今日は職場の中国人の同僚の送別会でした。
やはり中国人には三国志を話せば盛り上がりますね。
三国志検定の合格証(小さいので財布に入れている)を見せたら大盛況でした(笑)
その他にも西遊記や水滸伝など、ネタには事欠きませんでした。
こういう時、歴史が好きで良かったなと感じます。
ただ、日本語読みではなかなか伝わらないので…
中国語の読みくらいは出来るようになりたいなと思いました。
今週はようやく雪の無い週末を迎えられたので、充実したものにしたいと思います。
それでは。
来週に迫った三国志検定の勉強を本格的に始めました。
ちょっと遅いですね(汗)
指定されている参考書を一通り読み終えたんですが、なかなか面白かったです。
この著者は一貫して「君主」と「名士」の二者の協力と対立という観点で三国志を論じています。
「名士」というのは知識人の間で名声を得て、地方から支配階層を形成していった人々のことです。
魏では荀、呉では周瑜、蜀では諸葛亮(孔明)あたりが代表でしょうか。
君主たちは名士の協力なくしては国を治めることが出来なかったようです。
しかしあまり名士にぺこぺこしては君主の権威が失墜するし、
彼らが自分勝手な行動をする危険性もあります。
このあたりのバランスを上手く保った者が天下に覇を唱えることが出来たというのです。
僕が愛読している「蒼天航路」でも、曹操が名士たちの扱いに苦労していた様子がよく描かれています。
確かに名士を軸に三国志を見直してみると、
今まで不可解だった出来事のつじつまが合う例がいくつもあります。
前半生は名君だったのに、後半生は迷君(?)になってしまった孫権の生涯も、
名士との関係に悩んだ末の結果だったのかと考えると納得出来ます。
なるほど、こういうのが歴史研究なんだなと思いました。
もちろんこれが絶対的な見方とは言い切れませんが、興味深い解釈の一つであることは確かです。
やっぱり歴史って面白いですね。
これからも大切な趣味の一つとして歴史を楽しく学んでいければいいなと思います。
それでは。
ちょっと遅いですね(汗)
指定されている参考書を一通り読み終えたんですが、なかなか面白かったです。
この著者は一貫して「君主」と「名士」の二者の協力と対立という観点で三国志を論じています。
「名士」というのは知識人の間で名声を得て、地方から支配階層を形成していった人々のことです。
魏では荀、呉では周瑜、蜀では諸葛亮(孔明)あたりが代表でしょうか。
君主たちは名士の協力なくしては国を治めることが出来なかったようです。
しかしあまり名士にぺこぺこしては君主の権威が失墜するし、
彼らが自分勝手な行動をする危険性もあります。
このあたりのバランスを上手く保った者が天下に覇を唱えることが出来たというのです。
僕が愛読している「蒼天航路」でも、曹操が名士たちの扱いに苦労していた様子がよく描かれています。
確かに名士を軸に三国志を見直してみると、
今まで不可解だった出来事のつじつまが合う例がいくつもあります。
前半生は名君だったのに、後半生は迷君(?)になってしまった孫権の生涯も、
名士との関係に悩んだ末の結果だったのかと考えると納得出来ます。
なるほど、こういうのが歴史研究なんだなと思いました。
もちろんこれが絶対的な見方とは言い切れませんが、興味深い解釈の一つであることは確かです。
やっぱり歴史って面白いですね。
これからも大切な趣味の一つとして歴史を楽しく学んでいければいいなと思います。
それでは。
久々に歴史ネタを書きます。
7月に行われる第二回「三国志検定」を受けることにしました。
第一回はとりあえず様子を見ようということでパスしたんですが、
今回は申し込んでしまいました。
1級は記述式でちょっと無理だな…という感じだったので4択問題の2級にしました。
レッドクリフや、蒼天航路(曹操を主人公とした三国志)のアニメ化など、
ひそかに三国志ブームが来ている気がします。
長年のファンとしてはうれしい限りですね。
検定料が高いのが玉に瑕ですが…逆に何としても受からねばという気にはさせてくれます(笑)
以前までは三国志「演義」をベースにしたものがほとんどでしたが、
(吉川英治、横山光輝、NHK人形劇など)
最近は「正史」の方が注目されるようになってきました。
演義はかなり史実を改変しているため、面白いんですが歴史としてはまずい部分がだいぶあります。
まあ演義はあくまで小説なので堅いことを言っても仕方ありませんが…
