寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

ちょっとおろそかになっていたことを修正

2018年05月31日 | 仕事・研究
最近、私はちょっと時間に余裕があります。たぶん締め切り仕事がやや軽めだからでしょう。
でも、じゃあのんびりしているのかというと全くそうではない。
これまでできなかったことをやるために、変わらずしゃかりきに毎日を送っています。

*学生の実験の指導
ここのところ忙しすぎて、指導が行き届かなかった。研究補助員さんに頼むことも多かった。でも、その頼りになる彼女が家庭の事情で退職されたので、4月からは全部自分でやるしかなくなったのだ。でもこれはこれでよかった。やはり実験室にいる時間が短すぎてはいけない。学生が突然聞きに来た時にすぐ飛んで行けるのはやはり大事なことだ。それに、ラボワークを先輩から教えてもらうというのは「伝言ゲーム」のように変化していくから時々修正をかけないと大変危険である。毎年代替わりするたびに気を付けてはいるが、今年は直に指導しているからかなり修正できた感がある。

*勉強
忙しすぎてインプットがままならず、オンライン講座も中断していた。5月から新しい講座を聞き始め、それがとてもおもしろい。英語は細く長く毎日欠かさずやってきたけど、最近は少し時間をかけている。本も読む。論文も読む。まあ当たり前のことだけど。

*新しいテーマ
やっとやっと新しいテーマに着手。実際にはまだ実験に至ってないけど、体制が整いつつある。新しい人的ネットワークの構築。これはすごい期待感がある。楽しみ。

とはいえ、また全部吹き飛ぶような忙しさも必ず来るから、「仕事の前倒し」を常に心がけていこうと思ってます。地道に地道に。
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震災への備え

2018年05月28日 | 震災・災害関連
新聞を読んでいたら、南海トラフに対する心構えとか備蓄とか、具体的なイメージを持ってやっていく必要があると書いてあったんですが、震災を経験していない人には具体的なイメージってなかなか難しいと思います。TVのニュースで見ている映像ではわかりませんもの。それに、わたしはちょっと危惧しているんですが、阪神淡路を経験している人が「このくらいは必要だろう」というのが通用しない場面が相当あるのではということが心配です。わたしが東日本大震災で備蓄や準備をしていたのは、阪神淡路の経験に基づいたものでした。でも実際はかなり異なりました。それでも阪神淡路を経験していたからこそ準備していたわけで、その点よかったとは思っているんですが、実のところ準備はまったく足りていませんでした。

わたしは、南海トラフの心配がある地域の人は、東日本の体験者にも話を聞いておいた方がいいと思います。被災と言っても地域によって程度はいろいろですから、いろんな人に直接聞くのがいいと思います。私の周りの人で、まったく被災していない人などいません。誰にでも語れることがあるはずです。震災はいつくるかわかりません。明日にのばさず、今日準備を始めた方がいいです。子どもが学校へ通っている世代の人は、とくにその時はどうするのかということを真剣に考えておくべきです。電気と携帯に頼りすぎるとまったくなにもできないかもしれません。電気がないときどうなるか、子どもと連絡が取れないとどうなるかということを本当に真剣に考えてみてほしいです。

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北里柴三郎

2018年05月21日 | レビュー
北里柴三郎(上)―雷と呼ばれた男 (中公文庫 や 32-2)
山崎光夫
中央公論新社


GW前に疲れる仕事をしていて、息抜きに図書館に行き、軽い本でも借りようかと思ったんですが、手に取ったのがこれ。
科学者の伝記もの、大好きなんです。自分にカツを入れるためにも非常に有効。

