リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

バッハのリュート組曲タブ化メモ

2009年03月09日 14時01分56秒 | 音楽系
今年のはじめにバッハのリュートのための組曲BWV995のタブラチュアを作りました。この曲はもう30年くらい前に、バッハの時代に作られたタブラチュアをもとに自筆譜を参考にしてタブラチュアを作り、それで何回か演奏した記憶があります。この曲を今年のリサイタル(2009年11月14日です)で弾くことにしたので、バッハの自筆譜から新たにタブラチュアを作ろうと決めました。

30年前に作ったタブラチュアは、確かギースベルトのリュート教則本に載っていたものをそのまま土台として使い、自筆譜をちらちらと見ながら、主に自筆譜に合わせて、音を書き加えたり修正したりしていったものです。まぁ、少し横着というか手抜きをして全体を書き直すことはしなかったわけです。

今回改めて見直してみると、自分でいうのもナンですが、案外きちんと正確にオリジナルの音に修正されていました。バッハの時代に作られたタブラチュアは、バッハの自筆譜と比べると、かなりのバスがオクターブ下げられていたり、タイがはずされていたり、さらには音が間違っていたりと、バッハの自筆譜の有り様からはかなりはずれていると言わざるを得ません。

現代の奏者がそのタブラチュアをそのまま演奏するというのもひとつのスタンスですが、当時のタブラチュア制作者と同じ立場で、バッハの自筆譜に向き合い自分の考えをいっぱい盛り込んだタブを作ってみようというのが私のスタンスです。そして今回は手抜きをしないで、完全自分版を作ることにしました。

ボンボン

2009年03月04日 13時49分16秒 | 日々のこと
鳩山総務大臣がまた日本郵政にかみついてます。西川社長もまた来たか、と思っているかもしれません。

今回の東京中央郵便局の建物は、改築の完成予想図から見ると、それなりに古い建物を保存するという意図はあるように見受けられます。もう高層化の工事は始まっていていまさら白紙に戻すのは不可能な感じです。

少し前のかんぽの宿の件でもそうですが、この大臣どうも目立つパフォーマンスがお好きなようです。自分が権力がある立場にいるので、それを振り回して下々のものが迷惑を被る、という構図です。

かんぽの宿に関しては、確かにむちゃくちゃ安い値段で売ることになっていたわけですが、でも少し待って買い手が現れず、やむなく更に安い値段で売却せざるを得なくなるという可能性もあるのでは。

この大臣の言動はどうもボンボンのええかっこしいに見えてしまいますねぇ。(笑)そう思ってしまう一番の原因は、もう10年以上前に遡りますが、このお方が文部大臣だったころのことです。

当時の鳩山文部大臣は、これまたパフォーマンスが大好きそうな、近隣の某県知事と意気投合、学校でいわゆる業者テスト(特に入試に関する)を使ってはダメ、というお達しを文部省から出してしまったのです。

世間的には、うむもっともだ、もっともだと取られていたかもしれませんが、当時中学校の進路指導の現場にいた私は大変困惑しました。進路指導のための業者テストはいろいろ批判があるけど、一面だけを見て、ダメだというのは、現場を見ていない人のいい方で、それなりに必要な役を担っていました。

それにもし学校から進路関係の業者テスト全廃となると、塾が大規模なテストを実施して、進路指導の重要データが塾に移り、その結果、ただでさえ揺らぎがちな公立学校への信頼がますますゆらぎ、教育の軸足が塾に行ってしまうと懸念しました。大臣と某県知事はは塾の業界と結託しているのでは、とさえ思ったもんです。

このことは塾の方から見ると、大きなビジネスチャンスということになります。そして10何年か経った今、まさしく私が懸念した通りになっています。公立学校の弱体化は他にもいろいろ原因があるでしょうから、これだけが原因だとはいいませんが、ボンボン大臣のええかっこしいパフォーマンスがとんでもない悪影響を世の中に与えたというひとつの例だと私は見ています。

さて、この東京中央郵便局の問題、少し前のかんぽの宿の問題、どう展開してくのでしょう。選挙前のパフォーマンスのような感じがするこの大臣の言動、今回の東京中央郵便局問題では、日経新聞のコラムは批判的です。今後も目が離せません。

確定申告

2009年03月03日 20時58分15秒 | 日々のこと
今日は雨の中、税務署に確定申告に行って参りました。

ちょっとでも税金を取り戻さないといけませんから、ええ。この還付金と給付金で新しいコンピュータでも作ろうかしら。(笑)

税務署は以前中学校があった場所に建っています。実はそこの中学校の出身なので、今日は毎日歩いて通った道を歩いていきました。ほとんどの道は車で通ったり、歩いたりもしている道なので、別になんの変哲もない道ですが、中学校時代の通学路として通して歩いたのは、ひょっとして卒業以来なのかも知れません。

歩く速さで町並みを見ていると、中学校のときの景色とは随分変わっていました。学校の付近(今は税務署の付近ですが(笑))は特に感じが変わっていました。でも一軒だけ、学校のすぐ手前の角にあるお家は昔のままでした。この家を見ると昔のこのあたりの様子が目に浮かんできました。

確定申告の書類自体は家で書いてきましたので、提出だけです。あっという間に終了、税務署をあとにしました。

市内散策

2009年03月01日 17時15分38秒 | ローカルネタ
昨日は天気がよかったので、愚妻と市内を散歩です。

愚妻が、桑名には日本に4つある鉄道の線路ゲージのうち3つも桑名駅で見られるというのにたいそう驚いていたので、じゃ見に行きましょう、ということで出かけました。(笑)

ま、別に大したことはないですが、JRの狭軌、近鉄の広軌、そして三岐鉄道北勢線のナローゲージの線路が桑名駅に集まっています。桑名駅のすぐ手前の小さな踏切で、愚妻と鑑賞いたしました。


三岐北勢線の線路

天気がよかったので、そのまま戻るのはちょっとおしい、ということで、市内周遊をすることに。桑名市内は古い神社仏閣、名所旧跡など歴史を感じさせるものが旧市街に沢山残っているし、最近はそれなりに整備されているので、散歩には適しています。

八軒通りを東向いてぶらぶら歩いているうちに、諸戸邸の近くに来ました。この諸戸邸の東半分は桑名市に売却され、現在では六華苑として知られています。今年もこの六華苑でコンサートを何回かする予定です。ここでコンサートシリーズを始めてもう4年目です。今年は4回、4月、5月、10月、11月です。

その六華苑の西半分、いわゆる西諸戸の前の堀まで来ましたら、何人かの人が堀をのぞいています。何かと思って見ましたら、魚の大群。これは何なんでしょうね。こんな大量に魚がいるなんてウソみたい。異常発生ということなんでしょうが、なんか知らないところで環境に大きな異変が起きていることを感じさせ、気味が悪いです。