最たる例が天才軍師(とされる)諸葛孔明でしょうか。
孔明は演義が無ければあれほどカリスマにはならなかったでしょうね。
天才的な戦略でもって劉備を助け、蜀の礎を築いた(とされる)孔明ですが、
実際はあまり戦争は得意でなかったようです。
特筆すべきはその政治手腕であり、善政を敷いて人民から慕われた偉大な「政治家」だったようです。
ただ、それでは小説としては面白くないですよね。
戦争が苦手だったはずの人が天才軍師に仕立て上げられてしまうんですから、
小説と言うのは何でもありなんですね…
あまり書くと孔明ファンに恨まれそうなので止めますが(汗)、
孔明がすばらしい人物であったことは確かなようです。
歴史のいいところは読み手に想像する余地を与えてくれるところだと思います。
正史と演義を読み比べて自分のお気に入りの武将について
あれこれ考えてみるのもなかなか楽しい作業です。
この話題についてはまた別の機会に書こうと思います。
それでは。
7月に行われる第二回「三国志検定」を受けることにしました。
第一回はとりあえず様子を見ようということでパスしたんですが、
今回は申し込んでしまいました。
1級は記述式でちょっと無理だな…という感じだったので4択問題の2級にしました。
レッドクリフや、蒼天航路(曹操を主人公とした三国志)のアニメ化など、
ひそかに三国志ブームが来ている気がします。
長年のファンとしてはうれしい限りですね。
検定料が高いのが玉に瑕ですが…逆に何としても受からねばという気にはさせてくれます(笑)
以前までは三国志「演義」をベースにしたものがほとんどでしたが、
(吉川英治、横山光輝、NHK人形劇など)
最近は「正史」の方が注目されるようになってきました。
演義はかなり史実を改変しているため、面白いんですが歴史としてはまずい部分がだいぶあります。
まあ演義はあくまで小説なので堅いことを言っても仕方ありませんが…
最たる例が天才軍師(とされる)諸葛孔明でしょうか。
孔明は演義が無ければあれほどカリスマにはならなかったでしょうね。
天才的な戦略でもって劉備を助け、蜀の礎を築いた(とされる)孔明ですが、
実際はあまり戦争は得意でなかったようです。
特筆すべきはその政治手腕であり、善政を敷いて人民から慕われた偉大な「政治家」だったようです。
ただ、それでは小説としては面白くないですよね。
戦争が苦手だったはずの人が天才軍師に仕立て上げられてしまうんですから、
小説と言うのは何でもありなんですね…
あまり書くと孔明ファンに恨まれそうなので止めますが(汗)、
孔明がすばらしい人物であったことは確かなようです。
歴史のいいところは読み手に想像する余地を与えてくれるところだと思います。
正史と演義を読み比べて自分のお気に入りの武将について
あれこれ考えてみるのもなかなか楽しい作業です。
この話題についてはまた別の機会に書こうと思います。
それでは。
久々に歴史の話を。
今日は日帰り出張で仙台に行ってきました。
東北新幹線にはトランヴェールという無料の雑誌が置いてあっていつも楽しみにしているんですが、
今回は大河ドラマの主人公である直江兼続の特集でした。
武田家の家臣団、山本勘助・武田四天王・真田一族などに比べると上杉家の家臣団は知名度が低いですよね。
直江兼続は秀吉や家康からも一目置かれた上杉家の名将ですが、一般にはあまり有名ではありません。
槍働きというよりは内政・外交で活躍したというのがその理由かも知れませんね。
そうした比較的地味な仕事の中でも、関ヶ原の戦いのきっかけとなった「直江状」においては、
言いがかりをつけてきた家康に真っ向から対抗すると言う男っぷりも見せてくれます。
戦は「義」のために行うという上杉謙信が築いた戦国のダンディズムは、
跡継ぎの景勝や兼続にしっかりと継承されていったわけですね。
人間の汚い面ばかりが見えてしまう戦国の世で、上杉家というのはひときわ輝いていたように思えます。
残念ながら天下には届きませんでしたが、こういう生き方は本当にかっこいいなぁと…
大河ドラマではどんな兼続を見せてくれるのか、一年間楽しみにしたいですね。
それでは。
今日は日帰り出張で仙台に行ってきました。
東北新幹線にはトランヴェールという無料の雑誌が置いてあっていつも楽しみにしているんですが、
今回は大河ドラマの主人公である直江兼続の特集でした。
武田家の家臣団、山本勘助・武田四天王・真田一族などに比べると上杉家の家臣団は知名度が低いですよね。
