寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

2024年を振り返る

2024年12月31日 | その他もろもろ
2024年も今日で終わり。
今年を振り返ります。

2024年、仕事面では全学的な役割が加わったのが一番大きなできごとでした。4月から手探りで進んできましたが、年末になって「私はこれまでけっこう研究に時間を割いてきたんだな」ということに気が付きました。これは意外な発見でした。20年前にアメリカから帰国して仙台に赴任した時、私はこれからはもうあまり研究はできないだろうと思っていました。ちょっと言葉は悪いですが、地方の公立大、学部も3つしかない小さな大学。でも、食をキーワードに、学際的に広く学問領域をカバーする新しい理念のもとスタートした食産業学部で、私がこれまで経験してきたことを若い学生に伝えていくんだという気持ちで赴任しました。ところが入学してきた学生は皆ガッツがあり、私の厳しい指導もものともせず、どんどん実験してデータを出し、私は論文を出し続けることができました。ですから、教育・学内運営・地域連携に相当力をいれていても、「研究する時間がない」と嘆くことなくここまでやってこれたんです。競争的研究費もとぎれず獲得し、その申請書や報告書がたくさんあっても、新しい研究の歩みをとめることなく走り続けてこれました。

それが今年の12月、初めて研究費の申請書を書く時間が取れないという事態に陥りました。確かに今年は会議が増えたしやることは増えましたが、他が回らないということはなかった。しかし12月後半になって「あれれ?」という感じであれもこれも終わってない、申請書いつ書けるの?という事態に、、、。そこで初めて私はこれまで研究にそれだけ時間を使えていたんだなということに気が付いたというわけです。つまり、来年はもっと意識をもって研究に向き合わないといけないと思いました。この間、ある番組を見ていたら時間管理の話があって、「なにをやめるか」をもっと考えないとという話がありました。研究の中でも、より重要度の高いことを選択的にやってかなきゃならないでしょうし、事務仕事については効率化をもっと進めようと思います。

【今年一年の仕事】
*懸案の論文をようやく投稿できました(今レビュー中)。
*研究費はいずれも最終年。JSTもJRAも総仕上げの時期で最大限やってます。
*コロナ後初めて国際学会へ。コペンハーゲンは本当に素敵な街でした。学会にまたどんどん行こうと思います。多くの刺激を得ました。今年は帯広、長崎、札幌にも学会のため出かけました。
*牧場の調査に何度も出かけました。牛の仕事は私にとっては因縁。若いころ志したけれども女性だということでかないませんでした。今ようやく少し携われるようになりました。
*学群の広報は春からいろいろ提案してきましたが、まだあまり動かず。スピード感を持ってやっていきたいところ。
*DEIの担当に。セミナーにたくさん出ました。勉強中。新しい提案もしていますがまだ途上。
#仕事はたくさんの人との協力なしには成功しません。新しい年はもっと広くもっと深く話していきたいと思っています。

【今年読んだ本】
全部で25冊。今年もあまり読めなかったのは残念。この一冊を選ぶならばやはり「長い読書」かな、、。年末年始もどんどん読みたいですね。
 
【今年見た映画】
今年は10本くらいしか見れませんでした。
よかったのは「カラーパープル」「ゲゲゲの謎」「ぼくが生きてる、二つの世界」「シビル・ウォー」「オッペンハイマー」、、、けっこうありますね。今年は映画の当たり年かな。

世の中のことはつらいことが多い一年でした。でも自分にできることを、目の前のことをしっかりやっていきたいと思っています。世界もチームワーク。それぞれがそれぞれの役割を果たす。それが世の中を少しでもよくしていくのに大事なことかなと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

開き直ってちゃんとする

2024年12月17日 | その他もろもろ
このブログを書き始めてからもうずいぶん経ちますが、最近は他にも書くところが増えてきたので、こちらに長い文章を書くことが減ってしまいました。そのうち終わりにしようかなあとは思っているのですが、読んでくださる方がいて励ましてくださるのでしばらくは閉めずにいようと思っています。

