先日MHKテレビのサイエンスBEROで興味ある研究が紹介されていました。
それはドイツ・ハンブルクのムラドルフ大学医療センターのテーレマン先生による研究ですが、8~10ボルトの弱い電流を頭蓋骨を経由して脳に通すことにより、脳活動を向上させるというものです。専門的にはtDCS(経頭蓋直流電気刺激)というそうです。これがtDSCのための機器です。意外と簡素なものなんですね。電極を上頭分の任意の2か所に貼り付けます。
(著作権の関係で画像を加工しています)
テレビの放送では様々な理由で脳の活動に障害のあるかたのリハビリだけでなく、健常者の脳活動を向上させた例も紹介されていました。何と楽器の演奏家の技術的向上の例も紹介されていました。
普段から生徒さん達にリュートの上達は要するに脳活動の向上であると主張している私としては、自分の主張を裏付ける有効な機器であると確信致しました。早速ムラドルフ大学のテーレマン先生に連絡を取ってみました。
先生によると最新開発の機器は稼働させるための電流をコードレスで送ることができ、なおかつ超軽量薄型になるそうです。それを帽子とかカツラに埋め込むことも可能のようです。となるとtDCSの機器を使っているということはもやは外からわからず、いままでよりずっと卓抜した動きの右手や左手を得ることになります。この機器を使えば、ややこしい左手の動きや、どの弦を弾いているかよくわからない右手親指の動きも確実にコントロールできそうです。つまり誰でもヴァイスになれるわけです。
テーレマン先生にリュート演奏における活用を提言申し上げましたら、大変喜んで頂きました。彼が住んでいるハンブルクはバロック時代にはあまりリュート奏者はいなかったと現在では考えられているが、実は彼の祖先にあたるゲオルク・フィリップ・テーレマンはカンタータなどにリュート系の楽器を頻繁に使っていたとおっしゃる。なんとテーレマン先生はあのバロック時代のご長寿作曲家テレマン(日本ではテはのばさないで発音します)から数えて12代目にあたるそうなんです。
ハンブルクのリュート奏者はダヴィッド・ケルナーがよく知られていますが、テレマンもリュート二重奏を書いており(編曲かもしれませんが)また彼の書いたおびただしい数のカンタータにはマンドーラと総称されるリュート系の楽器を通奏低音に使っていることが知られています。さすが12代目、よくリュートのことをご存じです。
テーレマン先生はハンブルクとリュートは昔から縁が深い、ぜひ日本でもデータを取ってほしいということで5台程(というか、最新型は超軽量極薄なので、10枚って感じです)送るとおっしゃって頂きました。到着が楽しみです。もし今度のリサイタルに間に合えば私もぜひ使ってみたいと考えています。なんせオールバッハプログラムでてこずっていますので。(笑)こうなったらそのうちオールテレマンプログラムも考えないといけませんですね。
それはドイツ・ハンブルクのムラドルフ大学医療センターのテーレマン先生による研究ですが、8~10ボルトの弱い電流を頭蓋骨を経由して脳に通すことにより、脳活動を向上させるというものです。専門的にはtDCS(経頭蓋直流電気刺激)というそうです。これがtDSCのための機器です。意外と簡素なものなんですね。電極を上頭分の任意の2か所に貼り付けます。
(著作権の関係で画像を加工しています)
テレビの放送では様々な理由で脳の活動に障害のあるかたのリハビリだけでなく、健常者の脳活動を向上させた例も紹介されていました。何と楽器の演奏家の技術的向上の例も紹介されていました。
普段から生徒さん達にリュートの上達は要するに脳活動の向上であると主張している私としては、自分の主張を裏付ける有効な機器であると確信致しました。早速ムラドルフ大学のテーレマン先生に連絡を取ってみました。
先生によると最新開発の機器は稼働させるための電流をコードレスで送ることができ、なおかつ超軽量薄型になるそうです。それを帽子とかカツラに埋め込むことも可能のようです。となるとtDCSの機器を使っているということはもやは外からわからず、いままでよりずっと卓抜した動きの右手や左手を得ることになります。この機器を使えば、ややこしい左手の動きや、どの弦を弾いているかよくわからない右手親指の動きも確実にコントロールできそうです。つまり誰でもヴァイスになれるわけです。
テーレマン先生にリュート演奏における活用を提言申し上げましたら、大変喜んで頂きました。彼が住んでいるハンブルクはバロック時代にはあまりリュート奏者はいなかったと現在では考えられているが、実は彼の祖先にあたるゲオルク・フィリップ・テーレマンはカンタータなどにリュート系の楽器を頻繁に使っていたとおっしゃる。なんとテーレマン先生はあのバロック時代のご長寿作曲家テレマン(日本ではテはのばさないで発音します)から数えて12代目にあたるそうなんです。
ハンブルクのリュート奏者はダヴィッド・ケルナーがよく知られていますが、テレマンもリュート二重奏を書いており(編曲かもしれませんが)また彼の書いたおびただしい数のカンタータにはマンドーラと総称されるリュート系の楽器を通奏低音に使っていることが知られています。さすが12代目、よくリュートのことをご存じです。
テーレマン先生はハンブルクとリュートは昔から縁が深い、ぜひ日本でもデータを取ってほしいということで5台程(というか、最新型は超軽量極薄なので、10枚って感じです)送るとおっしゃって頂きました。到着が楽しみです。もし今度のリサイタルに間に合えば私もぜひ使ってみたいと考えています。なんせオールバッハプログラムでてこずっていますので。(笑)こうなったらそのうちオールテレマンプログラムも考えないといけませんですね。