今年の春に撮った、ナガミヒナゲシです。日を浴びて、まるで金色に見えます。とてもやさしい。好きな花で、春にはこの花ばかり撮っています。
芥子やポピーの園芸品種は、どれも華やかすぎるほど華やかで、きつい感じがするのですが、この花は、その華やかさをおとなしくさせて、品よくかたちつくっているような気がして、とても好きです。きれいにしようと思えば、いくらでもきれいにできるけれど、それでは見る人が痛いでしょう。少し抑え気味にして、微笑と心だけで着飾って、ほんのりとそこにいる。どこにでも咲いている。そういうのが、なんだかすきなのです。
愛は、いつも、着飾らない。なんでもないという顔をして、そこらじゅうにいて、当たり前のことをして、すべてを支えている。美しすぎるものは、平凡すぎるほどの服をきて、当たり前の顔をして、みんなをいっぱいいっぱい愛して、何でもやっている。ずうっと、ずうっと、やっている。
そういう花が、わたしはとても好きです。
カテゴリ「花や木」にしたい内容ですが、デジカメくんのために、「写真集」にしました。まだ、空や、編み上げたセーターなどを撮るために、がんばってくれてます。このナガミヒナゲシは、ほんとにきれい。デジカメくんの一番の傑作ではないでしょうか。
また明日も、デジカメくんの傑作を紹介したいと思います。