世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

2007-12-07 08:53:44 | 珈琲の海

末っ子から逆にあがってきて、最後は長男です。親ばかも今日が最後です。

小学生の頃の絵を紹介しようと思ったのですが、高校生にもなったらちょっと恥ずかしいかと思い、長男の格?を感じさせるものをと思ったら、これになりました。

2003年といえば、4年前、彼が小学6年生の頃につりあげた、チヌ(クロダイ)の魚拓です。25センチといえば、かなり大きいですね。
墨をぬって、紙をおしつけて、自分でつくっていました。もっと大きなのは、額にいれて飾ってあります。

高校生になったら、あまりしなくなりましたが、中学の頃まではつりが好きで、しょっちゅう海に出かけていました。大きなアオリイカをつってきて、家族においしいイカ刺しを食べさせてくれたこともあります。大物もけっこうつってきてくれます。食費をよく助けてくれました。

海風に吹かれながら、つりをするというのは、子供のためにいい経験になったと思います。釣りのゲームなども買いましたけど、やはり実際に魚を釣る手ごたえは違うでしょう。実際の世界でやる遊びを経験していると、ゲームにものめりこまないんではないかな。長男は高校に合格したお祝いに、高いゲーム機を買ってもらいましたが、今はそんなに夢中ではないみたいですよ。

高校時代は勉強が大変ですから、つりは難しいでしょうが、いつか大人になればまた、はじめるでしょう。そうして海や風や魚と語り合いながら、自分の心を探っていけるでしょう。実在の世界には、愛が満ちているから、美しいものがあふれているから、生きる力を存分に吸収することができるでしょう。

顔も感性もわたしによく似ている長男。行く末が少々心配です。おんなじようなことにぶつかって、おんなじようなことで苦しむのではないかと。

生きるのが苦しいとき。海が彼を救ってくれますように。

みんなが、助けてくれますように。


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