寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

もう後回しにしない。

2015年07月31日 | 仕事・研究
7月の怒涛のイベントが終わったので、ここで一度きちんと仕切り直しをしよう、と考えました。日々の中で思いついたことをいろいろ書き付けるノートを開いて見たら、前から「これをやりたい」と考えてるのに全然できてないこと、がいろいろありました。そこで、ひとつずつゆっくり取り組もう、ではなくて、さっそくどんどんやる、ということにし、新しいことを複数並行してやり始めたらけっこうチャレンジングで、ここのところ毎朝かなりきつい感じで始まります。なんでこんなに自分にプレッシャーかけるんかなと思いますが、後回しにしたらあかん!という何か強い力が働いて、タイトにやっています。

具体的な話はもう少ししたら書こうと思いますが、長年「やりたい」と思ってやらずにいる、というのが自分には相当重荷だったので、どんなに忙しくても大変でもしばらくがんばってみます。数年前の自分の手帳を見たら、ちょっと信じられないくらいの活動量で、(こういうこと言うと諸先輩方に叱られるんですが)年齢にしたがってパフォーマンスが落ちてきているのがはっきりわかります。だからこれ以上後回しにしたらできなくなる、という気がします。やりたいこと優先で、とかいうとまた違う方面から叱られそうですが、自分の命を何に使うかということを、しっかり考えていかないといけないと思っています。
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りぶらぶあにまるず

2015年07月26日 | 仕事・研究
帰ってきて1週間たってやっといろいろ片付いたので神戸の話。

ドイツから必死で帰ってきたのは、7月19日-20日に神戸で開催された

Live Love Animals ICAC KOBE 2015
~阪神淡路大震災の経験を、人と動物の幸せな未来へ~
第4回神戸全ての生き物のケアを考える国際会議2015

に参加するためでした。この会議、タイトルが長くてどう言っていいのか最後までわかりませんでしたし、議論される内容が多岐にわたっていて全体像がよくわからずに出席したのですが、なんとか無事に基調シンポジウムを終えることができました。一緒に話す演者が同志社大の神学部教授小原先生、長崎大医師薬学総合研究科教授の篠原先生、ということで、どのようにまとめられるのか、本当に謎でしたが、座長の京大名誉教授・同志社大生命倫理ガバナンス研究センター長位田先生が素晴らしくまとめてくださり、大変有意義な会でした。各先生のお話も大変勉強になりました。

小原先生の「公共性(つまり私たち=We、と呼べる範囲)は人々の意識や、制度改革によって広げられる」という話。
篠原先生の母性愛・父性愛・祖母愛・思春期前後の男の子の母親に対する愛、における神経基盤という話。

おもしろかったですねえ。
特に篠原先生が紹介された「離婚因子」(とは言わないんでしょうが)。イクメンになれない(子供を見ても脳が活性化されない)男性に存在する変異。
ちゃんとメモ取れなかったので正確じゃないですが、男性の半分はその変異をもっているし、たぶんヒトが生きていくのにどちらの生き方も戦略上必要とされたので淘汰されていないのでしょうというのがおもしろかったです。母性愛もね、一律じゃなくて、子どもの笑顔を見ると右脳が活性化するお母さんが多い中、全然しないお母さんもいるし、父親と同じように左脳が活性化するお母さんもいる。母親だから自動的に母性愛が備わるわけじゃない。詳しくはたぶん篠原先生のWEBサイトにある(はず)。

わたしは翌日がオープンキャンパスだったのでとんぼ返りだったのですが、午後のセッションで同行避難の話が大変参考になりましたし、翌日のセッションも大入り満員だったそうです。今度はぜひ全日参加したいものです。とにかく異分野の専門家が集まるということがとても大事で、これからの社会は総合力でいろいろな問題を解決していかなくてはなりません。
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旅の中で読んだ本

2015年07月23日 | レビュー
99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る
岩佐大輝
ダイヤモンド社


ドイツから帰ったらICAC KOBEで講演することになっていました。
震災の話を含めるので、参考になるかもと震災関係の本を2冊持っていきました。岩佐さんのことはよく知っていました。東北未来塾でうちの学生もお世話になっています。しかし改めてやはりすごい人だなと思いました。問題を分析する力、それを解決する力、そして未来を信じる力。しかもすごいスピード感があります。なかなか凡人には到達しえないところです。でもこのように推進力の強い人の考え方を知るのは、自分の考え方を見直すよいきっかけになると思います。

奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書)
中原一歩
朝日新聞出版


震災後の大混乱の中で、さまざまな立場の人がうまく協力して支援の輪を広げて成果を挙げたという、石巻の記録。今後に生かせる石巻モデルとして紹介されています。いろんな人が一斉に走り出す中で、なぜ組織をきちんと組み立てて連携し、成果を挙げることができたのか?ここに書かれている事例はきっと後世に役に立つだろうと思います。
しかし一方で、この本を読んで感じたのは、震災の後の活動で、こういうことが大変だった、こういうことで困ったという体験が私にもあって同じことが書かれているんですが、これってやっぱり体験しないとわからないもんだよなということです。たぶんこの本を読んでいても、同じ状況になるまでわからないんじゃないかなあという気もする。震災後ずいぶん経ってからある人(関西以西在住)に「ガスなくてお風呂何週間も入ってないんですよね」と言ったら「え?だってお風呂屋さんとかに行くんでしょ?」と言われ、「ガソリンないし歩いて行ける距離にお風呂屋なんかないからねえ」と言ったら「まさか!」と絶句されましたが、でもそんなのこちらにしてみれば当たり前。それに、お風呂なんて入れなくてもどうってことないんですよね。それより問題は排泄物の処理、それもこの本に書かれていますが、排泄物の問題を解決しなければ、ボランティアの受け入れなんかできない。当時わたしが一番「これが解決だったんだ!」と思ったのは汲み取り式トイレ。震災の時、これほど力強いものがあるでしょうか。それはこの本には書いてありませんでしたけども。ですから、アナログなものは残しておくべきです。黒電話もそう。電気につながなくても使えるストーブもそう。電気がなくても生活できる手段を残しておけば、安心なんですよ。


ドラゴン桜公式副読本 16歳の教科書~なぜ学び、なにを学ぶのか~
クリエーター情報なし
講談社


最後は震災の本じゃないです。
ドラゴン桜副読本。大学の図書館にありました。
海外に行くときは軽い本じゃないといけないので、大きさ的にちょうどいいやという理由で手に取りましたが、面白かったです。ドラマのドラゴン桜も面白かったですしね。高濱正伸氏の「今の社会、あるいは教育現場で、いちばん足りないのは『世の中って甘くないんだぞ』という強いメッセージだと思うんです。」(p98)に共感しました。だから講義もゼミも、今後も厳しくやっていきたいと思います。学生は今のステージいる限り今の発想しかありませんが、次のステージに進めば、かならず考え方も変わる。一人ひとり十分な能力を持っているのだから、それを生かさないともったいないですからね。

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オープンキャンパスにご来場ありがとうございました。

2015年07月20日 | 大学でのひとこま
本日、宮城大学食産業学部のオープンキャンパスでした。大勢のご参加ありがとうございました。遠くからもたくさん来ていただけて、感謝です。

入試相談・学生生活相談


ビブリオバトル




屋内で撮ったから暗くてすいません。
ビブリオバトルの1年生、皆すごく立派に発表できました!
優勝は阿川佐和子さんの「残るは食欲」を紹介したフードビジネス学科の三瓶さんでした。
司会や集計を担当してくれた2年生もしっかりやってくれました。

残るは食欲 (新潮文庫)
阿川佐和子
新潮社
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ベルリン覚書

2015年07月19日 | 旅の話
*クレジットカード不可のところが多い。現金必須。

*バス地下鉄とも共通券で非常に使いやすい上にチケットを見せなくても乗れる。ただし時々検札があるとのこと。駅やバスで最初に乗るときに刻印しないとそれも×。見つかると問答無用で60ユーロ徴収とのこと(現金払)。券売機がないところでは、バスに乗車した時に「シングルチケット」とか「ワンデイチケット」とか言って買えばよい。この場合、乗った時間が印刷されて出てくるので、刻印の必要はなし。乗車は前方から、降車は中央から。チケットさえ持っていれば、荷物が多い時は降車側から乗ってOK.

