寄り道 まわり道 遠くへ行く道

新しいことを見つけるって楽しい!

神戸に行ってきました。

2007年07月29日 | その他もろもろ

父親の古希の祝いが神戸であったので、久しぶりに神戸に行ってきました。よく考えたら、地震の直後2回ほど行った後、ずうっと行ってませんでした。あのころ、線路と高速が使えなくて、途中から歩いたり、車で行ったりしたことを思い出しました。でも、三ノ宮の駅前は、まるで地震の前のように、何事もなかったかのようにきれいになっていました。


メリケン波止場は知らない建物が増え、違う場所のようでした。そして、関西のあの暑さ、忘れてました。5分、外を歩いただけで、倒れそうになりました。







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大学の単位を落とす

2007年07月26日 | 大学でのひとこま
わたしは大学時代、専門科目のほとんどで優を取っていますが、二つだけ落とした試験があるのです。それはわたしの母校の家畜解剖学教室・橋本先生の「発生学」と「組織学」でした。いずれの試験も、90分間書きに書いて最後は鉛筆が手から落ちるほど書いたのに、60点未満で不合格。先生は点数を張り出されましたが、忘れもしません、59点で落としていました。

あのころの教務システムでは、再履修せず、再試験を受けることができたので、翌年、下級生とともに試験に臨みました。そして2年目は何とか合格できたのですが、今度も78点という点数で、やはり優は逃しました。

あのころのことを思いだすと本当に不思議なのですが、よりによってたった二つの不合格科目のひとつだった組織学、それをわたしは今本学で教えているのです。もうわたしは組織学を苦手とはしていません。むしろ組織学で食っていけるようになったのですが、それはやはりあの時、試験を落としたからではないかと思うんです。

橋本先生は優しい先生でしたが、そういう意味では厳しかった。後1点、おまけして可で通すより、再試験を受けさせました。それがわたしの身になったのですね。失敗を活かす、という話をこの間書きましたが、やはりこれも同じ話です。まわり道した分だけ、自分の力がついたのだと、それは後になってから思ったことです。

学校で習ったことなんて、実社会でたいして使わないようになるんじゃないか、とか、覚えたことをわすれちゃうんじゃのないかと思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。失敗を繰り返して身につけたことは、そう簡単には消えません。わたしは形態には興味がなかったし、今も形態の研究者ではありませんが、組織学の知識と技術にどれだけ助けられたかわかりません。アメリカでも、そのことがわたしのアドバンテージになったのです。

来週はいよいよ大学は定期試験。
学生の皆さん、がんばってください。



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今日もがんばりました。

2007年07月25日 | 仕事・研究
今日も朝からものすごいテンションで仕事を片づけ、午後はどうしてもアメリカに行く前にやっておきたかった実験(蛍光LCMの予行演習)をやりました。これで肩の荷がおりました~。アメリカにせっかく行って、「できない!!」ということにならないために、こちらで十分準備していかなくては、時間の無駄になりかねませんから。

To Doリストの項目も大きいのはあと四つくらいです。ようやく先が見えてきました。余力があればアメリカでの余暇の計画も立てたいところですが、そこまではちょっと、、、。それでも9月末の出張(北海道、福岡の次は大阪)の手配も完了。

周囲を見渡すと、来週からの試験に備え、学生の面々も勉強勉強また勉強の様子です!みんなでがんばりましょう!



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仙台にも夏が来ました

2007年07月24日 | その他もろもろ
ようやく梅雨が明けたようです。今日は夏の太陽の日差しの中、あっちこっちに走り回って仕事を片付けていました。

8月に入るとすぐ、オープンキャンパスがあり、高校生や保護者のみなさんが大学の見学にやってきます。そのときに掲示する研究発表のパネルを朝から作っていました。昼前にようやく印刷。しかし写真のできばえがよくなかったので、別の写真を使うことにし、再度印刷。お昼を回ってしまいました。その後、いったん帰宅して自転車で子どもの小学校へ。先生と面談し(約10分)、夏休み中に観察する「稲のバケツ」を荷台に積んでよろよろと帰宅。途中、郵便やさんやご近所さんにも「稲だねー」「いいねー」などと声をかけられ、しばし談笑。その後、大学に戻ってまた仕事。今週は動物機能形態学の試験をするので、その問題を作成していました。引き続いて1年生の動物生産概論の試験問題の一部も作成。その間も今日はひっきりなしに学生さんがきます。

