センダンの木のある、近所の公園に咲いていた、ハギです。もちろん去年の写真です。今年のハギは、この写真よりも一層茂って、見事な花を咲かせていました。
センダンの木は、あの公園の植物のリーダーのようなものみたいです。あの木が、とてもよい木なので、あそこに生えている草花や木は、みなとてもいい感じです。
ヤナギトウワタなどの帰化植物は、たいてい、ここにいるのはいやだ、帰りたいと、嘆息しながら咲いているようなのが多いのですが、この公園に咲いているものは、そんな感じはありません。センダンがやさしいので、ここでいいやという感じで、美しく咲いていてくれます。
同じ植物でも、生えているところによって、だいぶ雰囲気が違います。ヤナギトウワタは、前に写真で紹介したことがありますが、とても美しかったでしょう。日本の、ほかのところのヤナギトウワタは、なかなかあんなに美しい顔を見せてくれません。ここで咲いているのがつらい、という顔で仕方なく咲いているというのが多いのです。
花のいいところ、美しさが表面に出ているのは、センダンがとてもやさしく、花を愛してくれるからでしょう。
あんな木は、大事にしないといけません。人間にも、とてもいいことをしてくれますから。
きっと人間にも、わかるでしょう。木にも、ほんとうにいい木があることを。大切にしなければいけない木があることを。