世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

空の絵本・4

2007-12-22 09:55:05 | 空よ

今日のは、幼稚園の近くの駐車場から撮った空です。街中で撮ると、電線やアンテナなどが写りこみやすいので、これもちょっとトリミングしてます。
雲の穴の形が、まるで光る鳥のようです。

今日から、こどもたちは冬休みです。なので昨日は、学校に、懇談会や教育相談に行ってきました。幼稚園、小学校、中学校とはしごして、先生と子供たちについて話をしてきました。

体調から、あまりこみいった話はできなかったのですが、おもしろいなと思ったのは、学校の先生は、上に上がるほど、ふつうっぽくなってくるなってことです。幼稚園の先生は、年をとってても、まるで子供みたいにかわいい。にこにこして、おもしろいことを自然にやってる。いろいろあるんだろうけど、かなり、子供たちに染まって、あほっぽいことでもまじめにやって、うれしいなって顔の人がいっぱいいます。小学校の先生も、ほとんど同じ。

でも、中学校、高校になると、先生もちょっと、いばってきますね。素直になれない。やんちゃというより、手ごわくなってくる子供たち相手に、大人の手も使うぞって感じで、えらいんだぞって感じを出してくる。

高校の先生は、特に、つらいなって感じです。高校生になると、まるっきり先生をバカにしてきますから。それくらいの年齢の子は、世界中をあほみたいなものだ、て思わないと、生きられないってくらい、この世界の、微妙な、痛いとこがわかりはじめてくるからなんです。

要するに高校の先生は、生徒たちに、ばれちゃうなってとこを、なんとかしなくちけないから、つらいんですね。子供たちは、大人の顔の向こうにあるものを、ぜんぶ見破ってしまう。なんだこんなの、てんであほだって、思って、それが顔に出ちゃう。そして、苦しいことが増えてくる。

こどもたちは迷い始める。

いいことばかりじゃない。いやなこともいっぱいある。でも、自分にはまだ、まるっきり力がない。不安ばっかりだ。子供なんていやだ。大人なんてバカだ。痛いよ。苦しいよ。

目覚め始めた子供たちは、親から与えられたきれいな服を着て、上等な自転車に乗って、走ってる。でも、見えない孤独の檻に、ずっぽりとはまって、何かをずっと考えている。大人になりきれない、おれのちっぽけさがいやだ。

どうすればいいんだろう?


愛してるよって、わたしはいうよ。なんでもしてやるよ。全身で痛がっているおまえが、痛いよ。

ずっと見てるよ。

空も山も海も、みんな、おまえを見ているよ。

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