びとしたい。恵みは神が決めるのであって、僕の智慧や、努力や、願いは関係ないのである。
ここに集われた人々の前で祈ります。「神よ、私の心は揺るぎません。私は歌い、私の魂も、ほめ歌を歌いましょう(詩篇108章第1節)。神よ、僕に『YES』を与え賜え」と。
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平成25年8月30日(金)
祈る人 守武 戢 
深夜祈祷会
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