最近ちょっと気が付いたことがありました。
私はここ45年くらいずっと忙しいのですが(笑)、そんな中でも日々「食べる」ということだけはしっかりやりたいというか、単純に自分の気に入ったもの、おいしいものを食べたいという気持ちで何十年もご飯を作ってきました。しかし子どもたちが大きくなってなんならごはんなんか「各自で」ってしてもいいわけで、それなのに夕方になると一生懸命急いで帰って急いでごはんを作る、こういう生活をいつまで続けるのだろうとちょっと思えてきたんですよね。

私は毎朝7時台に出勤しますので、その代わり7時までには大学を出て帰りたいと思っているのですが、それでも帰宅して洗濯物を取り込んで着替えて料理、ってなるとそれなりに遅い時間になるわけです。そうすると「もういいや、予定していたものを一品減らして、、」とかになって、「嫌だなあ。」という気持ちになっていたのですが、なんかね、最近もう急ぐのをやめようって気になったんです。

ごはんを作るのをやめてもっと働けば「仕事をしたい」という気持ちは満足すると思うんですが、でもそこを抑えて帰ってごはんを作る方が「豊かな生活」じゃないかと思うし、これだけ仕事好きな自分がごはんをつくるのをやめたらそれこそワーカホリック一直線で、人生の終わりに後悔しそう。仕事はもっとしたいんですけどねえ。わたしの人生の、生涯ののぞみだろうなあ。もっと仕事するっていうのは。でもまあとにかく帰るんです。で、ごはんを慌てずに作ることにしました。そうすると食べるのが遅くなりますけど、たぶん家族も気にしてない。わたしだけが気にしていたと思います。早く、早くって。

そういう気持ちになって、一品減らすよりちゃんと作ろうってことにしたら、その方がやっぱりメンタルによかったですね。なんだかばかばかしいような話ですけど、私の性質が表れてる事象かなと思いました。いつも「こうあらねば」「こうありたい」というのに縛られがち。

今回はごはんってことでしたけど、どんな人にも優先順位があって、大事にしたいことはさまざま。仕事との兼ね合いで悩むこともしばしばあると思うんですが、あっちもこっちもちゃんとできてないって気持ちになるより、ちょっと開き直った方がいいってことでした。

ちなみに「そんなに忙しいなら総菜使えばいいのに」とか「たまには外食したら?」とか言ってくださる方も多いんですが、そうじゃない。私は、自分で、おいしいものをちゃんと作って食べたい。そこを大事にしたいってのが私の大事なところで、そういうのはおのおの違うと思うから、それぞれの人がそれぞれ大事にしたいところを大事にすればいいと思っています。

(もっと仕事したいという生涯の望み、って話はまた別に書きたいと思います。)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康について

2024年09月05日 | その他もろもろ
講演依頼がありまして、今度健康についてのお話をします。
私の講義はたいてい健康にかかわるものですから
学生も日々私の講義を通して健康について考える機会があります。

感染症って不思議なもので、いくら流行していても
かかる人とかからない人がいます。
もちろん病原体の暴露量によるので
マスクしていたりなにかしらの防御をしている場合は
当然かかりにくくなります。

しかし同じような生活をしていてもかかる場合と
かからない場合があります。
私が知りたいと思っているのは、この、「かからない人は
なぜかからないのだろう」というところです。
これはけっこうおもしろい話です。

なぜかからないのかってことがわかれば、
それも生活に取り込めることであれば
それを実践すると健康に暮らせるということです。

誰だってしんどいのはイヤですから
できるならば病気は避けたい。
私自身は子どものころ相当病弱で
学校もあまり行けなかった時期があるのですが、でも、
病気が全部悪とは思ってません。
それによって得たことも大きかったし
それがあったからこその今の自分だと思っています。
それでもやはり体は楽な方がありがたいですね。

食生活をあらためる
とか
生活習慣をあらためる
って耳タコなくらい聞いていてもそう簡単にはできませんよね。
それを簡単にできるようにするにはってことも
ずっと考えてきました。

私の話は現実的です。
「よーし明日からがんばるぞ」とかいうのは信じていません。
そんなことで改善できるならとっくの昔にできているはずだからです。

自分の生活を変えるって気合でできるものじゃないんです。
まあそういうことを講義や講演でお話ししています。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1年の振り返り

2023年12月25日 | その他もろもろ
いつも年末に1年を振り返ろうと思うのに
なかなか時間が取れないので
まだ1週間ありますけれども
振り返ってみたいと思います。

