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新しいことを見つけるって楽しい!

就職活動の前に考える

2013年05月31日 | 大学でのひとこま
今、4年生が就職活動中で、もうだいたい終わったって学生もそこそこ出始めた5月末なんですが、次は3年生の準備が始まっています。うちの学部は3年生夏にインターンシップが必修なんで、全員がエントリーシート(ES)を書いたり、マナーの訓練を受けたりとがんばっています。わたしは今年は4人の学生の5枚のESを添削しました。最後になってからもう一人依頼にきたので、最終的には6枚です。

今どきの就職活動はES書くところから始まるわけですが、絶対に書かなきゃいけないのが自己PRと学生時代に力を入れてきたこと、そして志望理由です。志望理由は相手先によって変わるわけですが、最初の2項目は今しっかり書いておけば、本番の就職活動でもそれなりにベースになるわけで、この時期集中して取り組むことがあとで非常に役に立ってきます。

今回も6枚それぞれに大変な思いをして直したわけですが、まずは書き始める前に自分の3年間の棚卸しをしてもらいたいんです。おろしてもおろしても出てこないって人もいるんですが、なにかは見つけなきゃ書けません。学生の文章力について、先日もここで書きまして、それはそれで問題なんですが、それよりなにより中身です。

毎年のことですが、半分くらいの人が「当たり前」なことを書いてきます。
社会人として当たり前なことを「PR」とか「力を入れてきたこと」として書くのはNG。あるいは、自分が夢中でやってきたのでもないことを無理やり書いても、情熱がないから文章に力がありません。まあとにかくもっと感情的に生きろ、と言いたいですね。うれしいとか楽しいとか、いやだったとかつらかったとか。いちいち向き合ってきちんと感じてきた方がいいです。文章を読んだ人が読んだことによって感情を動かされて、この人に会ってみたい、話を聞いてみたいと思うから「じゃあ面接に呼ぼう」ってなるわけですよね。文章は読む相手の行動を変えることを目的に書くんですけれども、言葉だけで相手を動かすくらいの力、っていうのは、自分の情熱からしか出てこないと思うんですね。

就職活動のために、ってわけではないんですが、結果として役に立つわけなので、1年生の時から社会に目を向けて、自分が社会の中でなにができるかなってことを考えてみましょう。バイトとサークル活動の話じゃちょっと物足りません。みんな同じようなこと書きますからね。時間は意識しないとあっという間に過ぎてしまいます。今やるべきことはなんなのか、ってことを考えずに過ごすと、3年生になってから棚卸しようと思ってもなんにも出てきません。でもやりたいことがなんにも見つからないって人はとりあえず動くことですよ。閉じこもって考えてても見つかりませんからね。

中身ができたら次は文章での表現。それについてはまた別の時に書きます。



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今年もセキレイがやってきた!

2013年05月29日 | 日々の暮らしを楽しく
今年もセキレイが帰ってきました。とはいっても、今度は研究室の寄せ植えの鉢植えに巣作りを。自宅の方の去年の巣も撤去せずにおいておいたけど、それにはもどってこないのね。

昨日のようす。





今日はさらに完成度が高く。



今朝は、部屋に入ってすぐ窓に近づいたら、セキレイがやってきたところと鉢合わせ。警戒して、あっという間にどこかへ行ってしまいました。でも早朝帰ってきて作業すること、知ってるのよー。そして一つずつ卵産むんでしょ。そしたら座って、わたしにがんつけるのよ。知ってるんだから。

まあそういうわけで、今年も雛の観察ができそうです。
寄せ植えの方はもうこれで手が出せないな~。
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一週間分のあれこれ

2013年05月27日 | 大学でのひとこま
5月25日、兵庫県立大学の学生ボランティア団体「ブリッジ」の学生さん3人が宮城大学食産業学部を訪ねてくれました。これからうちの学生グループと一緒にいろんな復興支援活動をしていこうということで、はじめてのワークショップを行いました。兵庫県立大学の学生さんたちは行動力があって、自分たちでどんどん判断して決断して動いています。うちの学生にも大変刺激になったようです。