来週の木曜日には渡米なんですが、まったく準備をしておらず、頭が痛いです。このままだと前日になってしゃかりきに荷造り、飛行機に乗ってようやく休息、ということになりかねません。パスポートとエアチケットさえあれば後は何とかなるはずですが、ほんとにドキドキの今日この頃です。
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コミュニケーション能力

2007年07月23日 | 仕事・研究
そろそろ3年生は将来の進路を真剣に考える時期になってきました。

今、どんな仕事をする場合も、コミュニケーション能力が求められます。周囲とバランスを取れる人。人の気持ちがわかる人。相手を尊重できる人。想像力がある人。自分を押し込めて耐えるのではなく、相手も自分も満足できる落としどころを見極められる人。そういう力は仕事の力量と別物と考える人もあるかもしれませんが、実はそうではありません。仕事に限らず、世の中のことで自分ひとりでどうにかなる事柄はそう多くはありません。人間は社会の中で生きる生き物です。そういう意識をもって生きている人と、まったく意識しない人ではおのずから達成するものが違います。

学生の皆さんに特に言っておきたいのは、周囲のことを考えるということは自分を殺すことではない、ということです。他人を生かして自分も生かす。そういう道を探す努力ができるのが、社会人としての第一歩ではないかと思います。

ところで、相手とコミュニケーションをとるためのヒントのひとつは、まず自分を出すということです。バリアを張り巡らさない。関西人のわたし風にいうと、つっこみどころを持っておくということが大事かな、と思っています。
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クワガタは拾うもの

2007年07月21日 | 日々の暮らしを楽しく
仙台に来てびっくりしたのが、うちの前でクワガタやカブトムシが拾えること。特に雨の後などはひっくり返ってばたばたしているやつらを簡単に捕獲できます。で、今年うちにやってきたのは「ミヤマクワガ」(らしい)です。子どもたちによると。

で、数日後またひっくり返っているクワガタを捕獲。それはメスでしたが、種類はよくわかりませんでした。が、こどもの同級生によるとそれも「ミヤマ」。

へええええ~同種でオスメスそろったのね!とびっくり。

一昨年はコクワガタでしたが、えんえん1年半くらい生きていて、「冬越しできるんだ?」とびっくり。

生き物の観察はおもしろいです。
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家畜人工授精師の講習会

2007年07月19日 | 仕事・研究
今日は家畜人工授精師講習会で講師を務めました。わたしの担当は生殖器解剖と衛生学。一こま目に本学2年生の形態学の講義もあったので、終わった後はもうへとへと。何こまも続けて講義を持っている先生方をほんと尊敬します。

午後は雌性生殖器の解剖で、子宮や卵巣を観察する実習でした。
と場臓器ですが、とてもきれいです。黄体や卵胞も十分観察できました。

来年はいよいよ本学の4年生も受講することになります。
実際のウシを目にする前に、解剖実習できちんと子宮や卵巣のイメージを作っていってもらいたいと思っています。

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線虫を育てる。

2007年07月17日 | その他もろもろ
わたしは寄生虫感染時の免疫応答の研究をしています。
そこで、ねずみに線虫を感染させるのですが、そのうちある種のものは、持続感染と言ってずうっとねずみの小腸の中で生きています。糞の中に虫卵が出てきますが、これは感染性がありません。いったん土や水のある環境におかれ、3期幼虫まで育つと感染力を持ちます。