北里柴三郎は誰でも知ってる通り、明治の時代にドイツでコッホに師事し、細菌学者として多大な業績を残した人です。この本は明治の活気が伝わってきて、それだけでもやる気を促されるのですが、留学していく日本人がみんな「語学に長けている」ことが本当にすごいと思いました。この時代にドイツ語が堪能って、、、。今の時代に生きる私たちなら、ネイティブ並に英語がしゃべれないとおかしいんじゃないの?というくらいの気持ちになります。つまりそれだけ真剣みが足りないんですね>わたし 本気で反省しています。北里の学ぶ意欲と努力がすさまじいです。しかし政治的な苦労と言うのは昔も今も変わりませんね。よい仕事をしている、優秀だ、というだけで難なく道が開けるのではないんです。北里が福沢諭吉の大きな支援を受けていたということも印象的です。そういう人の存在があってこそ、伝染病研究所の設立がなったわけで、人のつながりというのは昔も今も大事なことだなと思いました。もちろん北里の才能を見込んでの支援だったのですから実力をもって達成したことに違いはありませんが、その力を埋もれさせず開花させるには一人ではやはりできないことなのですよね。
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研究会を主宰する

2018年05月09日 | 仕事・研究
来年の2月に小さな研究会を主宰することになって、いろーんなことで頭を悩ませています。
一番は、会場。うちの大学でやれれば一番いいんですが、不便すぎるのと時期が悪すぎてちょっとむずかしい。
2月中旬、雪の心配があるので、やはり仙台駅近くか、地下鉄沿線に限られます。
しかも予算が限られるので、とにかく安くとなると市民施設を利用して、、、となるのですが、あまり前もって予約できない&抽選。
もう必死になっていろいろ調べているところですが、全部はずれたらどーしよう(汗)。

とにかく下見だけは早い目に行っておこうっと。

2番目は懇親会会場。
せっかく仙台に来ていただくので、おいしい店でやりたい。
しかし人数がそれなりなので、これも確実に予約しておかなければならない。

やっぱり下見しなきゃな~。

今年はちょっとホントにこれからが勝負。
研究テーマを広げたので、やることが山積み。
もれのないようにリストをきちんと作って、日々つぶしていってますが、あとからあとから仕事の依頼が入ってくるし、タイムスケジュールの管理もけっこう長いスパンで考えてコントロールしなきゃならないので、1年物のカレンダーを目の前にはって、そこにがんがん書き込んでいます。残されている時間の感覚が明確になるので、この1年物カレンダーにはホント助かってます。がんばらねば、、、。



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天気回復、GW中なれど実験

2018年05月04日 | 大学でのひとこま
今日は、連休の真っ只中ですが、4年生からのリクエストで実験しています。
ちょっと前までは私のラボではあまり「休みの日」を意識しておらず、日曜日にゼミがあったり元日にサンプリングがあったりしました。平日は就活で学生がそろわないし、講義もあってまとまった実験ができないからです。しかし、研究室に入る前の3年生に「森本研は忙しすぎて休めない」と言われることが増え、世の「働き方改革の機運」もあって最近は意識して休日に実験を無理強いしないことにしていました。とはいえ、卒論の締め切り前はそんなこと言っておれず、学生自ら土日も実験するようになるんですが、問題は3年から4年に上がるころで、その時期は「実験を覚える時期」「勉強する時期」でもあるのに、休日休んでたらなかなか先へいけないということにはなってしまいます。

が、今年は学生自らGW中に教えてほしいと言ってきたので、嬉々として今日は免染をやっています。

働き方改革。
長時間働けばいいという考え方ではなく、生産性を上げて定時で帰るし休みは休む。しかし成果はきちんと出す。
というのはラボでも同じですが、そうはいっても最初の時期をゆるめに過ごすと、後で巻き返しはなかなか難しいんです。

無理強いはしないですが、時間をどう使うかということは、自分でよく考えてほしいと思います。
「成果」を出すというところ、自分のゴールはどうなっていくのか、1月末の卒論締切の頃の自分はどうなっているのかということへの想像も必要でしょう。

そんなわけで、今日せっかく覚えた技術は、時間をおかずに再度自分でやってみて、しっかり身につけてほしいです。でないと、休日返上でやったことの意味が薄れますからね。自分の進む先(未来)を考えながら、今日のこの今をどうするかということを考え続ける1年にしてほしいですね。
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過去の同じ時期の記録を見直す