スカイプでつないで、兵庫のメンバーとも交流。
学生同士でどんどんやっていってほしいですね。この人たちがこれからの東北を支える年代なのです。

つづいて日曜日は春のオープンキャンパス。



入試相談にもたくさん来ていただきました。



わたしは個人的に聞きたかった数学の模擬講義へ。
エジプト分数の謎にせまる、仕事算のお話。おもしろくてびっくり。

仕事算っていうのは、こんなのですよ。

「ある町の水道使用量は一日あたり貯水池一杯分である。くみ上げポンプは3台あり、単独ならばそれぞれ2日、3日、6日で池を満タンにする能力がある。では3台同時に使うと何日で池を満タンにできるか」

古代エジプトのパピルスには、たくさんの分数計算式が残されているそうです。それも分子が1の単位分数の式だそうです。わたしなんか、それ見てもふーん、だから?という感じなんですが、先生の解説によれば、これはエジプトの各町の仕事量を現したものではないかと。そしてそれを足していって国家プロジェクトの完成までの時間を計算したのではないか、ということでした。ネットで調べてみると、エジプト分数のなぞにはいろいろな説があるようですが、今回聞いたような国家プロジェクトの仕事算、という話はとくに見当たりません。先生の独自の説かな、ロマンだな~と思いました。(ちなみに、上の問題がわからなくて気になる人は、あとで聞いてください。)

週末はこんな感じで終わりましたが、この間もわたしは原稿書きを一所懸命やってました。まだ全然終わりません。図を作ったりreferenceをまとめたりなども同時並行。けっこうきついです。今書いてるのより先に、科研費の最終年度の報告書の締め切りの方が先にきますが、今のをめどつけてから科研費と思っています。わたしの仕事算では、科研費は半日で書いて半日寝かせて、翌日また半日かければ完成だと思ってるんですが甘いかなあ。でも、普段わたしは仕事量とそれにかかる時間は常に意識しています。そして書き仕事に限らず、仕事をより効率的にあげるためには準備に時間をかけるべきということも意識しています。スケジュール管理と準備、これだけで成果が全然違いますね。

さて再度書き仕事にもどります。



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あすと長町仮設住宅支援活動~ケーキ作り~

2013年05月23日 | 震災・災害関連
時間がとれずにタイムリーに記事が書けてないんですが、20日月曜日に仮設住宅の方々といつもの調理加工実習を行いました。今回はケーキを作りました。









卵の泡をつぶさずに粉を混ぜるのが班によっては難しかったようです。あんまりふくらまなかったものもありました。今回は試みとして米粉を混ぜてみましたが、30%以上入れると入れすぎ感がありました(ふくらみが足りない感じ)。10%くらいがよいように思いました。まあもちろん卵の泡だてのところが同じでないので単純に比較はできませんが、、、。

最後にデコレーションしてみんなでお茶を飲みながらおしゃべり。
スポンジケーキのほかにパウンドケーキも焼いたので、それはお持ち帰り。

さて来月は何を作るかな。
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成長戦略第2弾の記事を読んで

2013年05月19日 | その他もろもろ
安倍首相の成長戦略第2弾の記事を読みましたけれども、農家所得の10年で倍増目標ってのを挙げてありますね。農産物のブランド力を高めて販路拡大をはかり、農産物の輸出を推進する。さらに新技術を開発する企業への規制緩和や農家への交付金などの拡充で生産現場のテコ入れをはかると。計画は魅力的だと思うんですが、財源確保と、あと、このプロジェクトを担ってくれるのはどなたなのか、というところに大きな懸念があります。国家戦略の中でも、農業政策はあっちいったりこっちいったりして安定しないのが一番困るので、政府には長期的な視野で食料生産の計画を考えてもらいたいんです。食べるということは生きるということの根本なので、政権が変わったらがらりと変わる、では本当に困るんですね。もちろん悪い状態が続くよりは変化がいいに決まってますが、なけなしの財源をバラまいて、補助金使うのが目的のような事業をやってもらっては困るし、トップダウンよりボトムアップの方がいい知恵が出ることもよくあるのですから、本当によく吟味して事業を推進してもらいたいです。