*比較的安全な街だけど、スリは多い。ズボンのポケットとか背中にしょうリュックのポケットに貴重品を入れるのは絶対にダメ。

*一番大きくて有名なデパートKaDeWeにはアジアからのお客さんが大量に押し寄せており、その中を分け入って店員さんに接客してもらうのはかなり困難。買い物は別のデパートの方がいいかも、、、。ただしテディベアのぬいぐるみを買いたいに人はKaDeWeがおすすめ。

*バスが頻繁に来るので、とっても便利。バスの路線図を手に入れ、乗り方を会得すればどこでも行ける!空港まで路線バスなら2.70ユーロで済む。

*ビールも水も1ユーロほどなのに、その容器のデポジットに25セント取られるので、ぜひ捨てずにリサイクルへ。スーパーに持って行くだけでOK.回収機があり、機械が計算してくれたレシートをレジに持って行く。

一番重要だなーと思ったのは、

ベルリンのように歴史上非常に重要な位置づけの街に行くときには、やはり事前学習が必須。たんなる観光の街ではない。
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もう帰ってきました。

2015年07月18日 | 仕事・研究
学会3日目は樹状細胞の話と腸内細菌の話。私昔から小腸と大腸でなぜ免疫系がこんなに違うのか、とか大腸がある生理活性物質のリソースになってるんじゃないか、とかつらつら考えててでも詰め切れなかったんですが、そういう話が今どんどん出てきています。帰ったらちょっといろいろ勉強すべきことがあります。

さて3日目昼休みは会場そばのティーアガルテンに行ってきました。ベルリン天使の詩、でおなじみの戦勝記念塔があります。



ティーアガルテンは公園というより森。王家の狩猟場だったとか。




歩くのに最高に気持ちのいい場所でした!!

さらにカイザー・ヴィルヘルム記念教会。
1943年に爆撃されて破壊されたのですがそれをそのまま残して保存してあります。



その隣に新教会が建てられており、ステンドグラスが見事でした。


最終日はやっと自分のポスターを貼り皆さんに見ていただきました。以上で私のベルリン旅行も終わり。路線バスをきちんと乗り継いで無事に帰路につきました。ベルリンの空港は小さくて、わからないんじゃないかと心配していたTax refundはすぐ見つかったけど、自分のゲートのターミナルがつかめず(アリタリアなのにエアベルリンが代わりに飛ぶという形だったので余計に見つからず)ちょっと右往左往したということと、ターミナルに飲食できるところがほとんどなく、うっかりゲートにはいっちゃったので最後に食事ができなかったというのがやや残念でした。当然ながらTax Freeの売り場も申し訳程度です。今回時間の関係でローマ経由で帰りましたが、なんとなくいったんイタリアに行ってまだドイツ上空を飛ぶので時間の無駄じゃ?という気がしたり。それでも一応イタリアを経由したのでローマ♪と気分は上がりましたが、、、。

で、もう帰国して神戸にやってきました。
明日はICAC KOBE2015でしゃべります。招待講演でせっかくレセプションにご招待されたんですが、翌日がうちの大学のオープンキャンパスなので、残念ですけど夕方には仙台に帰ります。ばたばたしすぎだなあ。

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絵画館とマタイ教会

2015年07月16日 | 仕事・研究
学会二日目はTregとIBDの話。
どちらも勉強になりました。知らなくてちょっとショックなことも、、、。まあそのために学会に来てるんですから。でも私の研究分野にすごく影響あることで残念な結果を知ったので帰ったらきちんと調べないといけない、、、。

さて学会はコーヒーブレイクにもポスターセッションにもフード・飲み物が出てかなり快適。とくにポスターセッションで配られたワインがおいしかった。ビールもいただきました。

ポスターでは離乳前に抗生剤を投与してその後普通に育てたマウスのIgAが下がってるという内容のポスターをながめていたら、発表者がすごく詳しく説明してくれました。もう一つ、短鎖脂肪酸の話を聞こうと思って行ったら、そこでは一人の人がずうっと話し込んでいて、割り込めず。ポスターセッションの時はちょっと周りも見ながら話してほしいな~。ポスターに近づくこともできず。日本の人の発表ポスターも見に行きましたが、そこは発表者がおらず。うーむ。

という中で昼休みに絵画館へ行ってきました。





あとはホテルの近くにある19世紀に建てられたというマタイ教会。



2日目はこんな感じでした。
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ICMI2015ベルリンに来ています。