直江兼続は秀吉や家康からも一目置かれた上杉家の名将ですが、一般にはあまり有名ではありません。
槍働きというよりは内政・外交で活躍したというのがその理由かも知れませんね。
そうした比較的地味な仕事の中でも、関ヶ原の戦いのきっかけとなった「直江状」においては、
言いがかりをつけてきた家康に真っ向から対抗すると言う男っぷりも見せてくれます。
戦は「義」のために行うという上杉謙信が築いた戦国のダンディズムは、
跡継ぎの景勝や兼続にしっかりと継承されていったわけですね。
人間の汚い面ばかりが見えてしまう戦国の世で、上杉家というのはひときわ輝いていたように思えます。
残念ながら天下には届きませんでしたが、こういう生き方は本当にかっこいいなぁと…
大河ドラマではどんな兼続を見せてくれるのか、一年間楽しみにしたいですね。
それでは。
時々無性に本を読みたくなる時期がやってくるんですが、最近またやってきました。
この前は一番の愛読書である「嵐が丘」を一気に読んでしまいました。
裕福な家の主人に拾われたジプシーのヒースクリフが、
その家のキャサリンに恋するもそれはかなわず、結局キャサリンは嫁ぎ先で死んでしまいます。
復讐の鬼と化したヒースクリフは周りの人間を次々と陥れ、酷い目に遭わせるんですが、
最後はほとんど自殺のような形で死んでしまうという何とも激しい物語です。
ヒースクリフは非常に陰険なやり方で周りの人を苦しめるんですが、
不思議なことに読んでいてあまり嫌な感じがしないんですね。
ヒースクリフが酷いことをすればするほど本人の苦しみが深くなっていくのが感じられて、
むしろ同情してしまうくらいです。
自分が同じような状況に追い込まれたら、
もしかすると彼と同じような行動を取ってしまうのではないか…とまで考えさせられてしまいます。
一見すると非現実的なヒースクリフの行動の中に、
人間ならば誰でも持っている「負」の側面を巧みに描き出していると言うんでしょうか。
このあたりは作者の技術を感じますね。
何回読んでも飽きないし、読むたびに新たな発見がある気がします。
こういうのを「名作」と言うんでしょうね~。
生きている間に出来るだけ多くの名作に出会いたいものです。
それでは。
この前は一番の愛読書である「嵐が丘」を一気に読んでしまいました。
裕福な家の主人に拾われたジプシーのヒースクリフが、
その家のキャサリンに恋するもそれはかなわず、結局キャサリンは嫁ぎ先で死んでしまいます。
復讐の鬼と化したヒースクリフは周りの人間を次々と陥れ、酷い目に遭わせるんですが、
最後はほとんど自殺のような形で死んでしまうという何とも激しい物語です。
ヒースクリフは非常に陰険なやり方で周りの人を苦しめるんですが、
不思議なことに読んでいてあまり嫌な感じがしないんですね。
ヒースクリフが酷いことをすればするほど本人の苦しみが深くなっていくのが感じられて、
むしろ同情してしまうくらいです。
自分が同じような状況に追い込まれたら、
もしかすると彼と同じような行動を取ってしまうのではないか…とまで考えさせられてしまいます。
一見すると非現実的なヒースクリフの行動の中に、
人間ならば誰でも持っている「負」の側面を巧みに描き出していると言うんでしょうか。
このあたりは作者の技術を感じますね。
何回読んでも飽きないし、読むたびに新たな発見がある気がします。
こういうのを「名作」と言うんでしょうね~。
生きている間に出来るだけ多くの名作に出会いたいものです。
それでは。
NHKの大河ドラマは毎年楽しみにしていますが、今年の「篤姫」も出だしはなかなかよさそうですね。
分家からわざわざ島津本家の養女に迎えられて将軍の妻にまでなるわけですから、
きっと光るものがあったんでしょうね。
幕末~明治維新というとやはり西郷、大久保、坂本竜馬、木戸孝允が真っ先に思い浮かびますが、
あえて篤姫、そして小松帯刀(肝付尚五郎)にスポットをあてたというのがなかなか面白いですね。
実際、小松帯刀は明治維新の陰の功労者なんですが、働きの割には知名度が低い気がします。
若くして亡くなってしまったのも一因かもしれません。
鹿児島に行ったとき、西郷さんの銅像に向かい合うように小松帯刀の銅像が飾ってあったのが印象的です。
また、大河ドラマ放送を機にあらたな像も建てられたそうです。
これを気にメジャーになってくれるといいですね。
そして来年の大河ドラマの主人公はなんと、上杉家の名臣・直江兼続!
