震災後、被災者支援として始めた「食と農」の活動。野菜を作ったりコメを収穫したり、加工してハムやベーコンを作ったり。そしてそれをみんなで食べていつも楽しい時間を過ごしてきました。その中で、せっかく食を学ぶ学生がたくさん集っている大学なのに、当の本人たちの食がかなりおろそかになっている、ということから始めた「朝ごはんフェア」。被災者の皆さんがこれまでの恩返しとおっしゃってくださり、一緒にパンを焼いてくれて、それを主食に学生に朝ごはんの無料配布を行ってきました。
【2019年6月の朝ごはんフェア】
この日も、たくさんの学生が朝ごはんを食べて、体温をあげて1限の講義に出ていきました。学生たちは時間がない、めんどくさい、お金がない、というような理由で朝ごはんを食べない人が多いです。けれども、朝ごはんを取ることで午前中から体は活力いっぱいに。その体験を通じて「やっぱり食べた方がいいよな」と実感してもらい、普段の生活の中でも朝ごはんをきちんととるようになってもらいたいと思ってこの活動を続けています。
提供するパンは上記の被災者支援活動の日に焼いて冷凍。スープは前日に学生と一緒に作っています。当日は朝7時くらいからスタッフが集まり始め、1限が始まるまで朝ごはんを配布してくれます。配膳そのものはたった30分ほどではありますが、準備はそれなりに時間と心をつかうもの。携わってくれる学生は、ほんとよくがんばってくれていると思いますね。