同じ記事の中に、大学改革の目標もありました。こういうのを読むといつも思うんですが、日本だけじゃなく、諸外国を見ても、大学って研究大学だけではないんですよね。どっちかというと教養ある市民、科学リテラシーのある市民を育ててるのは教育大学の役割なわけで、そういう大学のありようは政策立案者からはまったく無視されるのが普通なんですけれど、よく考えれば高校生の大半は研究者になるわけじゃないので、教養教育大学の意義というのをもすこし顧みるべきじゃないかと思うんです、、、。書けない、読めない、考えられない、っていう大人を大学が輩出しつづけることになったら社会全体が大変な目にあうでしょうよ。だけど大学における学生の教育費は年々下がる一方。施設・設備は老朽化する一方。一部の研究大学に予算を集めて世界に通用する大学を!という戦略と同時に、地方経済を支える人材を養成する地方大学や、文化的市民を育てる一般大学にも目を向けてもらいたいですね。でないと、国益を損なうと思います。国家にとっても多様性は重要です。そのためにはいろんな人が学べるシステムをもっと発展させていかなきゃいけないんじゃないでしょうか。



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文章書ける?

2013年05月18日 | 仕事・研究
本日より青葉祭り。
仙台の街中は大変な賑わいです。



あらゆる組織にひとつはあるんじゃないか、と思わされるすずめ。
もちろん宮城大学にもあります。が、今日は残念ながらすれ違いませんでした。

これは昨年の様子。

さて、表題の【文章書ける?】というのは5月17日朝日新聞朝刊の耕論の記事です。
最近の学生は文章書けるのか、書けないのか?というテーマなんですが、早稲田大学の佐渡島先生の取り組みを大変興味深く読みました。インターネットによるオンデマンド授業で、毎週受講者に文章を書かせ、訓練を受けた大学院生がコメントをつけ、書く技術を指導しているのだそうです。この記事によると、高校で400字以上の文章を何回書いたかという問いに、63%が3回以下と回答しているということで、まとまった文章を書いたことがないという人が大変多いということがわかります。この授業ではあくまで文章の書き方そのものだけを指導しているが、言葉や文の組み立て方を厳密に自覚させることによって、書き手の「思考」が厳密になり、文章のなかみ、内容までしだいによくなってくるというのが驚きでした。たしかに、ぼんやり思ってることを文章に書くと、非常に明確になり、たとえばそれが目標とすることややりたいことであったとすると、文章化することで実現の可能性がぐんと高まるということを私もよく体験しています。文章を書くということは、単に書くということだけでなく、非常に大きな意味を持っているんですね。

さて、うちの大学の学生はどうかといいますと、卒論で急にまとまった文章を書くことになり、右往左往というのが実態です。今はブログやSNSなど、公に向けて書く場はたくさんあるのですが、そういう文章を書く場にはなってないんでしょうね。

それに、文章というのは指導を受けないとうまくなりません。雑文・駄文をいくら書いてもあまり進歩はありません。ぜひきちんと読んでもらって有益な助言をもらえる人を、身近に見つけてほしいですね>学生の皆さん

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コミュニケーション能力

2013年05月17日 | 大学でのひとこま
4年生は就職活動中、3年生はインターンシップ準備中ってことで、就職のことが頭から離れないこの時期の大学です。学生さんと話す機会が多いので、若者言葉も覚えます。

「コミュ障」

これってもはや若者言葉じゃなくて誰でも知ってるよ~って言われるかもしれませんが、私としてはやっぱり大人からは聞かないから若者言葉じゃないかと思うところです。

コミュニケーションがうまくとれない人、ってことですね。
就職活動で一番大事なのはコミュニケーションだーーーって言われますし、春はまだ新入学生が友達できにくかったりしてこの言葉をよく聞きます。

実は私はヒトと話すのが苦手で。
まあよく驚かれるんですけれども、ホントのところ、一人が一番好きです。
話さなくていいんなら助かるなあと思いますねー。でも得意の苦手の言ってられませんので、いつも意識的にわあわあしゃべっております。ヒトと話すなんてのは、特別なことじゃないのです。声をかける。返事を聞く。聞いてさらに質問する。そういうのは意識的な行動としてやろうと思えばできることなんで。(注:ここで言うのは学生がいうところのコミュ障の話で、深刻な病態の人はさしません。)

