リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

桑名六華苑春のミニコンサート

2017年05月26日 11時25分27秒 | 音楽系
毎年恒例の六華苑ミニコンサートシリーズ、春の部が終了致しました。今回は、ヴァイオリンの廣田雅史さん、チェロの波多和馬さんをお迎えして、17世紀後半から18世紀前半のイタリアとドイツの音楽を演奏しました。

昨年の春はとてもいい気候でしたが、今年は暑い日がつづいていたので少々心配していました。天気予報では昼からとても暑くなるとのことでしたが、幸いにも昼過ぎから薄雲がかかってきましたので、むしろ少し涼しいくらいでした。

ヴァイオリンとチェロとリュートはとてもバランスのいい組み合わせで、いろいろな曲が演奏できます。今回はヴァイオリンのソロ+通奏低音(チェロ、リュート)、チェロ+通奏低音(リュート)、そしてそれぞれの楽器による無伴奏のソロでもってプログラムを構成してみました。プログラムは次の通りです。

ペツォールト作曲メヌエット
バッハ作曲カンタータ140番よりコラーレ
フォンタナ作曲ソナタ第3番
ヴィヴァルディ作曲チェロソナタト短調よりラルゴとアレグロ
ザンボーニ作曲チャッコーナ
バッハ作曲無伴奏チェロ組曲第1番よりプレリュード
バツツァー作曲プレリュードト長調
マルチェッロ作曲ソナタ第12番よりチャッコーナ

コンサートには、いつも来て下さる常連の方からたまたま立ち寄った方も含め沢山の方にお越し頂きました。会場に用意した50脚の椅子では足りず、立ち見の方もでるくらいの盛況でした。地域のケーブルテレビも入っていただきました。放送は6月の始め頃とのことでした。

アンコールにステルツェル作曲のアリアを演奏しました。

ペツォールトとシュテルツェルの曲はかつてはバッハの作品と認識されていた曲です。最近、といってももう結構前ですが、研究が進み曲の「正体」が明らかになったものですが、この2曲とても人気がありますね。わかりやすさという点ではバッハを代表する曲であったのかも知れませんが、残念ながら彼の作品ではありませんでした。今回はそんな残念だけど親しみやすい曲で始め、そして最後を締めくくりました。

次回秋のコンサートは10月8日15時からです。