学会から帰りました。
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ポスター前で。NHKの方が興味を持って見に来てくださいました。
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学会終了後、城山公園にのぼってみました。
学会はいつも刺激になります。新しいことを勉強する機会であり、他の研究者と話してアイデアを得ます。それ以上に、日常から離れて、静かに自分を見直す時間が持てることが一番ありがたいことです。普段研究室にいると、まさに自転車操業で、目の前の用事を片づけるのに必死になってるうちに一日が終わってしまうのですが、学会に出ると一度立ち止まって仕事や生活を見直し、考える時間が与えられます。
毎回本をたくさん持参し、移動時間に読むのですが、今回は以下の二冊を読みました。
この本は、高校生が進路を考えるときに理系もいいなと思えるような、理系の楽しさや将来展望について書いてある本かなと思っていたら、全然違いました!原山先生ご自身が波乱万丈の半生を振り返り、元気いっぱいに「あんまり難しく考えなさんな!」と励ましてくれる本です。これを読むと女性の柔軟な強さにびっくりする男性もあるのでは、、、と思います。しかし実は前半を読んでいてあんまり役に立たないなと私は思っていたのです。うちの学生に勧める感じでもないし、高校生に勧める感じでもない。「どーんと大きくいけ!」とざくっと励まされる感じで、どっちかというと著者のおしゃべり・独り言が整理されずにどんどん展開される感じで、、、。(これは後で理由がわかりました。著者の言葉・講演・インタビューなどをテープで起こしたものがベースになっているとあとがきにありました)でも後半を読んで違う気持ちになりました。原山先生の経歴がすごくてですね。でも経歴がすごいなとそこに感心したというんじゃなくて、その結果(成果)をもたらしたものは何か、という点がすごく興味深いと思ったんです。この本を読む限りですが、そのポイントは少女時代からのチャレンジ精神、楽天的で明るい気持ち、周囲を巻き込む力、そしてきちんと準備をする計画性、ではないかと思ったんですね。これはもしかしたら【少年少女シリーズ】というよりも少し大人の(でも若手の)女性研究者が読んだ方が実際面で参考になるんじゃないかな~と思いました。
で次は
これはまだ最後まで読んでないのですが、私の考え方とは全然違う論理が展開されています。
ただ、こういう考え方を知るのはいいなと思いました。
日々若い人と向き合う私には大変参考になる本ではないかと思いました。
前半しかまだ読んでませんが、人間関係を構築するのは面倒だけど、試行錯誤を避けてはいけない。間違ったり失敗したりつらい思いをしたりして経験値を高めていかないと、本当に深い幸福なつながりは得られない。としているところは同感です。今の若い人は、自分の足りないところ・ダメなところをさらけ出すのが苦手。だから周囲との関係が表面的になりがちです。喧嘩もしないし上手にうまくみんなと付き合って協調性があるように見えるかもしれないけど、距離を保てば誰だって「よい関係」でいられるものです。しかしそこに人間に対する深い理解は生まれない。まあ喧嘩しろと言ってるんじゃないですが、喧嘩もよい経験になるのですよと、言わなきゃいけないのが今の大学生たちなので、、、。
というわけで、こういった本を読んだり、手帳を見直したりしながら、出張から戻ったらどういう優先順位で物事に取り組んでいこうか、、ということを考え、頭を整理していきます。今年もあと3か月。日々大切に、捨てるべきものを捨て、時間の限りを意識して進んでいきたいと思っています。