というわけで、研究室で卵から幼虫に孵化させ、次のねずみに感染させるまでシャーレの中で飼っています。培養する、といってもいいかもしれませんが、まあ飼ってるんです。

今日はそれを調整してねずみに経口投与しようと思っていました。が、調整してみたら幼虫の数がやや足らなかったので、5匹の予定を変更して結局3匹に投与。ついでに、お手伝いに来てくれている2年生に経口投与の練習をさせようと思いましたが、これがなかなかうまくいきませんでした。保定がうまくいかないんですね。あと、たぶんやや躊躇があって、ねずみにそれが伝わったのだろうと思います。動物と言うのはこちらの恐れや緊張をすぐ察知しますからね。

とにかく落ち着いて。絶対に無理をしないで、余裕を持って動物に接しましょう。慣れれば経口投与もそれほどストレスを与えずさっさとできるようになります。

しかし卵からの孵化もいつも同じではなく、作ったシャーレごとに全然育っている数が違ったりで、奥が深いです。そうそう、虫って目に見えるからいいなあと思います。数えるのも簡単だし、、、。以前ウイルスの研究をしていたときは、ほんと大変でしたから。虫なんてきもちわるい~って人もいるでしょうが、線虫にはエレガンス、と言う名前のものもあるくらいで、きれいなものなんですよー。

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失敗を活かすということ。

2007年07月16日 | 仕事・研究
昨日自分で考えよう、、、というような話を書いたのですが、もうひとつ大事なことがあります。あちこち寄り道したり、迷ったり、道を間違えたり、失敗することが実はとても大事だということ。失敗したところにこそ成長の種があるからです。

けれども、失敗したときに、自分のせいじゃないと言い訳したり、たまたま運が悪かったなどと思ってしまったら、それは、それこそ大失敗です。希望していた進路がさえぎられたとき、人に誤解されたとき、それは自分にも何かが足りなかったのです。そこをきちんと学習して先に進みたい。

成長する人は謙虚です。
人を批判する暇があったら、自分を伸ばしましょう。
人と自分を比べることも意味がありません。いろいろな生き方があっていいのです。

自分の失敗は自分で引き受ける。
いや、それはだから自分の失敗じゃないんで、、、、と思ったらそれは成長の過程を逃すことになります。理不尽だと言い訳しない。そして自分が伸びていける道を見つけましょう。



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将来の進路、将来の夢

2007年07月15日 | その他もろもろ
私は小学校5年生くらいで獣医を志したのですが、きっかけは動物が好きというこことと、「将来の夢」という友達の作文から獣医という職業があるということを知ったということでした。その後一度も進路に悩まず、考えたのはどこの獣医学科をめざすかということくらいで、ただひたすら夢に向かって邁進してました。そういうわけで、将来の目標とかどんな仕事をしたいかという夢が見つからない、という人にアドバイスを求められると実は大変困ります。私は自分が生き物が好きだということを知っていました。獣医学科に受からなければ、園芸に進もうと思っていて、植物も好きでした。医者とか薬剤師とか栄養士とか、いわゆる資格をめざしていたんではなくて、農業とか農学とかそういう分野を考えていました。

好きとか嫌いとか、得意とか不得意とか、そういうのは誰にでもあると思うんです。で、好きな分野、得意な領域を伸ばしていけば自ずと道が開けてくると思っています。あんまり先の心配はしないで、階段を一つずつ上るように、目の前のタスクをクリアしていけば、だんだん高いところに行けるはずで、その過程で必要であれば不得意分野のクリアも果たさなければならない場合もあるでしょう。でも筋の通った目標があれば、そういうクリアは何とかなるものです。

ところで、こういう将来の進路を決める過程で、一番大事なのは自分の気持ちや自分の意識です。周囲の人がアドバイスをくれるかもしれないし、先へ進む手伝いをしてくれる場合もあると思いますが、結局は自分自身でやることです。その「自分でやる」という意識がたぶんちょっと足りない人が多いんじゃないかな~と思います。誰かに頼らず、自分で決める。自分で探す。自分で考える。それが夢を見つけて自分を確立していく第一歩でしょう。



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