2015年07月15日 | 仕事・研究
日曜日に羽田に宿泊し、翌朝7時半のエールフランスでパリ経由ベルリンという旅程で出発しました。ベルリンはドイツの首都なのに、日本からの直行便が飛んでいません。学会は14日からですが、前日あまり遅くない時間に到着したいと思ったので、この経路になりました。羽田からの飛行機が1時間半遅れ、結局9時の出発となり、空港にせっかく前泊したのに結局ずいぶん空港で時間まちをしたのですが、飛行機は快適、機内食もおいしく、パリの乗り換えも空港内でラデュレのマカロンが買えたりして、エールフランスはよい選択でした。羽田からの出発は送れましたが、乗り換えのベルリン行きには問題なく乗り換えできました。ドゴール空港は広いので、シャトルに乗ったりして移動はそれなりにかかりますが、同じ航空会社同士の接続ですから、もしもっと遅れてもなんとかなったとは思います。

ベルリンは、空港からホテルまでの移動がちょっとやっかいです。
普通の空港だと町中までのは空港リムジンバスみたいなのがあると思うんですが、いきなり路線バスで移動します。降りる場所がよくわからないのにそれは難易度が高いな、タクシーにしようかと思っていたところ、日本人の個人ガイドさんで空港からホテルまでアシストしてくれ、同時にバスや地下鉄の乗り方指南もしてくれるという方をネットで見つけたので事前に頼みました。費用はタクシー利用するよりちょっと余分にかかりますが、その土地に住んでいる人と話せればガイドブックではわからない生の情報が得られると思ってお願いしました。これは大変良かったです。自分一人ではいきなりあのバスにはやっぱり乗れなかった(乗り継ぎもあり)と思います。ホテルにチェックイン後、近くのモールまで案内していただき、さっそくスーパーでヨーグルトや果物を購入。ホテルにショップがなかったので、本当に助かりました。

さて学会初日は夕方から基調講演が始まるため、それまで時間がありました。
そこで上記のガイドさんに半日ガイドをお願いし、ブランデンブルグ門、国会議事堂、壁、雑貨屋さんなどのショップめぐり、に連れて行ってもらいました。雨だったので画像はイマイチですが、、、。

【ブランデンブルグ門】



【ベルリンの壁・記憶の場所】



【クロイツベルグのマルハイネケ・マルクトハレ(屋内型市場)】



ブランデンブルグ門はホテルから歩いて10分ほど。
途中に素晴らしい緑したたる公園(Tiergarten)があって、これは学会期間中時間があったら散策に行こうと思っています。

壁の記録センターで見た映像が非常によかったです。
やはりベルリンに来たら壁のことはぜひ知りたいですね。

6時間ほどこうしてベルリンの町を縦横無尽に歩き回った後、3時過ぎにホテルにもどり、本当は絵画館に行く予定でしたが、絵画館はホテルの隣なのでいつでも行けると思い、部屋に荷物を置いて再度バスで出かけました。目的はリモワのトランクです。わたしの海外旅行用トランクはリモワの一番大きいサイズ。以前アメリカに2週間~1か月程度よく出張していたのでこのサイズを買ったんですが、その後荷物の重量制限が20キロにになり、このサイズではつめこむと簡単に超えてしまうのと、どうせなら機内持ち込みサイズのトランクもリモワがほしいと思っていたので、ドイツに来た機会にぜひ買いたいと思っていました。それでバスでベルリンの老舗デパートKaDeWeへ。でもわたしのほしい色・サイズがありませんでした。ガイドさんにもうひとつデパートを聞いていたので、歩いてそちらへ移動。KARSTADTというところへ行ってみました。こちらの方が品ぞろえは断然よく、ほしかったサイズ・色のトランクがすぐ見つかったので速攻で購入、そしてバスでもどったら、ちょうど基調講演の時間にばっちりでした。

基調講演は日本の理研でお仕事されてるDr. Fafarasanで、腸内環境と免疫系の話。わたしのやってるところに関係する部分があり、ちょっと新しいアイデアがうかんだのでノートに書き込み、その後はオープニングレセプション。ドイツらしくビールにワインで大変楽しい会でした。

