ただの感想なんですが、昨日コラーゲンの話を書いたらあっという間に4つくらいトラックバックがつきましたね。どれもサプリメントの宣伝ブログ。こういうの、ちまたに本当にあふれていますねえ。改めてびっくりしました。
また、偶然なんですが、今朝新聞を開いたら近隣の企業でやはりコラーゲン関連商品を開発していて大当たりという記事が出ていました。タイムリーだなあ。しかし同じ新聞の一昨日の記事には、「健康にいいと言われる食品などの信憑性は論文に報告があり、しかも再現性が認められているかどうかをきちんと検証して」という内容のものがあり、わたしとしてはやはり後者に賛成であります。
学会発表は比較的簡単にできますが、論文を発表するためには第三者の査読を受けますから、いい加減な実験では発表させてもらえません。また、実験で効果があっても、実際に人が摂取する量に換算すると天文学的な数字になる場合もあり、そんなに簡単なものではないんですよね。
また、偶然なんですが、今朝新聞を開いたら近隣の企業でやはりコラーゲン関連商品を開発していて大当たりという記事が出ていました。タイムリーだなあ。しかし同じ新聞の一昨日の記事には、「健康にいいと言われる食品などの信憑性は論文に報告があり、しかも再現性が認められているかどうかをきちんと検証して」という内容のものがあり、わたしとしてはやはり後者に賛成であります。
学会発表は比較的簡単にできますが、論文を発表するためには第三者の査読を受けますから、いい加減な実験では発表させてもらえません。また、実験で効果があっても、実際に人が摂取する量に換算すると天文学的な数字になる場合もあり、そんなに簡単なものではないんですよね。
ここのところ、女性に人気のある化粧品やサプリメントといえばヒアルロン酸にコラーゲンです。コスメの店に行くとどの商品にもこれらの文字が躍っている気がします。実は先日、わたしも強力に勧められました。「飲むコラーゲン」といったドリンク剤です。これ、本当に流行っているらしいですが、飲んだコラーゲンが顔の皮膚をめざして移動し、弾力が取り戻せるって、「ええええっっっっっ」っていうくらい私には不思議なんですが、もうほとんど女性の常識という感じで語られていますね。
なぜみんな不思議に思わないんだろう?謎です。あと、「もともと私たちの体に含まれている成分なので、カラダにやさしいんですよ~」というセールストーク。つい本気で講義しそうになるのをいつも抑えるのに苦労します、、、。
飲んで害になるものではないし、皮膚のコラーゲンを合成するアミノ酸のもとして一部は使われるでしょうが、店頭でまことしやかに語られるような効果絶大なものであるはずがないですよね。
昨日の基礎ゼミでいみじくも1年生の一人が言いましたが、「サイエンスと生活のつながり」というのはとても大事なことです。「健康増進に役立つサプリメント」という宣伝につい引き寄せられてしまいがちですが、つきつめて考えてみれば、本当に大事なのは日々の生活であり、食事であることは明白で、そこをいい加減にしているのに高いドリンク剤を飲んだって、ダメなんですよね。
なぜみんな不思議に思わないんだろう?謎です。あと、「もともと私たちの体に含まれている成分なので、カラダにやさしいんですよ~」というセールストーク。つい本気で講義しそうになるのをいつも抑えるのに苦労します、、、。
飲んで害になるものではないし、皮膚のコラーゲンを合成するアミノ酸のもとして一部は使われるでしょうが、店頭でまことしやかに語られるような効果絶大なものであるはずがないですよね。
昨日の基礎ゼミでいみじくも1年生の一人が言いましたが、「サイエンスと生活のつながり」というのはとても大事なことです。「健康増進に役立つサプリメント」という宣伝につい引き寄せられてしまいがちですが、つきつめて考えてみれば、本当に大事なのは日々の生活であり、食事であることは明白で、そこをいい加減にしているのに高いドリンク剤を飲んだって、ダメなんですよね。
今日は基礎ゼミの発表会でした。
今年の5人の1年生は、先日書いたようにいろいろな実験に取り組みましたが、今日はその中でミョウバン作りについて書いておきたいと思います。
