リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

リサイタルの曲目(2)

2025年03月04日 14時30分01秒 | 音楽系

リサイタルの前半はフランスの曲から始まります。

まずデュフォーのト短調の小品から、プレリュード、ブランクロシェのトンボー、ジグを予定しています。デュフォーはどうもはっきりしな人物で、名前の綴りもDu faut, Du faux, dufaux, Dufayなどとまちまちです。セズネ写本から選んだブランクロシェのトンボーにはdufaux とあります。

ジグはベルリンの MS 40149 P42-43にあるジグです。  とても軽快ないい感じの曲ですが何か所か和音的に続かない感じがする箇所があって、修正して弾くかそのまま弾くか迷っているところです。大昔に何度かコンサートで弾いたことがあった曲で、演奏効果も高いのに最近ではなぜか取り上げていないので今回演奏することにしました。

で、問題はプレリュードです。いきなりブランクロシェのトンボーよりプレリュード的な短い曲を冒頭に弾いた方がいいだろうということでこの曲にしたのですが、実はこの曲の楽譜がどういう経緯で手に入れたかがはっきり覚えていないのです。手書き譜のコピーを一枚持っているだけなのですが、出典が書いてありません。当時のプレリュードにしてはリズムサインが細かすぎるし、そのリズムサインも妙な位置についていて自由さが全く感じられません。

なんかこの曲の楽譜はどうも現代の人が書いたような感じがしています。リズムサインをすべて消して自分の解釈で弾くか、別の曲を探してくるか迷っているところです。そもそもそんな曲を選ぶなと言われそうですが。

リサイタルの冒頭は短めの曲を弾くことにしていますので(遅れて聴きにいらっしゃる方のためです)、もっといいのがあれば入れ歌えようかなとも思っています。


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