今年も大みそかを迎えました。
研究室の広報としては、ツイッターやインスタを使うことが増えました。忙しくて、長い文章を書けず、ブログはあまり書けませんでした。でも記録としても大事なページなので、これからも続けていくつもりです。
さて、21年でとても大きな出来事は、NHKスペシャルで研究を取り上げてもらったことです。これはかなりいろいろな方に見てもらえ、反響もありました。震災から10年、野生動物における原発事故の影響を調べたものですが、現在論文も投稿中です。
21年は、これまで3年にわたって調査してきた放牧牛の寄生虫感染の論文も2本出すことができました。この仕事は伊藤記念財団の助成金をいただいて実施したもので、各地の放牧地で駆虫プログラムが適切に実施されていない現状を明らかにしました(この2本はまだリンクがはれないのが残念)。
その他、イヌの皮膚の研究の一環で岩手大の福田先生と共同研究して樹立した線維芽細胞の不死化の論文も出ました。皮膚の研究をするために線維芽細胞の培養をしたいのですが、これまでの初代培養ではできることが限られていました。不死化細胞ができたことで、いろいろな実験が可能になりました。
あとは、寄生虫感染後に宿主に誘導される免疫応答の非常に初期のステージについて研究した論文と、デング熱の関係で蚊の防除についての論文が出ました。
そういうわけで、けっこうがんばった1年でした。あとは投稿している原発事故の影響についての論文が早くアクセプトになればいいのですが、、、。
研究費の方もいろいろいただいて、この1年はずいぶんいろんなことができました。22年3月に終了するものもあるので、次年度の申請の準備もしています。21年中に新しく共同研究を始めた課題もあり、次年度もなんとか研究費をいただいて発展させたいと願っています。
さて、今年もコロナのため学会にも行けず本当につまらなかったのですが、12月に免疫学会にオンラインで参加し、やはり学会に出ないと思考が停滞するなと実感し、来年はもっとアクティブに動いていきたいと思っています。しかしオンライン学会はけっこう実りがありました。講義や学生実験で聞けなかったセッションが後でオンデマンドで聞けたり、聞き逃したところを巻き戻したりして非常に助かりましたので、来年度以降もぜひハイブリッドでお願いしたいと思っています。
コロナのためいろんなことが制限されましたが、新しく見いだせたことや見直せたこともあり、これを生かして新しい年も頑張っていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。