ミョウバンを作る方法の詳細については科学実験の本などを見て頂くとして、ここでは簡単にその流れを書きます。まず必要なものは「アルミ箔、水酸化カリウム、硫酸」です。アルミニウムを水酸化カリウム溶液に入れて溶かします(水素ガスが発生します)。硫酸を加えて結晶を析出させます。それにさらに硫酸を加えて結晶を溶解させ、加熱して濃縮します。それを氷冷するとミョウバンが析出します。吸引濾過して結晶を集め、濃硫酸で加熱溶解し、さらに氷冷して結晶を得ます。
まあ実際は粗精製の段階で結晶を観察したんですが、これがとてもきれいでした。不思議だったのは、今日の発表で「とてもきれいで感動した」という感想は誰からも出なかったのですが、私は実は一人で感動して見ていました。
実体顕微鏡で見たのがこんな感じです。
もっと小さい結晶の段階ではこんな感じでした。
ね?きれいですよねー。
今年の5人の1年生は、先日書いたようにいろいろな実験に取り組みましたが、今日はその中でミョウバン作りについて書いておきたいと思います。
ミョウバンを作る方法の詳細については科学実験の本などを見て頂くとして、ここでは簡単にその流れを書きます。まず必要なものは「アルミ箔、水酸化カリウム、硫酸」です。アルミニウムを水酸化カリウム溶液に入れて溶かします(水素ガスが発生します)。硫酸を加えて結晶を析出させます。それにさらに硫酸を加えて結晶を溶解させ、加熱して濃縮します。それを氷冷するとミョウバンが析出します。吸引濾過して結晶を集め、濃硫酸で加熱溶解し、さらに氷冷して結晶を得ます。
まあ実際は粗精製の段階で結晶を観察したんですが、これがとてもきれいでした。不思議だったのは、今日の発表で「とてもきれいで感動した」という感想は誰からも出なかったのですが、私は実は一人で感動して見ていました。
実体顕微鏡で見たのがこんな感じです。
もっと小さい結晶の段階ではこんな感じでした。
ね?きれいですよねー。
昨日から体調不良でダウンしています。
風邪をひいたわけではなく、単なる過労のようです。
昨日の朝はまだよかったのですが、午後、近所のスーパーに買い物に行ったら、頭がぐらぐらしてきて商品が並んでいる棚を見ても自分の買うものが見つけられない、という状態に。これはやばい、と思ってすぐ帰宅し、そのまま寝ました。でもちょっと横になったくらいでは全然回復せず、夜も8時から布団に入りましたが、今朝まだ本調子になりません。こういうとき、一日ぼんやりすごせればいいのですが、あいにく午前も午後も用事があり、出かけます。
ここのところ週末も仕事していたので、一日家にいたのはいつだったか思い出せず(GWも仕事していたので)、体が悲鳴を上げている感じです。今日の用事はなるべく早く切り上げて、今晩も早く寝ます。明日も朝からはずせない会議があるので、とにかく元気を取り戻さなくては。
風邪をひいたわけではなく、単なる過労のようです。
昨日の朝はまだよかったのですが、午後、近所のスーパーに買い物に行ったら、頭がぐらぐらしてきて商品が並んでいる棚を見ても自分の買うものが見つけられない、という状態に。これはやばい、と思ってすぐ帰宅し、そのまま寝ました。でもちょっと横になったくらいでは全然回復せず、夜も8時から布団に入りましたが、今朝まだ本調子になりません。こういうとき、一日ぼんやりすごせればいいのですが、あいにく午前も午後も用事があり、出かけます。
ここのところ週末も仕事していたので、一日家にいたのはいつだったか思い出せず(GWも仕事していたので)、体が悲鳴を上げている感じです。今日の用事はなるべく早く切り上げて、今晩も早く寝ます。明日も朝からはずせない会議があるので、とにかく元気を取り戻さなくては。
一度基礎ゼミの内容をまとめようと思いました。
昨年度までのはおいおいやるとして、まず今年の基礎ゼミです。
今期の基礎ゼミは、「高校生以下対象の実験」を考えるというテーマ。
理科離れの叫ばれる昨今、大学の出前講義や出張実験講座などが小・中学校や高校でさかんに取り組まれています。うちの基礎ゼミは新1年生対象なのですが、この時期、まだ科学実験は履修していませんから、学生の理科力は高校生レベル。そこで、この新1年生にできることなら、高校生以下にも適応できるはず、というのが発想の発端です。昨年度までの基礎ゼミでは、基本的に文献検索→発表というスタイルを取ってきましたので、これは新しい試みでした。
まず、5人の学生からそれぞれテーマを出してもらいました。