なんかどんどんマニアックになっていきますが…
メジャーどころはやり尽くした観もありますから、いいかも知れませんね。
表舞台で活躍する人の裏には必ず縁の下の力持ちがいるわけですから。
個人的には新渡戸稲造をやってほしいです。
日本がどんどんまずい方向に行ってしまう時代に、徹底して平和主義を貫いた人物ですからね。
(新渡戸稲造については以前少し書きました (1) (2))
とりあえずは篤姫の今後の展開に期待です。
それでは。
分家からわざわざ島津本家の養女に迎えられて将軍の妻にまでなるわけですから、
きっと光るものがあったんでしょうね。
幕末~明治維新というとやはり西郷、大久保、坂本竜馬、木戸孝允が真っ先に思い浮かびますが、
あえて篤姫、そして小松帯刀(肝付尚五郎)にスポットをあてたというのがなかなか面白いですね。
実際、小松帯刀は明治維新の陰の功労者なんですが、働きの割には知名度が低い気がします。
若くして亡くなってしまったのも一因かもしれません。
鹿児島に行ったとき、西郷さんの銅像に向かい合うように小松帯刀の銅像が飾ってあったのが印象的です。
また、大河ドラマ放送を機にあらたな像も建てられたそうです。
これを気にメジャーになってくれるといいですね。
そして来年の大河ドラマの主人公はなんと、上杉家の名臣・直江兼続!
なんかどんどんマニアックになっていきますが…
メジャーどころはやり尽くした観もありますから、いいかも知れませんね。
表舞台で活躍する人の裏には必ず縁の下の力持ちがいるわけですから。
個人的には新渡戸稲造をやってほしいです。
日本がどんどんまずい方向に行ってしまう時代に、徹底して平和主義を貫いた人物ですからね。
(新渡戸稲造については以前少し書きました (1) (2))
とりあえずは篤姫の今後の展開に期待です。
それでは。
今日は久々に読書感想文です。少々長いです。
少し前から愛読しているのが、ローマ五賢帝最後の一人マルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録」という本です。
歴史検定の勉強をしている時に興味をもったんですが、
先日50年振り(!) の改訂版が店頭に並んでいたので即買いしたのでした。
まず驚いたのはその構成です。
十二巻が各々数十章から成るんですが、
一つの章は長くても文庫本の2ページ程度で、一言で終わることも多々あります。
哲学書というよりは日記のような感じで、きちんとした体裁も構成もありません。
「君は」と言って自分に問い掛ける場面も多く、あまり人に読まれることを意識してはいないようです。
ただし主張は首尾一貫していて、くどいくらい同じことが繰り返されます。
まるで自分に言い聞かせるかのように何度も何度も。
彼が苦悩する様子が目に浮かぶくらいです。
長くなりそうなので細かい内容は別の機会に書くことにして…
解説にもありますが、彼の主張はとにかく「善き人たれ」ということです。
人の一生は短いものであるから、取るに足らないこと、富や地位や名声などに惑わされることなく、
また人を憎んだりすることもなくひたすら自己を見つめ直し、善く生きればよいのだと。
皮肉なもので、皇帝という地位は彼に全く正反対のことを課したのでしょう。
彼は戦争が嫌いだったそうですが、国を守るために生涯のほとんどを戦場で過ごしたといいます。
自分がありたいと思う姿と現実とのギャップに苦しむ様子は本文からひしひしと伝わってきます。
こういう文章を読んだのは初めてでしたが、むしろきっちりした構成のものより生々しくて、
今までで一番印象に残る一冊になりました。
自分自身、ものの考え方というものを見つめ直すよいきっかけになりそうです。
50年振りの改訂がなければわざわざ買って読んでいたかどうかもわかりません。
偶然というのは面白いものですが、良いものに出会えて本当によかったです。
長くなりましたが、具体的な内容についてはまたの機会に。
それでは。
少し前から愛読しているのが、ローマ五賢帝最後の一人マルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録」という本です。
