今年のはじめにバッハのリュートのための組曲BWV995のタブラチュアを作りました。この曲はもう30年くらい前に、バッハの時代に作られたタブラチュアをもとに自筆譜を参考にしてタブラチュアを作り、それで何回か演奏した記憶があります。この曲を今年のリサイタル(2009年11月14日です)で弾くことにしたので、バッハの自筆譜から新たにタブラチュアを作ろうと決めました。
30年前に作ったタブラチュアは、確かギースベルトのリュート教則本に載っていたものをそのまま土台として使い、自筆譜をちらちらと見ながら、主に自筆譜に合わせて、音を書き加えたり修正したりしていったものです。まぁ、少し横着というか手抜きをして全体を書き直すことはしなかったわけです。
今回改めて見直してみると、自分でいうのもナンですが、案外きちんと正確にオリジナルの音に修正されていました。バッハの時代に作られたタブラチュアは、バッハの自筆譜と比べると、かなりのバスがオクターブ下げられていたり、タイがはずされていたり、さらには音が間違っていたりと、バッハの自筆譜の有り様からはかなりはずれていると言わざるを得ません。
現代の奏者がそのタブラチュアをそのまま演奏するというのもひとつのスタンスですが、当時のタブラチュア制作者と同じ立場で、バッハの自筆譜に向き合い自分の考えをいっぱい盛り込んだタブを作ってみようというのが私のスタンスです。そして今回は手抜きをしないで、完全自分版を作ることにしました。
30年前に作ったタブラチュアは、確かギースベルトのリュート教則本に載っていたものをそのまま土台として使い、自筆譜をちらちらと見ながら、主に自筆譜に合わせて、音を書き加えたり修正したりしていったものです。まぁ、少し横着というか手抜きをして全体を書き直すことはしなかったわけです。
今回改めて見直してみると、自分でいうのもナンですが、案外きちんと正確にオリジナルの音に修正されていました。バッハの時代に作られたタブラチュアは、バッハの自筆譜と比べると、かなりのバスがオクターブ下げられていたり、タイがはずされていたり、さらには音が間違っていたりと、バッハの自筆譜の有り様からはかなりはずれていると言わざるを得ません。
現代の奏者がそのタブラチュアをそのまま演奏するというのもひとつのスタンスですが、当時のタブラチュア制作者と同じ立場で、バッハの自筆譜に向き合い自分の考えをいっぱい盛り込んだタブを作ってみようというのが私のスタンスです。そして今回は手抜きをしないで、完全自分版を作ることにしました。