ヒントは、自分が高校時代やった実験。それから、図書館やインターネットで自分のできそうな感じの実験を探してみる。または、自分がやってみたい、試してみたい実験など。
で、出てきたのが以下のテーマです。
1,卵の殻を使って薬用クリームを作ろう。
2,ミョウバンを作って観察しよう。
3,片栗粉と胃腸薬から水飴を作ろう。
4,昆布からヨウ素をとりだそう。さらに、ヨウ素液を使ってビタミンC飲料のビタミンC量を測定しよう。
5,人造イクラを作ろう。
詳細は続く。
昨年度までのはおいおいやるとして、まず今年の基礎ゼミです。
今期の基礎ゼミは、「高校生以下対象の実験」を考えるというテーマ。
理科離れの叫ばれる昨今、大学の出前講義や出張実験講座などが小・中学校や高校でさかんに取り組まれています。うちの基礎ゼミは新1年生対象なのですが、この時期、まだ科学実験は履修していませんから、学生の理科力は高校生レベル。そこで、この新1年生にできることなら、高校生以下にも適応できるはず、というのが発想の発端です。昨年度までの基礎ゼミでは、基本的に文献検索→発表というスタイルを取ってきましたので、これは新しい試みでした。
まず、5人の学生からそれぞれテーマを出してもらいました。
ヒントは、自分が高校時代やった実験。それから、図書館やインターネットで自分のできそうな感じの実験を探してみる。または、自分がやってみたい、試してみたい実験など。
で、出てきたのが以下のテーマです。
1,卵の殻を使って薬用クリームを作ろう。
2,ミョウバンを作って観察しよう。
3,片栗粉と胃腸薬から水飴を作ろう。
4,昆布からヨウ素をとりだそう。さらに、ヨウ素液を使ってビタミンC飲料のビタミンC量を測定しよう。
5,人造イクラを作ろう。
詳細は続く。
今日は仙台も27度あったようです。
午後、大きな講義室での大人数の会議がありましたが、暑くて死にそうでした。
仙台で「暑くて死にそう」なんていうのは年に一回か二回あるかないか。
めずらしいことです。しかもまだ5月ですからねえ。
6月に入ったら、楽天の交流戦に行く予定にしているので、この気候が続いてくれると嬉しいのですが。昨年は楽しみにしていた阪神×楽天が大雨、しかし中止にならなかったのでずぶぬれで観戦しましたから、今年は今日みたいな日にぜひ観戦したいものです。
今日は昨日までの基礎ゼミの写真を整理してここにアップしてみようと思ってましたが、会議会議で時間がなくなったので、また明日。
午後、大きな講義室での大人数の会議がありましたが、暑くて死にそうでした。
仙台で「暑くて死にそう」なんていうのは年に一回か二回あるかないか。
めずらしいことです。しかもまだ5月ですからねえ。
6月に入ったら、楽天の交流戦に行く予定にしているので、この気候が続いてくれると嬉しいのですが。昨年は楽しみにしていた阪神×楽天が大雨、しかし中止にならなかったのでずぶぬれで観戦しましたから、今年は今日みたいな日にぜひ観戦したいものです。
今日は昨日までの基礎ゼミの写真を整理してここにアップしてみようと思ってましたが、会議会議で時間がなくなったので、また明日。
私が女性と仕事という話をまた始めたきっかけになったのは、以下のような事例を目にしたからです。
Aさん。
卒業を目の前にし、就職か進学かで悩んでいる。
研究の仕事も魅力的だけど、他にもあれこれやりたいことがいっぱい。院に入って研究室に寝泊まりするような生活は絶対避けたい。9時から5時のような定時仕事に就きたいのだけど、、、。
Bさん
職場の人間関係がうまくいかず、精神的にも参ってしまったので退社した。が、どうしても未練がある。自分のせいでやめたわけではないのだから、何とかして元の会社に復帰したいが、、、。
Cさん
結婚したら仕事はやめることになると思うので、そんなにしゃかりきに頑張っても無駄だと思う。でもとりあえず結婚までは大きな会社に勤めたい。
まあきりがないくらいこういう事例があるのですが、どの人にも感じられるのは近視眼的な将来設計です。男性なら(と言い切れないこともあるのですが)、たいていの場合、仕事というのは定年になるまであるいは死ぬまでやるもんだという無意識の意識があります。したがって、だんだん自分が成長していく過程がおぼろげながらもイメージできる。でも、女性の場合、私も含め、昇進などの意識が弱く、長い間働いていくのだというイメージがなかなか持てないようです。
確かに、家庭を持てば自分の思うとおりに生きていくのが難しい時があります。しかも、男性の場合であれば、妻の転勤についていくために辞職する可能性があるかも、、、などということはたいてい考えません。ですが、そういうもろもろのファクターをうまく人生に取り込めれば、女性の方がむしろ実り豊かな生活をすることができると私は思っています。
そして、仕事をする以上はプロフェッショナル。
それは男性も女性も同じです。仕事の能力というのは、性差ではなく、個人差のものです。しかも、女性は柔軟に変化に対応することができ、人とのコミュニケーションに優れています。ですから、あれかこれかと二者択一で生きる必要はなく、あれもこれもしていいのです。
昨日も書きましたが、「自分はどんどん成長していくのだ」と考えましょう。
限界を自分で決めてはいけません。
Aさん。
卒業を目の前にし、就職か進学かで悩んでいる。
研究の仕事も魅力的だけど、他にもあれこれやりたいことがいっぱい。院に入って研究室に寝泊まりするような生活は絶対避けたい。9時から5時のような定時仕事に就きたいのだけど、、、。
Bさん
職場の人間関係がうまくいかず、精神的にも参ってしまったので退社した。が、どうしても未練がある。自分のせいでやめたわけではないのだから、何とかして元の会社に復帰したいが、、、。
Cさん
結婚したら仕事はやめることになると思うので、そんなにしゃかりきに頑張っても無駄だと思う。でもとりあえず結婚までは大きな会社に勤めたい。
まあきりがないくらいこういう事例があるのですが、どの人にも感じられるのは近視眼的な将来設計です。男性なら(と言い切れないこともあるのですが)、たいていの場合、仕事というのは定年になるまであるいは死ぬまでやるもんだという無意識の意識があります。したがって、だんだん自分が成長していく過程がおぼろげながらもイメージできる。でも、女性の場合、私も含め、昇進などの意識が弱く、長い間働いていくのだというイメージがなかなか持てないようです。
確かに、家庭を持てば自分の思うとおりに生きていくのが難しい時があります。しかも、男性の場合であれば、妻の転勤についていくために辞職する可能性があるかも、、、などということはたいてい考えません。ですが、そういうもろもろのファクターをうまく人生に取り込めれば、女性の方がむしろ実り豊かな生活をすることができると私は思っています。
そして、仕事をする以上はプロフェッショナル。
それは男性も女性も同じです。仕事の能力というのは、性差ではなく、個人差のものです。しかも、女性は柔軟に変化に対応することができ、人とのコミュニケーションに優れています。ですから、あれかこれかと二者択一で生きる必要はなく、あれもこれもしていいのです。
昨日も書きましたが、「自分はどんどん成長していくのだ」と考えましょう。
限界を自分で決めてはいけません。
またまた女性と仕事について考えさせられることがいくつかありました。今日は時間があまりないので、十分書くことができませんから、明日以降につなげて書こうと思っていますが、女性の社会進出がめざましいなどと言われて久しい割に、まだまだいろいろな問題が山積みのような気がします。
種々ある中で、私が一番気にしているのは、女性側の意識の問題です。これを変えていかないことには、本質的な問題解決につながらないと思います。私自身も覚えがありますが、自分の能力を過小評価してはいけません。自分で自分の限界を決めてはいけないのです。そして、それに甘えてはいけません。自分に責任を持たなければ。
女性は多様な生き方ができるという点で、大変恵まれてもいます。それを最大限生かすことを考えてみたいと思います。続きはあした。
種々ある中で、私が一番気にしているのは、女性側の意識の問題です。これを変えていかないことには、本質的な問題解決につながらないと思います。私自身も覚えがありますが、自分の能力を過小評価してはいけません。自分で自分の限界を決めてはいけないのです。そして、それに甘えてはいけません。自分に責任を持たなければ。
女性は多様な生き方ができるという点で、大変恵まれてもいます。それを最大限生かすことを考えてみたいと思います。続きはあした。