歴史検定の勉強をしている時に興味をもったんですが、
先日50年振り(!) の改訂版が店頭に並んでいたので即買いしたのでした。
まず驚いたのはその構成です。
十二巻が各々数十章から成るんですが、
一つの章は長くても文庫本の2ページ程度で、一言で終わることも多々あります。
哲学書というよりは日記のような感じで、きちんとした体裁も構成もありません。
「君は」と言って自分に問い掛ける場面も多く、あまり人に読まれることを意識してはいないようです。
ただし主張は首尾一貫していて、くどいくらい同じことが繰り返されます。
まるで自分に言い聞かせるかのように何度も何度も。
彼が苦悩する様子が目に浮かぶくらいです。
長くなりそうなので細かい内容は別の機会に書くことにして…
解説にもありますが、彼の主張はとにかく「善き人たれ」ということです。
人の一生は短いものであるから、取るに足らないこと、富や地位や名声などに惑わされることなく、
また人を憎んだりすることもなくひたすら自己を見つめ直し、善く生きればよいのだと。
皮肉なもので、皇帝という地位は彼に全く正反対のことを課したのでしょう。
彼は戦争が嫌いだったそうですが、国を守るために生涯のほとんどを戦場で過ごしたといいます。
自分がありたいと思う姿と現実とのギャップに苦しむ様子は本文からひしひしと伝わってきます。
こういう文章を読んだのは初めてでしたが、むしろきっちりした構成のものより生々しくて、
今までで一番印象に残る一冊になりました。
自分自身、ものの考え方というものを見つめ直すよいきっかけになりそうです。
50年振りの改訂がなければわざわざ買って読んでいたかどうかもわかりません。
偶然というのは面白いものですが、良いものに出会えて本当によかったです。
長くなりましたが、具体的な内容についてはまたの機会に。
それでは。
今日のNHK「そのとき歴史が動いた」は、江戸時代の富士山の噴火とわが町・小田原の復興についてでした。
宝永の大噴火は知っていましたが、小田原がここまで被害を受けているとは思いませんでした。
火山灰が分厚く降り積もり、堤防はみな決壊して足柄平野は全滅に近い状態になったそうです。
藩だけでの復興は無理とみなし、領地を幕府に献上して復興を願い出るという異例の事態にまで発展しました。
ここで大事な二人の人物が将軍・徳川吉宗と工事を監督した田中休愚という人物です。
それまで工事を請け負っていた豪商は予算を自分たちの懐に入れてしまい、手抜き工事の限りを尽くしたとか。
そのせいで大雨が降るとすぐに堤防が決壊してますます被害が広がって…
人間のやることは今も昔も全然変わりませんね、ホント。
その現状を吉宗に訴え、責任者を任されたのが田中休愚でした。
まずは公正な入札で地元の業者を用い、付近の住民の紛争も解決しながら復興に尽力したそうです。
彼は志半ばで亡くなってしまいますが、おかげで小田原は見事に復興したというわけです。
まさに救世主ですよね!
また、彼を理解し惜しみなく援助した吉宗もやはりすばらしいですね。
この二人がいたからこそ今の小田原があるのかと思うと感謝にたえません。
現代の政治家さんたちにも見習って欲しいものですね。
それでは。
宝永の大噴火は知っていましたが、小田原がここまで被害を受けているとは思いませんでした。
火山灰が分厚く降り積もり、堤防はみな決壊して足柄平野は全滅に近い状態になったそうです。
藩だけでの復興は無理とみなし、領地を幕府に献上して復興を願い出るという異例の事態にまで発展しました。
ここで大事な二人の人物が将軍・徳川吉宗と工事を監督した田中休愚という人物です。
それまで工事を請け負っていた豪商は予算を自分たちの懐に入れてしまい、手抜き工事の限りを尽くしたとか。
そのせいで大雨が降るとすぐに堤防が決壊してますます被害が広がって…
人間のやることは今も昔も全然変わりませんね、ホント。
その現状を吉宗に訴え、責任者を任されたのが田中休愚でした。
まずは公正な入札で地元の業者を用い、付近の住民の紛争も解決しながら復興に尽力したそうです。
彼は志半ばで亡くなってしまいますが、おかげで小田原は見事に復興したというわけです。
まさに救世主ですよね!