1,論文
今年は論文を出せませんでした。書きあがって共同研究者に預けているのが
1本、共同研究者が書いている途中が1本、自分で書いていてまだ終わってないのが
1本という状況です。

2,学会
コロナの影響で相変わらずオンラインの学会があったりであんまり
出かけておらず、自分で発表したのは2本?だけでした。

3,研究費
JRAの大型研究費は2年目。JSTの研究費が1本採択になりました。
あとは公衆衛生協会の小型の研究費が1本。

4,公開講座とか地域連携とか
今年はけっこう引き受けたような実感が、、、
中新田の公開講座や、講習会の講師を務めたりなど
夏場は忙しかったですね。

5,読んだ本
仕事じゃなく読んだ本は25冊
横道世之介の新刊は本当によかった。あとは今頃ですが
「君たちはどう生きるか」吉野源三郎
がすごくよかったです。
それから「本屋で待つ」。これらの本は手放しません。

 
 
 
6、映画
今年は映画に行く暇がほんとになかったんで、
7本しか見てないです。
その中でよかったのはやはり「怪物」。

7,旅
コロナがあけてちょっと動けるようになりましたね。
そんなわけで出張も増えてきました。
神戸、京都、長崎などに出かけました。
仕事がらみでない旅行はまだ。
来年はもっといろんなところに行きたいです。


【長崎平和公園にて】

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

All or Nothing

2023年12月19日 | その他もろもろ
世の中、白か黒ではなくてその間にグラデーションがあるということは
誰でもわかっていると思うけれど、最近学生を見ていると

All or Nothing

という言葉が思い浮かぶことが多い。
今の学生たちは、昔と違って根性論は排除だし
「嫌なことはしなくていいよ」「無理しなくていいからね」
とよく言われてきているのでいろんなことを

「やらない」

とさっさと決めてしまう場合がある。
私も体を壊すほど仕事をがんばる必要はないと思うし
しんどい、いやだ、と思いながら何かをやり続ける日々は
つらいと思うから、学生にもよく「無理はしなくていいから」
と言うけれど、

この場合「どこまで」というのは本人が決めること。
でも、本当にまったくやってみもせずに「やらない」と決めることが
あまりにも多くないか、、、と心配になる。
Allの方を見ると「無理」ってなるかもしれないけど、
だからってNothingだけが選択肢じゃないよね。

チャレンジを続けていくことによって成長するんだけど
成長を望まない人がけっこういるような気がする。

つまり現状維持。
でも現状維持って危険じゃないのかなと、私は思う。
学生はまだ20代。ここでやらずしていつやるのか、とさえ
思うけど、いつか気が付くときはあるのか、、、。

自分の価値観を押し付けちゃいけないけど
私は楽しく生きていきたいし
楽しいとかうれしいとか感じるのは物質的な満足じゃ得られないから
無理かもと思うことに次々チャレンジしてきた。
でももちろんその分しんどかった。

縁あって指導している学生たちの将来が豊かな人生であるようにと
ただそれだけを願い、今日も「これは大丈夫かな」「厳しすぎないかな」
と考え考え指導をしている。

今年の4年生も終了まであと2か月ほど。
自分で考え、チャレンジする日々であってほしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引越し

2023年12月12日 | その他もろもろ
実はもうすぐ引越しをします。
とはいっても近所へ。

2015年に次男(アレルギーもち)が東京の大学に行ってから
「猫を飼おう」
ってことにしたんですが、するとペット可のマンションでないといけない。
ずいぶん探したんですが、仙台はペット可マンションが少なくて。

ようやく見つけて、引っ越してきました。
それから8年?
予定外に長男が東京から仙台に帰ってきまして
こっちで就職しました。
そんなわけで狭すぎるので引っ越しすることにしました。

引越しは好きです。
これまで10回くらい引っ越してます。
おかげで普通の人よりは物が少ないと思いますが
それでもやはり多い。
今回も少しずつ減らしていってます。
そしてもっとシンプルに生きていこうと思っています。

大学生活が終わるときは、研究室もからにしないと
いけないんですよね。
それは本当に大変そうですが
とにかく少しずつ整理していこうと思います。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭を使うって

2023年10月13日 | その他もろもろ
頭を使うってある意味訓練というか慣れというか、
習慣づけないとできないと思うんで
学生には日々頭を使ってほしいなと思っているところです。

ちょっと先のことも想像してほしい。
先のことを想像したら今の行動が決まると思うんだけど
そこで頭を使わないから
不具合が起こってくるのでは?

