2年生の講義で「動物生理学」を教えてます。生理学とはいいますが、一部形態学も含まれます。この科目は基礎科目なので、覚えることがたくさんあります。私が学生時代も、とにかくまず覚えるというところからスタートしたのですが、今年からもう少し「考えて理解し説明できる」ということを重視しようと思って、やり方を変えました。
講義の最後に振り返りのクイズをやります。
その中で、「今日の講義テーマの中であなたが不思議だな~どうしてだろう」と思ったことは何ですか、という設問を一つ置いています。学生はあまり深く考えずに「どうして○○は△△なんだろう?」とか書いてきます。
それを翌週までに調べてきて、小テストとして解答してもらいます。
今日はこの講義の3回目。「自分の疑問に自分で答える」という答案を初めて回収しました。見て驚きましたが、さぼった人はいないようです。つまり、みんなちゃんと調べてきましたね。答えが見つからない疑問を挙げた人もいるので、必ずしも「□□だからです」と答えられた人ばかりじゃありませんが、それぞれ自分なりの答えを書いていました。
この「設問を自分で立てて自分で答える」は毎回やるつもりです。自分で立てた問いだからこそ調べようという気になるんじゃないかなと思いますし、これまでの知識詰め込みよりずっと今後の役に立ちそうだなと思います。ただ基礎知識なしに情報に当たると何が正しくて何が間違っているのかも判断できませんから、基礎は必要だと思います。疑問の答えを探す中で、基礎知識を覚えていけるといいなと思っています。