ギュスターヴ・ドレ、19世紀フランス、ロマン主義。
ドレは第一級の挿絵画家であるが、この絵は愚である。行き過ぎたファンタジーだ。宇宙開発は人類の叡智のなせる業ではなく、あまりにも滑稽な馬鹿なのである。ボイジャーもキュリオシティもはやぶさも、大枚の金をかけてやった人類の大恥なのだ。それは究極の神を侮辱したことになるのである。人類はいつか、ボイジャーが神の領域を侵したように、遠い宇宙から訪問者を受け入れることになるだろう。それを見たとき、人類は、かつて自分たちが、浅はかな知恵で一体何をしたのかを、ようやく思い知ることになるだろう。