リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名六華苑ミニコンサートシリーズ

2011年05月02日 16時58分25秒 | 音楽系
昨日は桑名六華苑のコンサートでした。冒頭の苑長さんの挨拶でもありましたが、もう5年目になります。10何年か前に六華苑が開苑したときに、ここは古楽のコンサートに絶対行けると踏んだ場所が、ジョサイア・コンドル設計の洋館ロビーでした。でも当時は市の担当者に訴えかけても全く反応が有りませんでした。

私がスイスから帰ってきて、再度(再々々度くらいかな)コンサート開催についてお願いに行ったのが、現苑長さんの前任の方のときでした。このときやっと理解を得られて、それまで固く閉じられていた扉をついに開けることが・・・ちょっとおおげさですね。(笑)

今回の共演者はバロック・ヴァイオリンの熊谷祥子、ヴィオラ・ダ・ガンバの熊谷寿彦ご夫妻です。このお二方とは昨年、西尾市のお寺コンサートや毎秋恒例の酒蔵コンサート(春日井)でご一緒させていただいたことがあります。

曲目は、

フレスコバルディ作曲 カンツォーナ「ラ・ベルナルディーナ」
ヴェラチーニ作曲 ソナタ第6番イ短調
マレ作曲 聖ジュヌヴィエーヴ教会の鐘
作者不詳 グリーンスリーブスによるグラウンド

でした。

今回はいつもの巨大なフレンチ・テオルボではなく、ドイツ・テオルボを最初の2曲に、後半2曲はバロック・ギターで通奏低音をやりました。マレはフレンチテオルボで通奏低音をしたことがありましたが、バロック・ギターもなかなかおもしろい感じになったのではと思います。

当日は雨がちの日で、お客さんの出足が心配されましたが、沢山の方に聴きに来ていただきました。次回は、11月6日、バロック・チェロの高橋弘治さんが昨年の5月に引き続き登場です。