これで一日目おわり。
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進捗

2015年07月09日 | 仕事・研究
ポスターできあがりました。
印刷しました。
でもポスターホルダーに入れてから「これ持ってくの面倒だなー」と思い始め。
前回のイタリアでは学会のサービスで現地印刷を頼んだのですが、今回の学会ではそのサービスはなく。
そこで今日になって「クロスロール」を発注してしまいました!明日納品してくれるというので。
初「布」ポスターに挑戦です。布だと折りたたんでトランクに入れられますからね。
ずいぶん以前にも一度布にしようかなあと思ったんですが、そのころは見本を見たらけっこうぼやぼやで、「やっぱり紙の方がいいな~」と思って使わずじまいでした。さて今回はどうでしょう。

それから、神戸の国際会議のスライドの英語化というのも完成。たぶんこちらはドイツにいる間にまだ修正はするけれど、日英両方ともとりあえずの形にはなったので、よかったです。ほんとに間に合うのかどうか、胃が痛い毎日でしたが、何とかぎりぎり。内容はこれでいいのか?という気はしますけれども(聴衆のバックグラウンドがまったくわからない)、明日はけっこう予定が詰まっているので、今日のうちに完成できれやれやれです。

あと、全くできてなかったベルリンの事前リサーチ。本日健康診断のため昨夜8時までに夕食を食べ終えなければならない、という命題があったため、昨夜時間ができてガイドブックを熟読できました♪ よーし、絵画館に行くぞ~~。フェルメールが二つもあるそうです。しかも学会会場至近

今回は4日しか滞在できないので遠くには行けませんが、初日の開始時間が18時なので、その時間まで多少はうろうろしたいなーと思っています。

あっそれから、神戸で講演する翌日にうちのオープンキャンパスがあります(7月20日)!
ぜひ皆さんお越しください。
わたしは保護者相談窓口で、子どもの受験の後方支援、についてお話しします。



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グラム染色、サーベイランス、、、

2015年07月07日 | 大学でのひとこま
動物衛生学を教えていて、細菌について説明するときにグラム染色の話をしました。以前、消毒について説明したときにもグラム染色について説明しています。グラム染色の陽陰で消毒薬の効果が異なるためです。実は学生たちはもっと前にも同じ話を聞いています。農場実習で消毒の実習をするときに、微生物学の知識がないと意味がないのでざっくりではありますが、細菌の話をしてあるのです。というわけで少なくとも3回はグラム染色の話を聞いているはず。が、先週グラム染色の陽性は何色?と聞いたら誰も答えられませんでした。わたしはかなりショックで、頭がくらっとしました、、、。

さて今日は、ウイルスの話をしていました。「感染症には疫学が非常に重要である。どの地域にどんな感染症が出ているのか、定点観測を行い、流行予測をする。」という話を以前疫学について学んだ時に説明しています。そこで今日は「サーベイランス」について覚えているか?と聞いたら、またもや誰も覚えていないのでした。

聞いたことがまったく頭に残らず消えていく、というのは学生には日常茶飯事といえます。もったいないことだなと思います。授業料を払って勉強しに来て、聞いた話をはしから忘れていくのでは、知力になどなるはずがない、、、。

いったいどうしてここまで流れてしまうのでしょうか?
頭が、聞いたことを流すくせがついてしまっているのだろうと思います。90分の講義中、頭を休めている。講義中は頭はフル稼働しなければ時間がもったいない。試験の前に勉強するとしても、まっさらな白いところにまた一から植え直すようなもので、すごい労力がかかっているはず。蒔いたものをいったんそれなりに畑に蓄えておけば、あとでやるにしてもそれほど大変じゃないのですが、、、。90分をもっと大事にしてもらいたいですね。

そのためには意識をもっていなければいけないと思います。
なんにも考えず時間を消費するために大学に来てはもったいない。聞いたことはその場で頭のどこかにつなぎとめたいものです。そのためには、日常の生活の中での意識も大事。私たちは生き物なんだから、私自身の毎日には生き物としての生理学があります。そこにつないでいけば、聞いたことは流れる一方にはならないんです。

たとえば消毒薬は家でも使っています。
キッチンハイターの中身はなんでしょうか?
それ、手指の消毒に使いますか?なぜ使わないの?消毒薬には効果は高いが粘膜や皮膚に使えないものがあるんですね。経験として知ってるはずのこのことを、次亜塩素酸ナトリウムの話を聞いたら思い出してもらいたいです。そこがつながるかつながらないか、で学んだことを自分のものにできるかどうかが全然違ってきます。

もう少し自分の身の回りのこと、自分自身のこと、に意識を持ちましょう、そして今この時を無駄にしないように。流さないようにしていきましょう。









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