また、彼を理解し惜しみなく援助した吉宗もやはりすばらしいですね。
この二人がいたからこそ今の小田原があるのかと思うと感謝にたえません。
現代の政治家さんたちにも見習って欲しいものですね。
それでは。
今日は2回目の世界史の歴史検定を受けてきました。
7月に受けた2・3級はなんとか受かりましたが、今回受けた1級はかなり手ごわかったです。
四択が20問、語句を書くのが8問、70文字の記述が2問という内訳でしたが、
全く時間が足りませんでした…
実際に受けてみないと分からないものですが、完全に時間配分を間違えましたね。
結局記述にほとんど手をつけられずに時間が来てしまいました。
合格には慣れというか、テクニックも必要だなと感じました。
もちろん、十分な知識があるという前提の話ですけどね。
おそらく受かるのは厳しいかと思いますが、勉強を通じて得るところがかなり大きかったのでよかったです。
別に義務でやっている訳ではないので、大事なのは結果より過程です。
おかげで勉強していく中で出てきた文学、哲学、神学などへの興味も湧いてきました。
単に著者名と内容の概略を知っていてもあまり役には立ちませんし、
真の知識とは言えません。
基本的に活字を読むのは苦手なんですが…
読みたい本がたくさん出来ましたし、これからはじっくり読んでみようかなという気になってきました。
次の試験はちょうど1年後になってしまいますが、少しずつ知識を増やしてまた挑戦したいですね。
それでは。
7月に受けた2・3級はなんとか受かりましたが、今回受けた1級はかなり手ごわかったです。
四択が20問、語句を書くのが8問、70文字の記述が2問という内訳でしたが、
全く時間が足りませんでした…
実際に受けてみないと分からないものですが、完全に時間配分を間違えましたね。
結局記述にほとんど手をつけられずに時間が来てしまいました。
合格には慣れというか、テクニックも必要だなと感じました。
もちろん、十分な知識があるという前提の話ですけどね。
おそらく受かるのは厳しいかと思いますが、勉強を通じて得るところがかなり大きかったのでよかったです。
別に義務でやっている訳ではないので、大事なのは結果より過程です。
おかげで勉強していく中で出てきた文学、哲学、神学などへの興味も湧いてきました。
単に著者名と内容の概略を知っていてもあまり役には立ちませんし、
真の知識とは言えません。
基本的に活字を読むのは苦手なんですが…
読みたい本がたくさん出来ましたし、これからはじっくり読んでみようかなという気になってきました。
次の試験はちょうど1年後になってしまいますが、少しずつ知識を増やしてまた挑戦したいですね。
それでは。
今日は空いた(というか空けた)時間に国立公文書館の特別展を見に行ってきました。
地下鉄の広告で見かけて行きたいなあと思っていたら、今週で終わりだったので…危ないところでした。
今回のテーマは「漢籍」です。
漢籍とはその名の通り漢文で書かれた中国の書籍のことです。
内容は古代の歴史・思想・詩文などで、計51種類が展示されていました。
江戸時代の大名家や昌平坂学問所で用いられていたものが主で、
現在まで大事に保管されてきたわけです。
何百年も前に教科書として使われてきたものをこうして目の当たりに出来るのはうれしいことですね。
ひたすら漢字ばっかりのものもあれば全頁に挿絵が入っているものもあって様々です。
宋代以降、印刷技術の発達で書物が一気に広まったわけですが、
多くの人が安価で書物を手に入れられることが出来るようになったことは大きいですね。
以前も書きましたが中国の古典の解釈や研究というのはそれはすさまじいものでして、
ある資料に対してその何十倍もの分量の注釈がつけられるのも珍しくありません。
それも何百年、何千年前の資料に対してですよ!
ちょっと他の国では見られない文化だと思いますね。
それだけ優れた、時代を越えて普遍的な真理が記されているということなんでしょうね。
武田信玄が孫子の兵法に傾倒していたというのは「風林火山」からうかがえますが、
信玄は16世紀、孫子は紀元前の人ですからね…
時代が移っても結局人間のやることは大して変わっていないということなんでしょうかね。
入場無料だった上に立派なパンフレットまでついてきてかなりお得でした。
興味のある方は日曜までやっていますので是非どうぞ。
国立公文書館
それでは。