大学は学生を育てるところで、4年間かけて基礎から専門までじっくりと学んでいきます。4年しかありませんから、専門と言ってもどこまで深く学べるかは本人次第。最初のスタートは同じような感じでも、卒業するときの到達度はかなり個人差あるんじゃないかなと思っています。
講義で学ぶことって「とっかかり」みたいなもので、それを足掛かりに自分で山を登っていくという感じなんですが、とっかかりがあるのとないのとでは大違いです。だから講義は基本と思って取り組んでもらいたい。しかし当然それだけでは不足ですし、聞いただけだったら、もしかしたらあっという間に忘れてしまうかもしれません。
だから後は自分で勉強してほしいのですが、その方法はいろいろあります。わたしは本で学ぶことに加え、実際に実践してる人とたくさん話してほしいなと思っています。実際に研究してる人、と言い換えてもいいです。それから、おもしろいなって思わないと何事も身につかないのですが、おもしろい段階までくるまでにそれなりに基礎練が必要だということも知っててほしいです。ピアノが弾けて楽しいってなるまえに、基礎練習本を何回もさらう必要があるように、大学で学ぶこともいきなり「おもしろい」ってなるのは割と浅いところでわかる平易な内容であって、もっと深いところでおもしろいってなるには基礎知識がそれなりに要るわけです。そこはやっぱり我慢して積み上げていかないといけないですね。
そういう努力は面倒だし、好きじゃないなって人もいると思うんですが、卒業後の人生を豊かにしたいなと思っているならば、この4年間は大事にしてほしいです。「簡単に楽しめること」だけで充実して生きていけるほど人生は簡単じゃないんで。だからちょっと先の目標を掲げつつ、目の前の課題にしっかり取り組む。その時に周りの人とペースが違ってもいいです。ひとりひとり先の目標が違うんだから、今取り組むべき課題もそれぞれなんですよね。だから人と比べたり同じことをしなきゃって思わなくていい。
それから、自分は「これ」だ!と思えるものがない人は、立ち止まって考えるんじゃなくてとにかく動き回る。これだ!と思えるものが見つかるまで動き回ってください。そしていろんな人と話す。その中できっと見つかります。これだってモノがすでにあるっていう人でも、異分野の人と話すと全然違うアイデアが生まれたりするので、動き回るのは吉。
もうすぐ大学は1年生を迎えます。4年間はあっという間なので、毎日を大事に、貪欲によくばりにいろんなことに手を出してください。コロナ禍で、できないこともありますが、だからといって全部できないわけではない。工夫が大事です。4年間でどこまで行けるか、自分と勝負をしてください。
ありがとうございました。励みになります♬
食産業学部は卒業生が宝です。
食の未来を担う若者たちです。
ご子息には、ぜひ後輩たちにも色々お話しいただければと思います。先輩の声は一番力になります!これからもどうぞよろしくお願いします。
大学ご入学おめでとうございます!
すばらしい春ですね。
充実した大学生活になりますようお祈りしています。本当に楽しみですね♪
長男も大学で学んだことを基礎に
仕事をさせてもらってます