リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

トニー

2005年03月12日 03時21分05秒 | 日記
今日のトニー、厳しかったなぁ。エルナンのレッスンに伴奏したんですけど、曲を歌い終えるや、
「がっかりしたよ。キミの半年前に持っていたものはどこへいったんだい?音楽がすなおに出ていない。音程もフラット気味でよくない・・・」
で始まって、厳しいことばの連続。今までトニーのレッスンは自分のソロのレッスンも含めて2、30回は受けていますが、こんなに厳しい調子なのははじめて。で、冒頭の部分を2,3回弾いてあとは、また厳しいおことば。結局、「今日はこれでレッスンを終わりにします」といって予定よりかなり早くレッスンが終わってしまいました。
私は予定時間の5分くらい前に行って、トニーといろいろ話していたんですけど、そのときはすごくご機嫌だったんですけどね。
9月パートナーのエヴリンが日本に行ってつのださんたちと録音する話、今週末からはフロリダの大学で講義があって暖かいところでいいという話、Robert Lucas Pearsallというイギリス生まれのスイス人作曲家の作品を初録音した話など、いつになくご機嫌に話をしていました。
エルナンは10分くらい遅れて来たんですけど、それと関係があるかな?まぁ、それはないでしょうね。だってトニーも遅刻するときがあるから。(笑)
終わって、エルナンが出て行ってから、私が、
「今日は厳しいですね。練習の時に気がついたことは言ってるんですけどね」
というと、
「うーむ」
だけでした。
帰りがけに、
「トニー、PearsallのCDのジャケット、写真撮らせてくれません?CD情報を知りたいので」
というと
「ああ、ジョウジ、このCDはキミにあげるよ」
ということで、もらっちゃいました。(笑)

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3 コメント

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ルーリーのPersall !! (moto)
2005-03-16 05:09:11
はじめまして、motoといいます。最近、このブログサイトに立ち寄り始めたのですが、楽しく読ませてもらってます。



基本的には合唱系作品の古楽ファン(特にルネサンスもの)ですが、ルネサンス音楽にインスピレーションを得ている知られざる19世紀の作曲家Pearsallに大変興味を持っています。



とある合唱ワークショップでLight of my soulという曲を歌って以来、少しずつ彼のこと調べたり、楽譜を集めています。ルーリーが、彼の作品を指揮しているCDがあるのを知って、以前アマゾンに注文したのですが、結局届かなくて。



ということで、今日の日記に件のルーリーご本人から、CDもらったという話があって、思わずコメントしてしまいました。CD聞いての感想とか、またお書きください。
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re: (中川祥治)
2005-03-16 06:33:56
Pearsallという人は全然知らなくて、去年のルーリークラスの修了コンサートで初めて知りました。8声のポリフォニーの曲をそのコンサートの一番最後に演奏したんですが、ものすごく豊饒なサウンドに感動した覚えがあります。CDの曲はルネサンス時代のポリフォニーに満ちあふれていて、これが19世紀に作られたとは信じられない感じです。でも時折「新しい」響きがあったりして少し時代を感じさせるときもあります。このCDはスイスの放送局とバーゼル・スコラ・カントルムの共同制作で、スイス企業のミグロなどがスポンサーになっています。
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お返事ありがとうございます (moto)
2005-03-18 02:48:15
お返事&CDのコメントありがとうございました。



Pearsallの曲は、だいぶ昔(LP時代)にヒリアード・アンサンブルがSinging Clubというアルパムに"There is a paradise on earth"という曲を録音していて、それが最近日本盤CDとして復刻されたので、知る人ぞ知るという感じでしょうか。ほんとうに、あの豊かなハーモニーを聴くと幸せになれるんですよね。



バーゼルでルーリーがPearsallを録音したというのを知って、どういうつながりか判らなかったのですが、中川さんのおかげで判明しました。
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