what's?? のなんちゃってアスリート日記

陸上競技と筋トレを中心に、日々の生活について書いています。100mで11秒5が当面の目標です。

彼を知りて己を知れば…

2006-06-01 22:44:27 | 歴史・文学・思想

新しくカテゴリーを作ってみました。
中国の古典が好きなので、たまに紹介しようかと思います。
今回は、孫子の兵法書からの引用です。
孫子と言うと、武田信玄が旗に使ったという「風林火山」などが有名ですね。
これも有名な言葉です。

「彼を知りて己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。 彼を知らずして己を知れば、一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし。」

敵情を知り、味方の事情も知っていれば、百回戦っても危険なことはなく、
敵情を知らずに味方の事情のみ知っているときは勝ったり負けたりし、
敵情を知らず、味方の事情も知らないのでは、戦うたびに危険な目に遭う、といったものです。
当たり前のことを言っているようですが、非常に深いですね。
これは戦争についての言葉ですが、あらゆることにあてはまると思います。
まず自分の置かれている状況を把握し、自分ができる最善のことを考えてから
行動に移すべきである、ということではないでしょうか。
いきあたりばったりでは物事うまくいきませんよ、とも言えそうです。
分かっているようで、なかなかできないことですよね~。

この先は僕の勝手な解釈ですが、、、
孫子は「百回戦っても危険なことはない」と言っていますが、「必ず勝つ」とは言っていません。
これこそまさに、「勝負は時の運」であることを表しているのではないかと思います。
自分の成し得る最良の決断をして、十分に勝算があったとしても、負けるときは負けますからね。
それは仕方のないことなんですが…だからこそ勝負は面白いと言えるのかも知れません。
ただ、努力もせずに「勝負は時の運だから」などと言うのは大きな間違いだと思います。
大リーグで活躍するイチロー選手が、
「試合での結果よりも、その為に行う準備(練習)が大事なんだ」とおっしゃっていました。
さすがイチロー選手だなぁと言う言葉ですよね!
努力せずにいい結果が出てしまうこともあるかも知れませんが、それには価値がないと思います。
「自分は練習しなくてもいけるんだ」という驕りまで出てきてしまったら、最悪ですよね…

長々と書いてしまいましたが、まだまだ書き足りないくらいです。
やっぱり古くから語り継がれてきた格言というのはすごいですね。重みがあります。
また気が向いたら紹介しようかと思います。
 
それでは!