○石井智宏(12分37秒 レフェリーストップ)●宇和野貴史
旗揚げ戦の第一試合、緊張しないはずがないのだが、二人とも、これがWJのプロレスだと言わんばかりの激しいファイト。どちらも名前はそれほど売れていないが、会場を大いに沸かせた。ロックアップから始まって、厳しい逆エビ、そして、感情むき出しのなぐりあい・・・。どちらもひかずに前へ前へ出て行く姿勢が良かった。
○本間朋晃(9分12秒 逆エビ固め)●高智政光
全日本から参加の本間にとっては意地でも負けられない試合、しかし、前半は何をしても高智にうまく返され、高智のペース、しかし、セコンドの宮本の檄を受けて、最後は、ロープに逃げる相手を無理矢理リング中央に戻すえげつない逆エビでけりをつけた。本間にしろ、宮本にしろ、強面の顔がなんとも対抗戦向きで、今後もさらに激しい闘いに発展していきそうで期待が持てる。
○谷津嘉章(11分24秒 監獄固め)●安生洋二
谷津と安生という個性豊かな選手が出てきただけで存在感がある。安生はパンチやキックや関節技で厳しい攻めを見せるも、ニヤリと笑うなど、きっちりと観客をつかむ間は心得ている。安心して見ていられる試合だ。谷津は最後こそ得意技でしとめたものの、スピードある攻撃についていけないイメージを残した。
○IPWハードコアタッグ選手権 ○アニマル ホーク(11分4秒 片エビ固め)●マイク トッド
ロードウォリアーズの全盛期の度肝を抜く力強さとスピード感を知っているだけに、次から次と攻めていかない今のウォリアーズの姿はやや残念に思えてしまう。
カート・ヘニング氏への追悼の10カウント・・・・・
カート・ヘニング氏が44歳という若さでこの世を去った。若い人の死は正直なところきつい。
マサ斉藤氏がリングに上がり、追悼の10カウントを捧げた。
○ノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチ ○越中詩郎(8分5秒 反則)大仁田厚
休憩時間の間に準備された有刺鉄線、さすがにリングが狭く感じる。ヘッドロックで大仁田を締め上げながらロープへ振られるのを阻止していた越中だったが、こういう試合に慣れている大仁田のペースにはめられていく。イス攻撃から毒霧攻撃、さらにファイアー攻撃!ここで、反則裁定が・・・。しかし、ここからが大仁田の独壇場!マイクアピールで「WJさんよぉ、こんなんで反則をとるんかい」とすごみ、花道を水切りをまき散らしながらの退場、さらにロビーではアナウンサーをつかまえ、お得意のパフォーマンスで長州に対戦をアピール!
初めて有刺鉄線爆破マッチを見たのだが、それよりも大仁田の、ただではころばない生き方が、とても素敵に見えてしまった・・・・・・。
○大森隆男(12分53秒 片エビ固め)●鈴木健想
大森というNOAHのトップで活躍していた選手の参加で大注目のこの試合、お互いに色々な持ち技を出し合うのだが、何かかみあわない印象を受けた。ハラハラドキドキしないのだ。この二人なら名勝負になると期待が大きすぎたのか・・・。
○佐々木健介 馳浩(12分59秒 体固め)●ボビッシュ ドン・フライ
ハセケンの久しぶりのタッグ、これだけでも楽しいこのタッグ戦、試合を盛り上げてくれたのは、何とボビッシュ選手であった。すごい身体で力強く、投げもするどい!見よう見まねのようなラリアットもまたとんでもない破壊力で、会場の声援と人気を一気に自分のモノにしてしまった。ぜひ、これから定着して来日してほしい愛すべき選手である。
○長州力(7分53秒 片エビが固め)●天龍源一郎
待ちに待った長州力の試合、その相手が天龍なのだから、お互いに思い一発をぶち込み合う痛い試合になった。私だけかもしれないが、天龍にどこか元気がない。逆に長州は旗揚げ戦で絶対に負けられないという気迫が伝わってきた。その差が結果にもつながったようで、ラリアット二発を受け、返せるかなと思ったが3カウントが入った。それだけ長州のラリアットに気迫がこもっていたということか。
「旗揚げ記念スターターキット」には、パンフの他、色々入っていて大満足