もっとも、いくら話しかけてもうまく続かない、って人は、ちょっと想像力が足りないかもしれません。そこも意識するといいかも。あと、気を使う人って余計に人に気をつかわせちゃうので、必要以上に気を使わない方が相手が楽です。それから、相手の話を聞くというのが一番基本でしょうけれども、自分のことを先に話すとしたら、弱いところを先に見せること。男性はこれが苦手な人が多く、したがって女性の方がコミュニケーション能力に長けてる人が多いんじゃないか、と思ったりします。まあ、今の学生さんを見てると、友達に弱みを見せるのはみんな苦手で、だから人間関係に深みが出ないんだとわたしなんかは見てるんですが。

まあまずは声を出す。
だまってないで声を出そう。
自分からね。


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農業プロジェクト(あすと長町仮設住宅支援活動)5月

2013年05月16日 | 震災・災害関連
昨日はあすと長町仮設住宅入居者支援活動~とはいっても、あすとに限らず震災でさまざまに被災された方々を対象とした農業プロジェクトの活動日でした。

昨日は「季節の種まき」と「イチゴの苗植え」がメニュー。



みなさん真剣に土入れ。



そして種まき。細かい!見えない!と大騒ぎしながら。



つづいてイチゴ苗をポットに植え込み。



こちらはうちの学生が実習で行ったランナー取り。
いちごはこうやってランナーで増えるんですよ。



ハウスは自動で温度管理、日照管理がなされており、実習の合間もいろんなところが開いたり閉じたり。
参加者のみなさんから驚きの声が上がっていました。



快適なハウスの中で虫もうっとり。



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仙台ハーフマラソン

2013年05月12日 | その他もろもろ
今日は仙台ハーフマラソン大会で。
わたしは交通規制が始まるのと競争するように車で五橋へ。とめられる前に目的地駐車場へすべりこみ。
今日は沿道で応援はできませんでしたが、ビルの上からちょっとだけ観戦。

車いすマラソンもすごかったですね。すごい速さです。



川内選手のいた集団。




野口さんはどこか全然わからず、だけど男子の中にひとり小さい女性が、と思って撮影。
この集団のトップで、半分切れかけの人が野口さん。



そしてあとは一般のランナーが次々に。
でも昨年よりパフォーマーは少なかったですね?昨年はかぶりものの人がすごく多くて、イベントっぽかった。
今年は、みな真剣に走っておられました。

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兵庫県立大学との連携事業

2013年05月09日 | 仕事・研究
今日は神戸に来ています。
昨年度より、兵庫県立大学と宮城大学が文科省の連携共同教育推進事業に採択され、さまざまな活動を行っています。今日はその共同教育プログラムのカリキュラム編成についての会議。ついでに25年度の活動計画についても話し合いました。兵庫と宮城、遠いのでこういった会議をやるのもけっこう大変なんですが、今日は兵庫県庁の会議室が会場でした。地下鉄の駅から、外に出ずにいきなり県庁別館に入れるのに驚き。仙台空港→伊丹空港→空港バスで三ノ宮という道のりは遠いものの、アクセスがすばらしいので非常に楽な移動でしたね。わたしは専門外ながらここではセラピー系の活動に関わっています。園芸や農作業を「生産」だけでなく体や心のケアという視点でとらえ、さらにまちづくり・コミュニティ形成に発展させるという活動です。宮城大学は、震災からの復興のまちづくり・コミュニティづくりが喫緊の課題である地域に立地しており、うちの学生たちにはこれからの東北を担っていく働きが期待されています。

ところで、この事業の一員として参加するようになって、関西出張がものすごく増えました。来月もまた神戸に来ることになりそうです。忙しいので飛行機に乗る前は涙目なんですが、来てしまえば元気百倍。やっぱり神戸はいいなあ♪と何回でも来たくなってしまいます。





神戸に来る前に卒業生が研究室に遊びに来てくれたときの写真もついでに。2人ともぴかぴかの新社会人です。



わたしはこのあと実習に行くところで白衣着用。

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