2018年05月02日 | その他もろもろ
今年のGWは忙しさがずいぶんましなので、何が違うんだろうと過去の手帳を開いてみました。一番大きいのは、論文や原稿を書いている最中か否かということのようです。今年はたまたま1-2月に論文作成のピークがあって、現在は待ちの状況。締め切りのない原稿を暇暇に書いていますが、それはまったくプレッシャーなしに書いているものですから、あまり苦になりません。また、例年だいたいこの時期に大変な思いをして書いている研究費の申請書も、GW前に自分の責任部分はだいたい書いてしまい、関係者に送付してこれまた待ちの状況であるということも今の余裕につながってると思います。

連休を人並みに休んだり、出かけたりしたいと長い間思いながらできずにいましたが、今年はほんとにそんなことも可能な一週間になりました。ポイントはやはり「仕事の前倒し」ですね。あとはスタートダッシュ。申請書などは書き始めはつらいけど、とにかく空白を埋めるまでは休まず必死にやって、あとは文章を寝かせたりじっくりと精度を上げていくというスタイルにすると、締め切り直前に慌てないで済みます。精度が100%に行かない間に締め切りが来ても、それに近いところまでは行ってるわけですから、逆に締め切りがそれ以上の修正のエンドポイントになって、出してしまって終わりにできます。

あと、例年GWは来客が多いんでしたが、今年はそれもなかったので、余計に余裕ができました。わたしは自宅に人を招いていろいろ料理を作るのが好きですが、とはいえ、おもてなしをするとなれば買い物から掃除から時間がかかることではあるわけで、それがないのもまたいいなと思いましたよ、今年は。

ところで、過去の手帳というのは本当に役に立ちます。今週はそんなわけでつかの間ほっとしてるわけですが、この後どうなってるのかというのが手帳を見れば一目瞭然です。それに備えた動きをしておくということも、GWの賢い使い方。とりあえず連休明けに全力スタートできるよう、To Doを書き出して整理し、研究室の環境を整え(要は片付けです)、備えたいと思っています。



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研究費の申請書~これは絶対不採択

2018年05月01日 | 仕事・研究
ある研究助成を申請しようと準備中、、というのを昨日書きましたが、できあがったのでコピーを取って、ついでに以前同じ助成金に応募したときのコピーが残ってたのでそれと見比べてみました。13年くらい前の書類です。

が、我ながら「これは不採択でしょう!」という申請書で驚きました。自分では毎年毎年いろんな申請書を書いていて、採択もされており、その結果、ほかの方の申請書の事前チェックもお手伝いしていて、「それなりに書ける」つもりでいたんですね。でもこんな申請書を書いていたとは!とびっくりです。

その申請書のダメなところは

1、スペースを埋めてない
文章量が足りないんだったら、予備試験の図をいれるとかポンチ絵を入れるとか、とにかく何でもいれないといけないのに、空白の割合が多すぎる。

2、スペースをオーバーしている
半面、書きたいところはスペースに収まらず、「別紙参照」とか言って別紙をつけている。別紙を足していいということは要領に書いてある、だけど、その前にほかの空白をなんとかしてからでしょう。

3、海外渡航を予定に入れている
国際調査ならいいけれど、普通の実験系の申請で、国内でできないからというのはそもそもテーマ設定が適切とは思えない。

4、重要度がまったくアピールできていない
基礎研究だからすぐに役に立つものではないだけに、やはり「実施する意義」を十分にアピールしないと優先順位は下がってしまう。

まあこんなところでしょうか。
今度なにか機会があったらわたしの「不採択申請書」と「採択申請書」の比較検討っていうのをお見せして研究助成の申請書はどう書くべきか?というお話をしたいくらいです、、、。

それにしても、赴任したばかりで実験器具もまったくなくて、途方に暮れていた自分が思い出されます。この申請も、なんとか研究費を得て研究を継続していきたいという一心で書いたのを覚えています。しかしそういう意図であれば、スタートアップ的な助成がよかったんだろうと思います。残念ながら当時はありませんでしたが、、、。

注)今回申請する申請書も採択になるかどうかはまったくわかりませんのであしからず。研究助成は書いて書いて出しまくり、当たればラッキーというようなものです。採択率は非常に低いので、あとは数を打つしかありません。書かなきゃ絶対に研究費は得られませんから。




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