今日のは、次男が去年制作した、油粘土製の「ブルマイスター」です。某ゲームに出てくるクワガタムシだそうです。去年までは、たいそう流行っていましたね。
今年の誕生日に、小さなゲーム機をプレゼントしましたが、一通り遊んだあと、もう飽きたらしく、弟に貸しっぱなしにしています。ゲーム自体が、おもしろくなくなってきてるみたいです。
わたし自身が、ゲームをあまり好きではなかったので、長いことこどもに買い与えていませんでした。長男がゲーム機を手に入れたのは、中学になってからです。それで、それまでの鬱憤をはらすかのように、ゲームに夢中になっていましたが、今はそうでもないみたい。
時々、長男が、画面の中のほそっこいハリネズミを、器用に操っているのを見て楽しんだりしてます。子供がおもしろがっているのは、楽しいですね。変なおじさんがでてきたり、こわそうな怪獣が出てきたりします。
けれども、ゲームの中の動物や人物の、きつい色彩が好きではないので、すぐに見るのをやめて離れてしまいます。ゲームの中の人間は、マネキンのように完璧な美形にしあげられているのですが、まるでゾンビみたいで好きではないんです。死んでるのに動いてるという感じがするんです。
自分の手で描いた人物は、紙の中の平面でも、どこか生きているという感じがします。魂の一部がそこに移りこんでいるかのように、見るたびに違って見える。とまっているのに、動いている。ゲームの中の人物と、逆ですね。
ゲームの中の絵でも、そういう感じはあるかな? 今のところ見たことはないですが、正直なところ、創造性の高い魂は、いつしか、きついゲームの世界にはあきてきはじめるようですよ。
次男も、粘土をいじってるほうがよほど面白そうです。器用に怪獣やドラゴンをいっぱい作っています。
おもしろいゲームはいっぱいあるみたいですけど、実在の世界のほうが面白いって、いつか気づいてきますよ。ゲームの中のキャラよりも、この自分のほうが面白い。手ごたえが違う。爆発的に、機能が違いすぎる。やれることが違う。
昨日は、ボランティアのメンバーで、学校に集まって、来週やるブラックパネルシアターの練習をしてきました。ほとんどひきこもり状態でも、小学校でやる読み聞かせボランティアの活動には、必ず出かけています。みんなで一生懸命やることがおもしろい。
体を動かすと、ほんとはすぐ息があがってしまうのですが、パネルの横に座って、できるだけ動きを少なくするようにしながら、やりました。楽しかったので、疲れはほとんど感じていませんでしたが、午後に、ふとんに横になると、しばらくぶりに暴睡してしまいました。体は正直ですね。
ここのところ、夜もほとんどねむれなかったのです。
自分の心と体にいいことは、やっぱり、一番自分の好きなことをすることですね。
子供たちにも、いつかわかってほしい。
ゲームの世界よりも、おもしろいことが、この世界にはいっぱいありますよ。