想像力っていろんな意味で大事なんだけど
ちょっと枯渇している人が多いような、、、。
締め切り守れない人や準備が間に合わない人は
先の自分が想像できないのではと思います。

私は大学で教えていますけど
頭を使う習慣は高校生までになんとか身に着けてきてほしいかな。

ちょっとぼんやりしている人が多いかな。
使わないと錆びてくるんじゃないかな。
もったいないな、と思いますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

几帳面という特技

2023年10月03日 | その他もろもろ
最近、几帳面って特技と言ってもいいかもなという気がしています。
あんまり行き過ぎると息苦しくなるでしょうから
それはいけませんが

普通の几帳面はけっこういいかもしれません。

私は几帳面です。
別に特別なことではないと思ってやってましたが、
長い間やってるうちにけっこう意味を持ってきている気がします。

几帳面、ってだけのことで
ちょっとした差がついて
それが積み重なってきたんじゃないか。
だから今の自分があるんじゃないか。
と思います。

性格なんかじゃありません。
意思をもってそうやってきたんです。










コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

満保先生のこと

2023年01月17日 | その他もろもろ
18年前にアメリカから仙台に来た時、満保先生が学科長でした。いつもほがらかで、学生に深い愛情を注いで教育しておられ、学科や研究室を越えて多くの学生から慕われる先生でした。東北になじみのない私のことをいつも励ましてくださり、いろんなことを教えてくださったし、おいしいものをたくさん食べさせてくれました。震災後、被災者支援をしている私の活動を心にかけてくださり、被災者さんたちを田植えに呼んでくださったり、ご馳走してくださったり、いつも応援してくれました。学部長の時は仕事が本当に大変で、ご自分の健康が後回しになったのではないかと思います。先生がこんなに早く逝かれるとは思いもせず、十分お礼をいうこともできずじまいでした。告別式の会場で、これまでの写真をたくさん拝見し、懐かしく、さらに悲しく、本当にただただ感謝をささげてきました。満保先生、本当に本当にありがとうございました。先生のような教育者にはとてもなれませんが、私もがんばっていかなければと思っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コロナ禍、人は色々

2022年08月30日 | その他もろもろ
この間、仙台育英が甲子園で優勝しました。
須江先生は、うちの子どもたちも中学時代に教えていただいた先生で、よく存じ上げていましたので、とてもとてもうれしく拝見しました。須江先生の言葉の中に今の3年生は入学してから、いや下手したら中学の卒業式もできずに来た世代で、、、とありましたが、そういう中にあってもあきらめず、粘り強く、できることを懸命にやってきて、優勝にたどり着いたんですね。そして須江先生は全国の高校生に拍手をとおっしゃいまして、どの子も、コロナ禍の中がんばっているのだと改めて思ったところですが、、、。

前振りが長くなりましたが、このコロナ禍、人それぞれ色々な課題に向き合っています。今の大学の3年生も、まさに高校3年生と一緒で、「下手したら高校の卒業式もできず、入学後も入学式はおろか、講義はオンラインで友達もできずサークル活動もできず、、」という3年間を送ってきている世代です。そんな中でも、できることを懸命にがんばってきている人と、そうでない人がありまして、来年あたりその差がくっきりと明確になりそうな気配がします。

コロナは確かにつらい経験ですが、人生には他にも様々な苦難があります。その中で、いかにがんばるか、工夫するか、そういうところで人生は大きく変わるような気がします。厳しいようですが、コロナ禍に翻弄された大学3年生も、あきらめずに工夫をしながら、困難を乗り越えて自分の道を探してほしいですね。須江先生が言ってたように、若い時の1年というのは大人とは全然違う意味を持ちます。でもどんなに文句を言っても状況は変わらないので、その中でどう生きるかということを真剣に考え、行動に移すってことを、今の大学3年生に期待しています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする