昨日のエントリーでリサイタルで演奏予定の曲のうち出典が分からない曲があるというお話をしました。
その楽譜はA4のコピーだけ持っていて、そこには出典も何もかかれていないのです。私が楽譜(当時のもの。いわゆる第一次資料)を使う時は必ず現在所蔵されている図書館なり博物館を確認します。筆写する場合はその情報は必ず書きます。それが紙ペラ1枚のみで何の情報も書かれていません。
自分が持っている楽譜に近い筆跡がないか当てずっぽうで Tree Edition から出版された Goess Manuscript のうちの一冊を見てみましたら、大当たり!という筆跡がありました。でもよく見てみると、γとかdの書き方が異なります。そこで他の Goess Manuscript (Goess 1)を見てみましたら、一番最初にありました。私がコピーで持っているその元です。
このコピーをどうして持っていたかはよく分かりませんが、Tree Edition が Goess Manuscript を出版する際のDMで送ってくれた中にこのコピーが見本で入っていて、それがたまたまト短調だったので時々演奏するデュフォーのブランクロシェのトンボーとかジグ(両曲ともト短調です)と一緒にひいたらいいということで取って置いたのだと思います。
Goess 1 には数曲ト短調のプレリュードがありましたので、コピーで持っている曲よりもいいのはないかと見てみましたら、いいのがありましたので、そっちの方を演奏することにしました。出典がはっきり分かってすっきりしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます