今日は午後から口蹄疫の公開講座でしたが、なんとか無事終了してほっとしています。ウイルス学的な話を一般の方にも分かるように、、ということでお話しましたが、実際面の話では、フロアからの質疑で私も大変勉強になりました。ありがとうございました。いろんな分野の方々が集まって、情報交換するのは大変意義があると思います。口蹄疫に関しては間違った情報が錯綜している部分もあり、とにかく「正しく」理解するということが重要だと改めて思いました。私自身、宮城県内の農家の方々とお話しした際にお聞きした話や、獣医師仲間で聞いた話が必ずしも正しくないということを再認識したこともあり、情報には慎重にあたっていかなければという思いを強くしました。また、誤解やうわさを生む原因として、説明が十分でないということもあると思います。国の対応としてはそういったあたりも今後の課題でしょうね。
あと思ったことは(これはあくまで私見ですが)、「法律で定められており、マニュアルに従って間違いなく実施されていることも確認されているから心配ない」とか「検査は十分行なっているので、心配ない」という考え方は、実はちょっと危ないのではないかということです。BSEの場合でも、アメリカから輸入する際に危険部位は除くということが決められているので問題ないということになっているんですが、過去には検査で危険部位の混入がみつかって輸入停止になったりということがありましたね。人間のすることには、ミスはつきものです。狂犬病の予防接種だって法律では義務化されてますが、打たないオーナーさんがいますよね。日本は治安が良くて法令がよく守られてる国だと思いますが、それでも違反はゼロにはなりえないでしょう。マニュアルがいくら正しくても、こぼれてくるものがどこかにある可能性はないとは言えないでしょう。いろんな対策をしてもウイルスはどこからか運ばれてくる可能性があります。私は口蹄疫に限らず、感染症を水際で100%シャットアウトするというのは無理ではないかと思います。幸い海があって島国ですから物理的な壁になってくれますが、完全ではありません。絶対にどこかに入り込んでくる、いずれはまたどこかから出てくる、という前提のもとに封じ込めを考えるべきでしょうね。その際、リスクがあるものを全部排除というような極論ではなくて、リスクを最小限に抑えつつ、でもリスクがゼロではないことをきちんと認識して次の手を打っておくということが必要かと思います。
さて公開講座が無事終わりましたから、次は日曜日のオープンキャンパス!
今から準備の買い物に行ってきます。
あと思ったことは(これはあくまで私見ですが)、「法律で定められており、マニュアルに従って間違いなく実施されていることも確認されているから心配ない」とか「検査は十分行なっているので、心配ない」という考え方は、実はちょっと危ないのではないかということです。BSEの場合でも、アメリカから輸入する際に危険部位は除くということが決められているので問題ないということになっているんですが、過去には検査で危険部位の混入がみつかって輸入停止になったりということがありましたね。人間のすることには、ミスはつきものです。狂犬病の予防接種だって法律では義務化されてますが、打たないオーナーさんがいますよね。日本は治安が良くて法令がよく守られてる国だと思いますが、それでも違反はゼロにはなりえないでしょう。マニュアルがいくら正しくても、こぼれてくるものがどこかにある可能性はないとは言えないでしょう。いろんな対策をしてもウイルスはどこからか運ばれてくる可能性があります。私は口蹄疫に限らず、感染症を水際で100%シャットアウトするというのは無理ではないかと思います。幸い海があって島国ですから物理的な壁になってくれますが、完全ではありません。絶対にどこかに入り込んでくる、いずれはまたどこかから出てくる、という前提のもとに封じ込めを考えるべきでしょうね。その際、リスクがあるものを全部排除というような極論ではなくて、リスクを最小限に抑えつつ、でもリスクがゼロではないことをきちんと認識して次の手を打っておくということが必要かと思います。
さて公開講座が無事終わりましたから、次は日曜日のオープンキャンパス!
今から準備の買い物に行ってきます。